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#9 Radiohead / KID A(2000.10)

Radioheadの4thアルバム。前作までギターロックをやってきたバンドが、今作は有機的な楽器ではなく電子音がメインです。当時のファンからしたら衝撃の問題作だったと思います。

○全曲レビュー
M1: Everything in Its Right Place
イントロからして過去3枚のイメージで聴くと異彩を放っている。曲に展開こそはないが不穏なシンセの音にトム・ヨークの声、そして左右からのノイズで謎の中毒性がある。

M2: Kid A
異世界に降り立ったかのようなイントロから始まり、クセになるリズム、エフェクトのかかった低音ボーカルが特徴なエレクトロナンバー。
これ普通の人聴いたらトラウマになりそう知らんけど。

M3: The National Anthem
終始鳴り響く歪んだベースラインがたまらなく好き。いつかライブで聴いてみたい1曲。管楽器の暴走感も良い味が出ている。間違いなくRadioheadを代表する曲だろう。

M4: How to Disappear Completely
暗めのアコースティックバラード曲。ストリングスが不穏さを煽っている。だかしかし、Radioheadの根底は変わっていないことを感じさせるような曲でもある。

M5: Treefingers
アルバムの流れで聴くからこそ際立つインスト曲。多分単体で聴くことはないかも。

M6: Optimistic
このアルバムで1番のバンドサウンド。アルバムで1番キャッチーと言われてるがそうでもない気がする。アウトロのジャズ感が好き。

M7: In Limbo
不規則なリズムに暖かみのあるアルペジオが印象的な浮遊感がある曲…と思ったら最後はすげー終わり方。

M8: Idioteque
ライブの定番曲。音源はライブよりは大人しめ。打ち込みに不穏なシンセでシンプルなボーカルなのに引き込まれる。これもまたライブで聴いてみたい。

M9: Morning Bell
変拍子から始まり、優しいシンセ、ベースラインに加工のかかった暖かいボーカルが特徴。5thアルバム「Amnesiac」にも別バージョンが収録されている。

M10: Motion Picture Soundtrack
The Beatlesの「Good Night」を意識した曲。
オルガンの優しいメロディーに優しいボーカル。アルバムの最後を締めくくるのに相応しい曲。(最後隠しトラックがあるけど)

「OK Computer」までのイメージで聴いたら違和感しか残らないような作品ですが、繰り返し聴くことで良さに気付くものです(この作品に限った話ではない) 当時は「商業的自殺」とまで言われたこのアルバムですが、意外に400万枚以上を売り上げているんですよね。Radioheadのファンはこのアルバムの前後を支持する派閥に別れるイメージですが、自分はどっちのRadioheadも好きです。

#Radiohead #レディオヘッド #音楽レビュー
#音楽 #洋楽

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