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#1 3/21にすべてが始まった 

3/21の夕方に事件は起きた。

現在我が家は父、母、私、弟(長男)の4人で暮らしている。
(成人済みの次男は1人暮らし)

2月末に父方の祖父が脳梗塞で救急搬送。
父方の祖母も胃がん手術を経験し、数年後に自宅で脳梗塞を発症。
軽度の認知症を発症。

祖父が運ばれる前までは、認知症の祖母の面倒を祖父が見ていたが、元々自分のことはある程度出来ている(食事やトイレも問題ない)

そして祖父母の家には犬と猫が1匹ずつ。
犬はチワワのメス18歳。猫は元野良猫のメス19歳。
どちらも足腰問題なく、犬は散歩が好きだし猫も外を自由に出歩いている。

2匹の餌などは祖母があげていて、祖父が倒れた後は叔母一家が祖母の様子や犬猫の様子を見ていた。

3/21に母のスマホに着信があった。
ディスプレイには「祖母」と表示されていたが、電話に出たのは叔母だった。

そこで伝えられたのは衝撃の言葉。
『ばあ(祖母)が犬を殺すと暴れている』
母と私、フリーズ。

状況を聞くと、祖母の家に様子を見に行くと、まず話し始めたのは犬への不満や文句だった。
認知症の祖母は、自分のことは何でもできるから心配しないでほしいと言っていたものの、認知症の症状は確実に進んでいたので1つのことに時間がかかったりしていた。
そんな自分のことも満足に世話できない状況でトイレを失敗する犬にイライラして叩いたりお風呂場に閉じ込めてたりしているんだとか。

祖母はすでに犬を捨てるためにものをまとめたりしていたとのことで、慌てて叔母がうちに電話してきたとの事。
叔母の家は猫が3匹いて、うちには17歳のチワワ(オス)がいる。

うちにもう1匹犬が増えるのは、正直ちゃんと世話できるかはわからない。
私も派遣社員で収入が多いとは言えないし、実家も裕福ではない。
でも、このままだと祖母は本気で犬を殺してしまうかもしれない。

私は自分の部屋に行って犬のケージが置けるくらいのスペースを作った。
そして、ベッドや机の位置も変えた。
どうなるかはわからないけど、私は自分の部屋で祖母の家の犬を世話するという決意を固めていた。

母が叔母に引き取る意思を伝えて、叔母が連れてくる前にゲージやエサ皿の購入を母がペットショップに買いに行った。
その間に私は自分の部屋を片付けた。
床に置いてあるものを撤去したりするくらいでそこまで時間はかからなかった。

約40分後に叔母が我が家に到着した。

ピンクの籠に入れられて、状況がわからないまま連れてこられた犬は、目やにがべっとりついて小刻みに震えていた。

急いで組み立てたゲージに犬を移動させると、状況が分からず固まっていた。


保護初日のマリー


この日はご飯もお水も飲まず食わずで、おしっこもしなかった。
不安だったけど、私の方をじっと見つめて「くぅーん」と鳴いていたので抱きかかえた。


安心していて寝た…。

不安はいろいろあるけど、少しずつ物をそろえて穏やかな余生を過ごさせてあげたい。

不定期ですが、状況報告を今後もしていきたいと思います。

個人の日記のような記録なので、温かく見守っていただけたら幸いです。

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