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海外ドラマ「シェトランド」Season2 スコットランド、シェトランド諸島が舞台のミステリー

原題 Shetland
製作 BBC
製作年 2015
キャスト ダグラス・ヘンシュオール、アリソン・オドネル、スティーブン・ロバートソン他
評価(10段階): ★★★★★★★☆☆☆

(シーズンの分け方はIMDbより。)

Season1に続き、1つの話が2時間と長めだが飽きずに楽しめる。

アン・クリーヴスの原作がある回はここまで。
次からはドラマのオリジナルストーリーだそうだが、どうなるだろうか。

以下、各回の感想(ネタバレ含む)。

1. 大鴉の啼く冬/Raven Black

女子高生、キャサリンが遺体で見つかる。彼女の住んでいる家は数十年前に少女が行方不明になった家だった。2つの事件に関連性はあるのか。

被害者が高校生ということで憶測にすぎない噂が広がってゆく。
キャサリンが直前に訪れていたこともあって、街の人が変人だと避けている、隠遁したような生活を送るマグナスが疑われ、自宅が襲撃されてしまう。

被害者のキャサリンは感性が大人びていて周りと群れることをしない。彼女の持つ過激さと繊細さ、そしてその面白さはきっとまだ高校生の同級生たちには理解されない。でも、多感で優しい心の持ち主だったのだと思う。マグナスに写真を送るという行動からもそれが垣間見れる。
そしてキャサリンの友人のサリー。厳格な教師の娘で、自由に生きるキャサリンとは正反対の環境にいるようにみえる。
描き出されていくのは友情の複雑さ。10代というその若さに加えて狭い世界だから特に、嫉妬や怒りの感情が抑えられなくなることがあるのかもしれない。最後にサリーが、キャサリンに会いたいと泣くシーンが切ない。

2. 澱んだ水/Dead Water

ペレス警部の友人でジャーナリストのマーカムが転落事故で亡くなった。彼は入り江の保護運動について調べていた。ペレスたちは転落事故ではなく事件として調査を始めるが…

その頃、環境活動をしてパイプライン建設に反対するイーヴィーの結婚式が行われていた。
シェトランドの結婚式はちょっと他と違っていて面白かった。新郎新婦のカカシを道に置いたり、新郎新婦が歩いていく道を親戚の一番若い子が箒で掃いて進むなどユニークだ。

パイプライン会社の闇に迫るのかと思ったら物語は思いもよらぬ方向へ進んでいく。

パイプライン建設の土地買収に応じないダルホージー。
結局、入り江のことを心から思っていたのはダルホージーだったのかもしれない。

3. 青雷の光る秋/Blue Lightning

鳥類研究センターで研究者のアナの遺体が発見された事件。

舞台はペレスの故郷、フェア島。
メインランドから40kmほどで人口は70人ほどの小さな島。

鳥の愛好家の話はミステリー・イン・パラダイスでもマヨルカ島の捜査ファイルでもあった気がするけれど、今作は研究者ということでちょっと違って新鮮味があった。
研究者の世界も狭くて人間関係が大変だ。

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