服もインテリアも、飼い猫もぜんぶ黒白がいい。
モノトーンのものばかり選んでしまいます。
途中、気の迷いが生じた時期もありましたがこのスタイルが基本となってから、かれこれ20年ほど。
「これ以上黒い花はなかった」
と言いながら、高校の先輩が部活引退時にチョコレートコスモスの花束をくれたのはいい思い出。
モノトーンが心地良い
ワードローブの殆どが黒です。
服も靴も鞄も、黒。
ウォークインクローゼットは堂々たるもの。
夏の暑さと直射日光は苦手なので、夏場は白いものも身につけますが
とにかく、色のついたものは着ることがありません。
自宅インテリアも同様。
かつて育った元実家をセルフリノベーション(というとかっこいいけど早い話がDIY)し、旦那氏と猫と暮らしています。
淡いグレーに塗った壁に、石調のフロアタイルを敷き、システムキッチンには黒のレザー調カッティングシートを。
家具は黒が多め。
旦那氏の持ち込んだテーブルやベンチは、オイルステインにて黒く塗装。実家時代に焦げ茶色だったカウンターチェア等も塗装。
クリスマスツリーは黒いものをAmazonでポチッと。
食器も黒が多め。
グラスは透明ガラスの他に、グレーの硝子のものだったりだとか。
そして飼っている猫2匹ももれなく白黒のハチワレです。
取捨選択の結果こうなっていった
なんでそんなに色着ないの?と聞かれることがあります。
わたしが黒白一辺倒になった理由は、これがいちばんしっくりくると感じるから。
わたしの場合、視界に入る色数が少ないほうが気持ちが落ち着きます。
加えて、モノトーンであれば色彩効果に影響されることもない。
白黒の世界にいるとわたしらしくいられることに気が付いてから、長らくこのスタイルで過ごしています。
ファッションに目覚めた14歳の頃は割とカラフルなものを着ていました。
原宿GAP前でのストリートスナップが盛んな当時、週末になると通学定期で新宿まで出て、明治通りを徒歩で下り、原宿へ通っていました。
愛読書はFRUiTS、KEROUAC(後のKERA!)、Zipper、CUTiEあたり。ああ懐かしい。
カラフル時代は割とすぐ終わり、斜に構えた性格ゆえかパンクスに憧れて黒が増えてゆきました。
その後、高校に入学してから視野が広がり気分も変わって服装はモード系へ転換。
ANN DEMEULEMEESTERに憧れて初の海外旅行ではパリからTGVに乗りアントワープへ行った思い出。
心地良いものに囲まれることで、自然体の自分でいられることに気が付いた
あくまでも色を否定するつもりはありません。
綺麗なカラフルな花々を愛でる気持ちは持っています。
ただ、自分の身の回りには黒、白と中間色のグレーがいい。
差し色でゴールドとシルバーは使いますが、所謂カラフルなものは必要としません。
前回、職を「好き」の延長線上で選んだお話を書きましたが
残りの衣・住についても、わたしは自分の「好き」と感じる自分自身の感覚を尊重しています。
全ては、自分が自分らしくいられるために。
何事においても、まわりに流されず自分らしさを追求すると、肩肘張らない自然体の状態で過ごせることを、時を経て自覚しました。
まわりの理解が後押しに
この頑なな生活スタイルをキープ出来るのは、同調してくれる旦那氏の協力が大きいです。
この場を借りて改めて、いつもありがとう。
ちなみに、実家・両親はごく一般的なスタイル。
感覚が異なっても否定せず見守り、育ててくれた結果今のわたしがいます。
同じようなスタイルの方をリアルでもSNSでも多くは見かけないので、どうやらわたしの好みは少数派。
友人の多くは、好きなものは違うけど、わたしくらい己の好きなものがはっきりしていて、お互いの好きなもの・世界観を尊重しあえる関係です。
こだわりを譲らない頑ななわたしが、日々のびのびと生きていられるのは肯定し受け入れてくれる存在のおかげ。
歩いていたら路が出来た
右に倣うことを良しとされがちだった頃(~高校)は、模索してもどうもまわりにうまく馴染めず、正直辛かったことも多かった。
自分自身に確信を持てなかった、かつてのわたしのような人がいるようだったら
「自身に素直に、貫くことで出来上がる世界がある」
と伝えられたらと思います。
知識や経験が足りず、自信が持てずに不安に陥ってしまったとしても、自分の気持ちに素直でいることが次のステップに繋がったりする。
わたしの場合、その結果理解のある人たちに出会い、自分らしく居心地の良い環境で日々を過ごしています。結果はついてきました。
迷った時には自分の気持ちとまず向き合う。
最後に、数年前のある日唐突に電車の中でハッとさせられたワードを。
頑固になれとは言わないけれど、こだわりは大切にしたい。
自分の気持ちには嘘をつかない。騙さない。
気負わず、無理せず、自分らしく日々生きていこうと思います。
だって、わたしの人生。責任も込みで自分自身のもの。
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