矢印を外に向ける

今回読んだのは、最近話題のこの本!

「静かな人」の戦略書 ジル・チャン

外向的な人は目立つ。先輩から可愛がられて、多くの人とコミュニケーションをとって、仕事に繋がる情報やチャンスをつかんでいるように見える。そうなりたいと思うけれど、その人と同じようにやろうとしても、できる気がしない。
だが、内向型は外向型より劣っているわけではない。外向型でも内向型でも、自分の強みを見つけ、前に進むことが大切である。
内向型の持つ特徴と、内向型の人間がどのように壁を乗り越えて来たかを教えてくれる戦略書。


自分では、自分のことを内向型の人間だと思っていたのですが、本に載っているチェックリストで確認したところ、両方の特徴を持つ両向型でした。

考えてみると、仲良くない人に自分から話しかけることもあるし、注目を浴びるのもそんなに嫌いじゃないのです。じゃあなぜ自分のことを内向型だと思っていたのだろう。何故コミュニケーションをとるのが苦手だと思っていたのだろう。


自分がコミュニケーションを取るのが下手だと思うときって、言われたことに対して上手く返せないとか、初対面の人と緊張して話せないときじゃない。

自分が入っていない会話が盛り上がっていてイライラしているときや、嬉しいことがあったときに素直に気持ちを出せずにカッコつけてしまったりするときなんです。

自分が入っていない会話が盛り上がっていると、「そんなしょうもないことで盛り上がんな!」と思ってしまう(最低)。自分が中心にいないと嫌なんだろうな。

誰かと飲みに行って、「楽しかったね!またいこーね!」と言ってもらえて嬉しいのに、それを表に出せず「まあまあ、機会があればね」みたいな、リアクションをしてしまう(キモ)。


文字に起こして客観視したら、性格子供すぎて泣けてきた。

これってみんな多かれ少なかれあることなのかな?
俺がひねくれすぎているだけ?


もうなんか、外向型とか内向型とか以前の話。

自分勝手すぎるし、子供すぎる。

ずっと良くないなと思っていたのですが、なぜそういう行動を取ってしまうのかが自分でも謎で、どうしたらいいかわからなかったんです。でも、「静かな人の戦略書」に、内向型の人が上司に適切にアピールする方法が載っていて、それがヒントになりました。

上司のタイプに合わせて、内向型がすべき異なったアピール法を提案している章があったのですが、まず、「上司にもタイプがある」ってことにハッとしました。そして、「上司にアピールする」という考えも、今までの自分には全く無くて。


「どんな上司でも、俺は俺がやることをやるだけ。上司なんだからちゃんと見ておけ」みたいなスタンスだったんですよ。でも、今自分が多少なりとも下の立場の人を見るようになって思うのが、「その人のやっていることすべてを把握することなんてできないし、その人が頑張っていることがあったとしても、口に出したりアピールしたりしてもらわないと気づけないことってたくさんある」ということ。何より、上司も人間で、嬉しかったり悲しかったりするということ。


何が言いたいかというと、コミュニケーションには、絶対に相手がいて、自分がとる行動、言動で、相手がどう思うのかを考えなければいけないし、相手に伝えよう、わかってもらおうとしないと伝わらないってこと。
こんな当たり前のことに今更気づきましたよ!


さっきの話に戻ると、自分以外の人が盛り上がっているときは、のけ者にされているように感じてイライラしてしまうけど、別に誰もそんなことしようとしてなくて、自分が参加しようとしていないだけ。自分に誰かが話を振ってくるはずと思うのは、影の努力を上司が見ていてくれるはずと思っているのと一緒。上司へのアピールと一緒で、自分から話に加わらないと。

誘ってくれた人に対して、「まあまあ」みたいな態度は、せっかく誘ってくれた人も嫌な気持ちになっちゃうよ。嬉しいなら嬉しいといえばいいだけ。

素直になれよ、自分。


仕事中、下の立場の人には気を使って、相手の立場に立って考えたいって思っているけれど、上司に対してとか、直接仕事と関係していない部分では、とことん自分勝手で、相手の気持ちに無頓着になってしまう。

とりあえず、自分の思っていること、感じたことを素直に表現することから始めてみようと思います。話したいと思ったら話す。嬉しかったらお礼を言う、嬉しそうにする。

そうしたらもうちょっと率直に壁のない付き合いができるような気がする。

俺やってやんよ!

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