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お坊さんに怒られた<夢の話>

お葬式か法事がお寺で行われていた。
お寺の広い畳部屋に親戚一同が揃っていた。

何故かみんなそれぞれ前に出てきて、
カラオケを歌わなくてはいけないルールがあって、
私の順番がそろそろ回ってくるというのに、
歌う曲がまだ決まっておらず、
歌本をめくって何を歌おうか必死で考えていた。

秦基博のひまわりか、何回か聞いただけの新曲か迷っていて結局どっちを登録したのか。

私は座敷で座っている親戚に背を向ける形で、カラオケのテレビ画面を見ながら歌っていた。
歌っていたのは仏教用語を使ってゴキブリとか死ねとか、
何かをディスっている歌詞の歌だった。
私はその歌が新しく、すごくかっこよい歌で、なかなかうまく歌えていると思いながら気持ちよく歌っていた。

ただ、カラオケのテレビ画面の後ろにいて、こちらを向いて座っている
審査員のようなお坊さんの顔がどんどん険しくなっていく。
そのうちお坊さんは「この節がおわったら消しましょう。」と言った。
しかし私は、もう歌っている場合ではないと思いすぐに曲を取り消した。

お坊さんはすごく怒った顔をして
「このような場でそのような歌を歌うなんてけしからん!」
と怒りを顕にしたので私は「大変申し訳ありませんでした」とお坊さんに頭を下げた。
その場にいた親戚たちもしーんとしてしまっていて、
私は後ろを振り返り親戚にも「大変もうしわけありませんでした」と
頭を下げて自分のいた場所に戻った。

近くには母や姉が座っていたが、
私と目を合わせないように必死に前だけを向いていた。

私は、まだこの先続く儀式を、どういった顔をして過ごせばよいのか、
すごく恥ずかしい思いを抱えながら下を向いて畳を眺めていた。

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目が覚めたとき思った。

「なんで葬式でカラオケ歌って坊さんに怒られなあかんねん!」

謝罪をしているときの私は本当に真摯な気持ちで謝っていたし、
下を向いて畳を睨みつけていた時の気持ちは本当に恥ずかしかった。

エモい夢だった。

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