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プリキュアの話は子供の教育に良い…とは言うけれども、、、

このところ、ほぼ毎日仕事に打ち込んでて、それはそれで充実してるんだけど…やはり趣味の時間も大事だよな、と思いつつ、noteを物色してるとこんなタグを見つけてしまった。

#ハマった沼を語らせて

いやね…こんなの見ると書きたくなってしまうじゃないですか。noteさんはマジでこういうのうまいわ…

昔から「何かにのめり込む」のが好きで、それがいつしか「沼」と呼ばれるようになってて、それはそれは的確な表現だと思うわけですよ。ハマったら抜け出せない…底なしの「沼」です。

ただ、先ほど申し上げた通り、このところ仕事に打ち込む日々でございまして…そんな自分に語れるほどの沼があるだろうか…と少し考えたところ…ありましたね。

それはプリキュアです。

東映アニメーション公式より引用



正確には「ニチアサ」つまり「日曜の朝にやってるアニメ」ですね。僕は東映アニメーションが届けてくれる「ニチアサ」が大好きです。

キッカケは意外と浅く、3年前のおジャ魔女どれみ20周年なんですが、20周年で映画になった「魔女見習いをさがして」を見てめちゃくちゃハマったんですよね。あれはまさに沼でした。いまだに抜け出せてません。

「魔女見習いをさがして」より引用

で、その流れでなんやかんやありまして、プリキュアも今年20周年ということで、なんとなくプロモーションを見てたらすごいんですよね。バス停広告とか全プリキュア展とか…プロモーションの在り方に「今まで紡いできた歴史」みたいなのを感じて「これマジでかっこいいな」と思ったんですよね。

極めつけは「どこかの成人式にプリキュアが出た」みたいなニュースを見て、それに本当に感動してる人たちがいて。

20年という歴史の中で、プリキュアが子供たちに与えている夢というか憧れというか。そういうのに感動してしまって、ちょっと本格的に見てみるか!ということで今シーズンのひろがるスカイプリキュアを1話目から見てるんです。

ひろがるスカイプリキュアより引用

モチーフは「空」でテーマは「ヒーロー」。ヒーローを目指す女の子の物語、「ヒーローガール」で「ひろがる」という言葉のセンスが秀逸。ちなみに青色が主人公なのはシリーズ初らしいです。20周年でこういう攻めた取り組みをするのはカッコいいですね。

こんな感じで書いてると、まるで初めてプリキュア見てるようですが、実はおジャ魔女どれみ20周年のタイミングでやってたトロピカル〜ジュプリキュアは途中から見てて「マジでおもしろいな」と思ってました。なんならnoteも書いてます。すでにプリキュアをあなどらないでね、側です。


このあたりのニュアンスが難しいんですが、そのトロピカル〜ジュプリキュア(通称:トロプリ)も好きで、なんなら今回のシリーズよりも物語は好きかもしれないんですけど…なんというか、20周年の歴史と想いみたいなのが乗っかって思い入れが強くなってるって感じなんです。そういう意味で沼と言えるのは今なのかもしれません。(はい、どうでもいいですね)

で、本題です。

おジャ魔女どれみもそうだったんですが、このニチアサで東映アニメーションが作ってる女児向けアニメはストーリーが本当にすばらしいんですよ!これを声を大にして言いたい。

アニメとしても単純にワクワクするし、笑えるところもしっかりあるんですが、なんというか「道徳的」なんですよ。「道徳的」これがキーワードです。

例えば先週の放送は主人公のソラちゃんが転校してくる話だったんですけど、これがまたいいんですよね。

ひろがるスカイプリキュアより引用


雑にストーリーをお伝えしておくと、ソラちゃんは実は異世界人という設定で、とあるトラブルで人間界に来てるんですけど…なんだかんだあって人間界の学校に入ることになりました。転校初日に自己紹介で「皆さんと友達になりたい!」と言うのですが、やっぱり異世界のこととか言えないことが多いんですよね。つまり本当のことは言えない。つらい設定ですね。

