日経(国際) カンボジア、EU制裁に対抗

※日経記事を個人視点で論点整理

1.EU欧州委員会はカンボジア人権問題に対し、どんな制裁を課したか?
 →EBA協定の優遇策の一部を停止し、対象は衣料品・旅行用品や砂糖等。
2.カンボジアの対EU輸出額は何%を占め、制裁でいくら押し下げられるか?
 →EU輸出の2割にあたる、1200億円程度が押し下げられる
3.フン・セン政権はなぜEU制裁発動を受け入れることにしたのか?
 →EUがなくとも、中国とFAT妥結し、輸出拡大が見込める
4.中国はカンボジアにとって貿易額の何%を占めるのか?
 →最大貿易相手国で2019年は昨対比31%増、貿易額全体の24%を占める
5.中国とのFTAによる貿易効果は?
 →対中輸出25%を見込み、23年までに貿易額100億ドル(1兆円)を目指す
6.中国のFTAによるメリットは?またどのくらいの期間で合意したのか?
 →東南アジアへの勢力拡大を図れる。通常4〜5年かかるが半年で合意した
7.カンボジアはすでに中国から多額の投融資を受けている影響は?
 →中国の南シナ海進出に対するASEANの態度が定まらない要因の一つ
8.カンボジアに対するEU制裁が中国に与える影響は?
 →カンボジアが中国により接近してくるので好都合
9.地政学上の要衝であるアジア諸国に対して中国の出方は?
 →「一帯一路」に引き込む為、FTAのように経済利益で囲い込むと想定
10.中国の他国への動きは?
 →ミャンマーにも巨額の投融資や資源開発支援をしている
11.東南アジア以外へはどのような動きをしているのか?
 →米国が経済制裁を課すイランとは、25年間の長期契約を協議中

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