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海外ドラマ「ステート・オブ・プレイ 陰謀の構図」イギリス政界の闇に迫るドラマ

原題 State of Play
製作 BBC
製作年 2003
監督/演出 デヴィッド・イエーツ
出演 デヴィッド・モリッシー、ジョン・シム、ケリー・マクドナルド、ビル・ナイ
評価(10段階): ★★★★★★★☆☆☆

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あらすじ
エネルギー委員会の調査官ソニア・ベーカーが地下鉄に落ちて亡くなる。彼女はコリンズ議員と不倫関係にあった。そして同日に起きた少年カルヴィン・スタッグの射殺事件。
この2つの事件が関連したものだとみたヘラルドの記者カルがその真相を追う。

ずっと見たかった作品を配信で視聴。全6話。
2003年製作だが、いまみても古さを感じさせない内容。(PCやFAXなどはさすがに古かった...)
監督/演出はハリーポッターシリーズ(不死鳥の騎士団から)のデヴィッド・イエーツ。

舞台をアメリカに変えてハリウッドでリメイクもされた。(邦題は「消されたヘッドライン」)
映画版のキャストはカルがラッセル・クロウ、コリンズがベン・アフレック。ビル・ナイ演じる編集長は女性キャストに。未見だが、キャストは良い感じ。ただ、ドラマ版を超える作品になっているかどうか...というくらいドラマはよく作り込まれていた。
記者たちの、政府に楯突くことは厭わないが、あくまで裏づけが取れない限り記事にはしないという姿勢に共感が持てた。
4話あたりから次々と新たな関連人物の名前が明らかになるのだが、把握するのが大変。人物の関係性を覚えないまま見続けてしまったので、結末を理解するのに少々時間を要した...

以下、ネタバレあり。
コリンズ議員が最初から胡散臭いと思っていたら、その通りだった。
気になったのは、警察(ベル警部)との協力関係。実際に記者と捜査方針まで情報と引き換えに話し、イニシアチブを取らせてしまうようなことがあるのだろうか。
理解不足なのか、大事なシーンを見落としたのか、警官を撃った犯人やカルヴィン少年を殺した犯人を始末したのは誰だったのか分からずじまい。コリンズのためにロバート・ビンガムが雇った殺し屋なのだろうか...それに、結局カルヴィンはドラッグ中毒ではなかったのかどうなのか。検死結果を改竄したのなら何のために。
映画のレビューも、みた限りでは、ストーリーはよく出来ていて引き込まれるが結末がいまいち分からないというものが多かった。
結局、何がコリンズそこまでして政治家にしがみつかせたのか、政治というものの闇ではないのか、というのが大きなこのドラマの問いかけなのではないだろうか。

ビル警部、どこかで見たと思ったら、Life On Masのハントだった。ここでもジョン・シムと共演していたのか。

登場人物の英語は訛りの強い人も多く、かなり聞き取りにくい。英語の勉強には向かないかも。

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