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#5 Weezer / Pinkerton(1996.09)

今回はWeezerの2ndアルバムです。ジャケ写は歌川広重の東海道五十三次の浮世絵からで、タイトルはプッチーニ作で長崎が舞台の「蝶々夫人」の登場人物からというリヴァースの親日家の部分が垣間見える作品です。

○全曲レビュー
M1: Tired of Sex
リヴァースの悲痛の叫びと共に掻き鳴らされるロックナンバー。歌詞は要するに※※※に疲れた、そして本物の愛は見つからないという内容。成功を手にしても根は変わらないということか。

M2: Getchoo
前曲に続き感情爆発な曲。ひたすら君が欲しいと叫んでいる。まさにWeezerの代名詞である激しめの「泣き虫ロック」って感じ。

M3: No Other One
彼女に依存しているメ○ヘラ男の曲。もし自分にピッタリな相手ではなくても、孤独にはなりたくないという。リヴァースの絶叫とぐちゃぐちゃのツインギターで始まる異質さ。

M4: Why Brother?
前曲に続き失恋ソング。Weezer特有のサビで合唱したくなるような盛り上がり様。嫌いじゃない。ベースから始まるイントロも好き。

M5: Across The Sea
日本のファンから届いた手紙から作られた曲。
"僕は君の手紙を受け取って、君は僕の歌を聴く"という歌詞にグッとくるものがある。と思ったらそのあとの歌詞にアッってなったけど()
ピアノからイントロが始まりフックの効いたパワーポップでかなりの良曲。

M6: The Good Life
やたら転調するギターポップ。サビの盛り上がり様が最高。歌詞は曲調とは正反対に"過去に戻りたい"、"歳をとりたくない"など後ろ向きだが最終的には吹っ切れているのか?

M7: El Scorcho
変なフレーズのイントロで始まり、ラップかと思いきやサビではいつものパワーポップに戻る。歌詞はとても偏屈。歌詞にGreen Dayが出てくる。

M8: Pink Triangle
美メロのギターロック。歌詞は結婚したいくらい好きになった人がまさかのレ○だったという切ない内容。個人的にこのアルバムで最もお気に入りの曲である。

M9: Falling For You
普段よりやや低めの声で歌っている。しかし、メロディーは相変わらず最高なギターロック。秀逸なギターソロが聴きどころの1つ。

M10: Butterfly
アルバムを締めくくるラストナンバーは、1曲目から続いてたリヴァースの悲痛の叫びの流れが落ち着いたかのようなアコースティック調のバラード。最後は"I'm Sorry"と繰り返す別れを歌った曲。

「泣き虫ロック」を特に象徴しているようなアルバムだと思います。1stが大ヒットしたもののこのアルバムは当時あまりヒットしていなかった模様。しかし、最近では掌返しされているとか?1stは名盤中の名盤ですし、取っ掛かりとしては1stを優先すべきですが、感情剥き出しのエモーショナルなパワーポップを聴きたいってなったらこのアルバムじゃないかと。

#weezer #ウィーザー #音楽レビュー #音楽
#洋楽

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