けど、根が正直もののソラちゃんはついつい聞かれたことを正直に答えてしまう。

ひろがるスカイプリキュアより引用

なので、悩んだ挙句「自分を殺す」という選択をしちゃうんですよね。

ひろがるスカイプリキュアより引用
ひろがるスカイプリキュアより引用


とにかく目立たないようにする。本当はスポーツ万能なんですけど、力をセーブしてスポーツテストを受けたり。自分を引っ込み思案だと偽ったり。

自分が目立ちさえしなければ問題は起きない。そう考えて本当の自分を押し殺して過ごす、そうしないと友達ができないと思い込んでしまうんです。

ひろがるスカイプリキュアより引用

で、最終的には人間界の良きパートナーであるましろちゃんが「いつものソラちゃんでいいよ」って言ってくれて、自分を出すことができるようになる…という話なんです。(めちゃくちゃ端折ったので気になる人はマジで見てみて!第7話です)

今の時期にこういう話をする意味。

これって4月に進学やクラス替えで環境が変わる子供たちに「本当の自分を出すのは怖いけど、偽らない本当の自分を出せばお友達は受け入れてくれるよ」っていうすごく価値あるメッセージだと思うんですよ。子供の頃に環境が変わる時って不安でしたよね、わかります。

こういうところがプリキュアの良いところで、だからこそ大人になっても子供たちの心に残ってて、20周年のプロモーションがあんな規模でてきるんだろうなぁ…と思うと東映アニメーションやってくれるな!って感動せずにはいられないわけですよ。20年ものの沼です。まだ新参者ですが。

おジャ魔女どれみもそういうところがめちゃくちゃあって「ニチアサは道徳。子供に見せるといい子に育つよ!」って熱烈に推してたんですよね。子供の教育に良いから見た方がいいよ!的な。

ただ、今回のプリキュアを見てふと思ったんです。「子供の教育に良い」それはそれで100%間違いないけど、これ本当に子供向け…それだけなんだろうか、と。

✳︎✳︎✳︎

いや、子供向けアニメなのは間違いないんですよ!プリキュアが誰のものか?と聞かれたら間違いなく子供のためのものです。

ただ…「子供の教育にいい」って、そう言ってしまうとどこか上から目線のような…そう、この「偽らず本当の自分を出す」というテーマ。これって大人でも難しいんじゃないか?ふとそう思ったんですよね。

「道徳的」であるということは「普遍的」ということで、本当に大事なことは大人も子供も変わらないんじゃないかってこと。さらにいうと、大人になると「道徳的」なことを学ぶ機会って少なくなる。つまりプリキュアは子供向けアニメでありながら、一緒に見ている大人にも大切なことを学び直させてくれるんじゃないかと。学び直し、流行りのリスキリングですね。スキルではないけどね。

子供の頃に大事なことって大人にとっても大事なわけで、プリキュアはそれを伝えてくれる貴重な機会なんじゃないか、そう思ったんです。

今回の話でいうと、大人になればなるほど、自分を偽ってやり過ごすことを覚えてしまう。自分が我慢してればそれでいい、仕事だから仕方ない。SNSで人によく見られたい…などなど。偽るタイミングなんて山ほど出てくる。

まぁ自分も心当たりあります。けど、それを自省できる機会ってそんなになくて。プリキュアは「子供向け」ではあるんだけど、本気で作られた「子供向け」だからこそ、大事なことが磨き込んであって、コアなところは大人にも刺さる。

そう思うと「プリキュアまじすげーじゃん!」度が高まってきて、プリキュアについて考える頻度が上がってきてしまいました。いよいよこれは沼だな…と思ってた時にこのテーマだったので、今書くならこれだろうと勢いで書かせてもらいました。

プリキュアは子供の教育に良い…とは言うけれど、大人にだって大切なことを教えてくれる。

僕は娘と一緒に見てるんですが、見終わった後に一緒に感想を語り合う時間がとても良いです。どこがおもしろかった?聞くとやっぱりバトルシーンをあげてきます。やっぱ女の子だって暴れたいというプリキュアのコンセプトは間違いないようで、道徳が前面に押し出されて説教くさくなってないのもいい!心の片隅に残るくらいがちょうどいいんですよ。

大人も子供も魅了するプリキュア、20周年おめでとうございます。うちの娘が大人になった時にこの時間を思い出せるように、40周年目指してがんばってください。その頃はもしかしたら孫なんかもいて、孫と一緒に見てて、「これ、おじいちゃんになってもおもしろいな…」と思わせてください。よろしくお願いします。

以上、沼からお届けしました。では仕事に戻ります。ではまた!

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