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海外ドラマ「シェトランド」Season1 スコットランド、シェトランド諸島が舞台のミステリー

原題 Shetland
製作 ITV
製作年 2013
キャスト ダグラス・ヘンシュオール、アリソン・オドネル、スティーブン・ロバートソン他
評価(10段階): ★★★★★★★☆☆☆

(シーズンの分け方はIMDbより。)

スコットランドのシェトランド諸島を舞台にしたITV製作のミステリー。
刑事ヴァランダーよりは陰惨な感じもなく、ミステリー・イン・パラダイスやマヨルカ島の捜査ファイルのような明るさもないといった感じだろうか。

シェトランド諸島は人口2万2千人ほど。マクドナルドも、M&Sも、トップショップもない。おまけにメインランドから離れると電波もかなり悪い。
地理的にはスコットランドとノルウェーの間という感じ。

島で有名なのがバイキングの火祭り。
この火祭り、以前番組で紹介されていて衝撃だった覚えがある(謎の民バイキング)。最後はバイキングの船に火をつけて、海へ流すのだ。

物語は前後編で約2時間。
Season1のタイトルはRed Bones、邦題は野兎を悼む春。
redboneは赤毛の人、くらいの意味だろうか。

初回らしく時期を火祭りの準備の時期から当日に設定してあって、映像的にもインパクトがある。普段はかなり静かな島の様子と対象的だ。

登場人物が基本的にみな知り合いであったり、親戚だったりもするので人間関係を把握するのに時間がかかる。
更にはジミー・ペレス警部の娘は妻の連れ子で、実の父親も別の相手と再婚して島に住んでいたりと、事件以外の人間関係もちょっとややこしい。

Season1の事件は狭い人間関係だけでなくシェトランド諸島の歴史も絡んでいて最後まで面白い。
ドラマで出てくるシェトランド・バス(Shetland Bus)。
その歴史はナチスのノルウェー侵攻にはじまる。

シェトランド諸島にはチャーチルの設置した特殊作戦執行部(Special Operations Executive :SOE)によって、ノルウェー海軍所属の部隊が置かれることになる。それがシェトランド・バス。難民保護やレジスタンス支援をしていたようだ。

Season7が制作中の本シリーズ。
シェトランド諸島らしさを生かした話がこの先も観れることを期待。


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