久々の推理小説「皇帝のかぎ煙草入れ」

みなさんは小学生の頃にはまった本って覚えていますか?
僕は、ずっこけ三人組シリーズ、星新一のショートショート、ダレン・シャン、ぼくは王さまシリーズ等々、大好きな本がたくさんありました!

が、中でもはまったのが、ホームズ・ルパン等の推理小説です。
どちらも主人公がめちゃくちゃカッコよく、誰にも解決できないような事件を解決するホームズと、絶対に不可能な状態から盗みをするルパンに心を熱くしたのを思い出します。
大人になるにつれて、あまり読まなくなってしまったジャンルなのですが、書店のフェア台で目にしたらなんだか惹かれてしまい、久しぶりに謎解きものを読んでみようかなと思い手に取った1冊です。

「皇帝のかぎ煙草入れ」

フランスの避暑地に住むイヴは、婚約者トビイの父:サー・モリスを殺害した容疑をかけられる。犯行時間、前夫が部屋に忍び込んできていたため、自分の無実を証明できず、窮地に追い込まれるイヴ。果たして真犯人は誰なのか。

いやー、推理小説ってこんなに面白かったですっけ?
何回も何回も、著者に踊らされました
最初は、トビイとイヴの結婚に反対している前夫:ネッドが殺害したのだろうと簡単に考えていたのですが、事件は前夫とイヴの目の前で起こります。そうなると、今度はイヴを快く思っていないメイド:イヴェットの仕業だ!と思うのですが、どうやらそれも違う。ストーリーが進むにつれて、事件の真相だけでなく、周囲の人間の本性も明らかになっていく。最終的に家族の中の誰かが犯人なのかと思わせておいて、真犯人はコイツだった!

う~ん面白い。手品を見破ろうとする観客のように注意して読んだのですが、結局何もわからず、謎解きパートを読んでは感心するばかりでした。
読み終えて犯人とトリックがわかり、もう一度事件が起きた部分を読み返してみると、確かに引っ掛けられている。
今回の作品は、犯人の思い通りに行ったわけではなく、犯人の意図とは違う出来事が多数発生したせいで、表面的にはかなり複雑な事件になっていました。推理小説家ってすごい。

犯人を自分で見つけたかった思いもありますが、犯人を時分で見つけようと頑張りすぎると、どうしても内容だけではなく、文章から受ける印象(明らかにこの人物が怪しいような書き方をしているからこの人は犯人ではないか、、、というような、内容ではなく構成等からの読み)を手掛かりにしてしまって小説自体を純粋に楽しめなくなってしまいそうなので、踊らされているくらいがいいのかも、、、

推理小説は一回読んだらトリックがわかってしまって、読み返さない気がするので買うのをためらってしまうのですが、今後はもっと積極的に読んで行こうかな、、、

みなさんのおすすめもあれば教えてください!

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