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可能性を楽しむ

感想文を書き始めて約一年半。
何かをインプットして、そこで感じたことをアウトプットするのにも慣れてきたが、何かを読んで自分が感じることは、一年半前と全く変わっていないよう。

成瀬は天下を取りにいく 宮島未奈

「成瀬は天下を取りにいく」
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
閉店まで1か月となった大津市唯一のデパート、西武大津店。
ローカル局の番組が、毎日西武大津店を生中継することを知った成瀬は、毎日それに映ることを宣言した。
周囲の人の目もなど関係なく、たぶん「意味」なんて物もなく、ただやりたいからやってみる。
今日一日を全力で自分に捧げる成瀬の物語。


テレビに映りに行ったり、M-1の予選に出場したり、坊主にしたり、、、。
自分だったら周囲の目が気になってできない、いや、そもそも「やろう」と思えない。
自分の周りでそんなことをしている人がいたら、やりたいことを即行動に起こせるのがうらやましくて、嫉妬して、失敗を望んでしまうかも。


成瀬が言うには、大きなことを100個言って、ひとつでも叶えたら、「あの人すごい」になるという。だから日頃から口に出して種をまいておくことが重要なのだそうだ。

(p9)

常にこのマインドを持って、ブレーキをかけずにいたい。
「自分」をもっと大事にして、心の声に耳を傾ける。

そして、他人の「好き」を、たとえ心の中でも否定しない。
「あんなことやって、くだらない」「よくそんなことできるよな」は、結局自分の首を絞めることになる。

「そんなことができるなんてすごい!」という気持ち。

周囲がどう思うかとか、迷惑をかけるかもだとか考えすぎず、自分がやりたいことをやっていけたらいいな。

「可能性に賭けなくていい。可能性を楽しむだけで人生はこんなにも豊かになるのか。」

帯の柚木麻子さんによる推薦文より


考え方、感じ方次第。

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