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ブランドが捉えるべき“お金を使う意味“の変化

KOL(キーオピニオンリーダー)として参加させてもらっている日経COMEMOで「#そのお金どう使いますか」というテーマの投稿募集企画が行われています。 「お客さんがお金を使う=“何か”に価値を感じて対価を払う」の構図において“何に価値を感じて払うか”は全てのブランドにおいて考え続ける永遠のテーマです。その“何”を考え、理解し、対価に見合う価値を提供する努力をし続けていくこと重要です。 時代と共に少しずつ変わるお金の使い方の変化のグラデーションを常に見ていることは大切です。

スケールとブランディングの両立の方法論

「多く売ること(スケール)と、ブランドをきちんと理解してもらう(ブランディング)は、オンライン時代で両立できるのか」 多くのブランドはその認知の広がりと共に、ブランドのスケーラビリティに対して決断を求められます。スケーラビリティを志向しグロースを選択する際に、ブランドとしてコミュニケーションやブランディングと、二律背反する葛藤場面を多くのブランドオーナーは経験しているのではないでしょうか。 今回は、いわゆる「スケールを志向したグロース」と、ブランドとしての「ブランディングコ

モノを売るな、コトを売れ!先駆者「ハーレーダビッドソン」の”絆”戦略に学ぶ、まちづくりのヒント

モノ消費からコト消費。SNSの普及とともに今では当たり前に使われるようになった言葉ですが、その先駆けともいえる企業をご存知ですか? それが、ハーレーダビッドソンジャパンです。 落ち込み続ける大型バイク市場の中で、同社が右肩上がりの成長をし続けてきた裏には「バイク」というモノではなく、「ハーレーダビッドソン」を通じて得る感動や体験といったコトを売ることに注力したという背景があります。 現実に向き合い、自分は“蟻”だと自覚する日ごろまちづくりに関する発信をしている私ですが、

なぜ高度成長期の「ニュータウン」は、寂れてしまうのか?〜「ユーカリが丘」の奇跡に学べ

昭和50年ごろ、都市の過密化への対策として、郊外に建設された市街地、ニュータウン。かつての憧れの地が、今や高齢化により「ゴーストタウンと化した」とまで揶揄されることがあります。 一方で同じニュータウンでありながら、千葉県佐倉市の「ユーカリが丘」は今も若い世代から人気の高いエリアで、新規入居希望者が後を絶ちません。 そこにはどのような違いがあるかご存知ですか? 皆の憧れの地だった「多摩ニュータウン」がいまやニュータウンと聞いて、一番に思いつくエリアはどこですか? 多くの

あなたのパワポはどっち?〜「メッセージ型」と「コンテンツ型」〜

みなさん、こんにちは。 資料デザインのリサーチや分析に取り組むパワーポイントのスペシャリスト、パワポ研です。 今日はパワーポイントの「使い方」に関するお話です。パワポと一口に言っても、プレゼンの際に補助的な役割として使われるものもあれば、後でじっくり読むために資料的な使われ方をしているものもあります。今回は、実際に公開されているスライドを用いながら、その具体的なデザインや目的の違いを解説していきます。 はじめにパワーポイントを作成する意義は、自分の話したいことを補佐するこ

「続ける」ことの本当の価値

「1000日間の修行が終わる前日、999日目の夜寝る前に急に不安を感じました。これまでは修行を嫌だと感じたことはなかったのに、明日になったら1000日目の達成のためだけに義務感で行ってしまうのではないかと。 私は1000日を達成するために修行をはじめたわけではないのだから」 この言葉を聞いたとき、続ける苦悩の本質をはじめて言語化できた。 大阿闍梨の修行とは比較にならないほど小さな記録ではあるけれど、私も一時期noteの連続更新が500を超えた頃、「noteを書く」という行