2人目にして初めての産休・育休。3つの得たもの
1年前は「オギャ―!」しか言わなかったベビーが、もうトコトコ歩き回って悪さをするようになり、先日初めての誕生日には大胆にケーキを掴み食べしていた。
そう、たっぷりあると思っていた産休・育休が間もなく終わる。
産休から数えると実に1年2ヵ月。社会人生活10年以上だが、こんなに長く仕事から離れたのは初めて。でも振り返ると一瞬だった。
わたし自身の心の整理として、「産休・育休中にやったこと」「わたしが得た3つのこと」をつづってみようと思います。
産休・育休中にやったこと
あれもやりたい、これもやりたいと、どんどんやりたいことは増えてくる性分。調子に乗って手を広げすぎると、夜泣きで寝不足なのに無理して体調崩したり…いかんいかんと、やりたいことリストから「やらないこと」「諦めること」を決めて削除。でも徐々にまた増えていって、何度ダウンして反省したことか。
一生のうちに1年丸々休める貴重な期間。せっかならと欲張ったつもりだけど、もっと他の時間の使い方もあったのかなと思ったりもします。
正解はないのだと思うけど、備忘録として残してみます。あまり重要ではないのでふ~んとスクロールしてくださいませm
わたしが得た3つのこと
【1】心置きなく子どもと向き合えた
これまでは時間的な制約がある中で家事育児をやっていた。それが当たり前だったので、育休中でもクセでババっと物事を片付けてしまったりしたほど。
でも段取りよくとか目的とか考えずにゆっくりした時間そのものを楽しむって、とても贅沢。
いつもセカセカと歩いてきたが勇気を出して足を止める期間を作ってよかったなと思う。かけがえのない時間を過ごせたと思う。
【2】5歳娘への償い
5歳上の娘を産んだ時はフリーランスだったので産後2ヵ月後には仕事をしていた。家で仕事しながらみていたり外出の仕事のときは一時預かりしてもらったり。保育園に行くようになっても、もうちょっとで仕事終わるから…!とテレビを見せて待たせていることが多々あった。
そのためずっと、淋しい思いをさせていないかなという後ろめたさがあったので、この育休中に娘にもできるだけ時間を使いたいと考えていた。
平日昼間にしかできない習い事をさせてあげられたり、たまーには保育園を休ませてお弁当作って公園に出かけたり、おうちプールをたくさん開催したり。何気ないことだけどちょっとは償いができたかなと思う。
【3】どんな人生にしたいのか考えられた
よく人生をコップに例えて「大きな石から入れていきなさい」と言われるが、その整理ができた。目の前のことに没頭してしまいがちなので、自分が向かいたい方向性や大切にしたいことに向き合わずに時が過ぎていたのだ。
わたしの大きな石たちはこんな感じ。
▼子どもたち
子どもが小学校くらいまでの親が大きく関わる必要がある期間は、飽きるくらい子育てを楽しんで、子どもが親を求めない年齢になったら「あーやりきった!だから全然淋しくない!」と心から言いたい。
今は過去を振り返るだけで涙腺がゆるんで泣いてしまうし、もっとこうしてあげればよかった…と思うこともある。子育て全盛期の今は毎日が慌ただしいし、発狂しそうになることだってある(笑)。でもそれを思い出作りだと思い、見るからに波乱の海にも楽しんで繰り出したいと思った。
▼仕事
仕事は変わらず自分の出せる力を出しきっていきたい。自分より頭の良い人や仕事ができる人はたくさんいるので、コーチング型のリーダーを目指したい。
忙しい中でも思いやりとユーモアは忘れずに、楽しくはたらく。
▼家族
両親・義両親、きょうだい、祖父母たち。そしてパートナーである夫との関係が良いとなおさらいい。家族時間もより楽しくなるし、支え合えると強いと思う。
▼友達
わたしは趣味を聞かれると「同窓会の幹事」と堂々と答えるほど仲間が好き。いつまでも繋がり続けられる関係でいたい。
▼+αのコミュニティ
最後に、育休を通じて最近思うのは「+αのコミュニティに属したい」ということ。
例えば、娘の習い事の幼稚園ママ達とのコミュニティは、保育園にしか通わせたことがないわたしには新鮮だった(保育園は4つ経験しているが)。とても温かくて「あ、そんな声かけできるなんて素敵だな」とか「情報交換がうますぎてすごい…」と学びや刺激もあった。
よく散歩で会う犬友の上品なおばさま、エレベーターで会うと子どもを可愛い可愛いとでれーっと見つめて笑わせようとしてくれるおばあちゃん。
お互いに利害関係がなく、話す目的なんてない。ただ話したいから話すというとっても単純でピュアな関係。肩から力が抜ける感じで気持ち良かった。
ちゃんとやらなきゃ!とずっと力が入っていたのを育休中に接するいろんな人たちに解いてもらった感覚。これまでは時間に追われてそれらに気付かず、そそくさと自ら過ぎ去っていたのかもしれない。育休という立ち止まる期間が、これまで見えていなかった世界を見せてくれたのかな。
自分の視野を狭めないためにも、普段身を置いている場所が世の中の常識だと錯覚しないためにも、心のゆとりのためにも、何かしら+αのコミュニティに入り続けたいと思う。
最後に
総括しても、育休をとってよかった。
ただ1点お願いできるとしたら、男性にも育休をとってほしい。
やはり育休中は、休んでる、楽でしょと思われているんだなと感じる場面があった。でも実際はどうだろう?生まれて間もない我が子の専任保育士として昼夜問わず動くし、加えて家事全般、きょうだいがいる場合はその育児までを担っていることも珍しくないのではないだろうか。
パートナーだけでなく社会全体にそのことを本当の意味で理解してもらえるだけでもっと過ごしやすい、生きやすいのではないかなと感じた。
さて、仕事復帰が数日後に迫り、これからが勝負。
仕事はしっかりやりたい。けど2つの保育園への迎えやその後のママとしてのタスクを考えると、毎日がお尻カッチンだ。残業してここまでやってしまいたい!が通用しない分、時間内で成果を出さないといけないというプレッシャーは大きい。
鈍っている脳みそをリハビリしながらやるのみ。ファイッッッ!!
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