マーケティング入門

 みなさんは、なんとなくの憧れで始めたものってありますか?
 今だったら、カタールワールドカップを見てサッカーを習いたい!と思う子供がたくさんいるのでしょうね。
 僕は、「書店の売上を何とかしたい+尊敬する森岡毅さんの本を読んだ影響」で、少し前からマーケティングを学びたいな~と考えており、11月から始まっていた千葉県の「PayPay払いでポイント10%還元キャンペーン」に乗じて、ついにマーケティングの入門書を購入してしました!
ありがとうPayPay!

「弱者でも勝てるモノの売り方」

新米店長がつぶれかけの喫茶店を回復させるストーリーを通じ、マーケティングの基礎を学ぶ入門書。難しい専門用語無く、かなりかみ砕いて説明してくれるので誰でも理解でき、お金をかけずに売上を伸ばす考え方を紹介している。
やってはいけないものの売り方から始まり、
・前例のない商品のコンセプトを開発したい時に使える3C、
・潜在顧客を把握し、他社との違いを明確化するためのSTP分析
・効率よく売れる、商品・価格・場所・販促法を選定できる4P分析
・SNS時代における消費者の購買モデルを把握するSIPS分析
・競合打破のための具体的な戦略の策定に用いるSWOT分析&クロスSWOT分析
という基本的な分析手法が載っている。


 自分も本のストーリーに沿ってそれぞれの分析をしてみましたが、そこで大切だと感じたのが、何を考えるために手法を用いるのかをはっきりさせて置くこと。

 例えば3C分析は自社(Company)が提供できること、顧客(Customer)が求めること、他社(Competitor)が提供できることの3つを考えることで、「自社が提供でき、かつ顧客が求めており、なおかつ他社が提供できないこと」=「前例のない商品コンセプト」になるわけですが、誰のどんなコンセプトを考えるのかを最初に決めておかなければ、全く機能しません。
 店舗単位でコンセプトを考えたいなら、顧客も、他社も、店舗単位で考えなければならないし、自社を会社単位・業界単位で考えるなら顧客・他社も同様にそろえなければならないはず。

仮に

自社・・・書店
顧客・・・フランチャイザーの会社
他社・・・出版業界

という単位で考えてしまうと、

自社が提供できること・・・豊富な在庫、落ち着いた雰囲気、生活提案
顧客が求めていること・・・売り上げを伸ばし利益を出すこと
他社が提供できること・・・いつでも手軽に見たいものが見られる(スマホ、YouTube等)

となり、全く分析として機能しません。

これを書店単位でそろえると、

自社が提供できること・・・豊富な在庫、落ち着いた雰囲気、生活提案
顧客が求めること・・・ほしい本が置いてある、新しい本と出合える、
他社ができること・・・ほしい本が置いてある

このようになり、自社のコンセプトを、「豊富な在庫を活かして、お客様に新たな発見をしてもらうような書店」と定めることが出来ます。

 以前感想を書いた「イシューからはじめよ」(https://note.com/yyyyyyyoooooo/n/n4d0c6454e8ee)によると、何を解かなければいけないのかを考えるのが一番大事で、それを解くためにどんな方法を使えばよいのかを考え、その方法の選択の一つとして分析手法がある
ということでした。まさにその通りだと改めて実感しています。

 3C分析は自分の魅力を考えたりするのにも有効だと思うので、就活生の方や、新社会人の方、自分が職場で何ができるのかを考えたい方、逆に今の職場はそれ以外の職場と比べてどんなことを身につけやすいのか考えたい方などにもおすすめです!

 マーケティング思考は何か特定の仕事のみに役立つのではなく、生きていくあらゆることに応用できる考え方だと思うのでまだまだ学んでいこうと思います!

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