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公務員やめたよ。

2023年3月。約15年勤めた国家公務員を退職しました。

これまで関東、関西、九州と目まぐるしい転勤と出会いがありました。

そんな中で私が経験したもの、見てきたもの。

子供を3人授かり、復帰しては、育休をいただく。
安心して出産、育児の制度を利用できるこの組織体制には感謝しかありません。

復帰したらこの感謝を仕事で少しでも恩返しできたら。
そんなことを考えていたのに。

復帰して、すぐ、退職を選んだ。

あまりにも子育て期間で得た経験や出会いに気付かされる事が多くて。

転勤族のご家族の繰り返す転勤によって疲弊してしまう子育て中のお母さん達。

行政サービスは充実していても、素直に頼るにはあまりにもハードルが高い。

日本人の「人に迷惑をかけたらいけない」という精神がまだ根付いているのもある。

私もそうだった。

コロナ禍で夫と転勤し、3兄弟との新生活は予想以上にきつかった。

まず、コロナ対策として転勤後2週間幼稚園、支援センターに預けたり、
行くことができなかった。
これはかなりの誤算だった。
今でも思い出すとゾッとするくらい私のメンタルは崩壊しかけていた。
1、4、6歳の男の子と24時間一緒。夫は転勤早々、仕事に追われる。
ダンボールだらけの古い団地では1日中過ごせるわけもなく、
真夏の溶けそうな暑さの中、公園へ行ったり、図書館へ短時間行ったり、
子供と行ける場所を求めて、ただ2週間が過ぎるのを待った。

知り合いがいない中で家族以外の誰とも話さず、しかも24時間幼児とまともな
会話もできずにいることはとても辛いことを実感した。

そんな時、自然体験をさせてもらえるカフェのオーナーさんと出会った。

ここではありのままの自分でいていいし、大人も一緒に遊ぶんだよ

と。あまりにも自然体な彼女と、その彼女の作る空間は澄んだ温かな空気が流れていた。
彼女と一緒に絵を描いたり、お皿を焼いたり、冬にはしめ縄を作り、
彼女のカフェで提供する自然素材にこだわるお料理をいただく。

そうしているうちに、私は大切な何かを見失っていることに気付くことになる。

今この目の前にあることをもっと丁寧に愛していけたら、きっと幸せなんだろう。

それから私は、子供たちと過ごすことが、面倒を見ている、から、自分が楽しむために過ごす。に変わっていった。

お母さん自身が楽しみ、自分と対話できる時間や場所が増えていけば、
きっと転勤してもありのままでいられる。
私もそんな経験を提供できたらいいな。

それがお仕事として成り立つには長い時間が必要だと思うのだけど、
まずは、目の前の我が子たちに、やりたいことを楽しんでいる姿を見せたい。

良い食には、良い感情が宿り、良い身体が作られる。

そんなわけで、

“お母さんたちの楽しい今は子供の楽しい未来へ繋がる“

と確信し、
国家公務員を退職。(またこの詳細は後日…)

米屋を営む両親にお願いし、山奥の不耕地の手付かずの田んぼをお借りし、
無農薬栽培の米作りがスタートするのです。

まずはここで私が自然と向き合いたくさんのことを学ばせてもらおう。

たくさんの人の笑顔、幸せが見たい、それが循環する仕組み造りをしてみたい。

何にもブランディングできていない今の状態、不安、ワクワク、、
どんな状況も味わいながら一歩一歩、進んでいけたらいいな。

退職おめでとう、ワタシ。



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