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[読書]人生・キャリアってどう考えればいいの?

似たタイトルの本を読み比べてみるコーナー。
今回読んだ本はこの5つ。

ものにより自分に響く響かないは現状の自身の悩みや関心ごとにリンクしてくるので、今回この5冊を読んで大きく2点学んだことを記録する。

肩書きの扱い方

信用してもらうための第一歩は、自分が何者であるかを明確にすることです。何をしている人かというわかりやすい「肩書」を持っておくことは、初対面の人とコミュニケーションを取るときの最低条件だと私は考えています。

なりたい自分”になる技術 「好きなこと」×「理想の姿」を両立できる人の考え方 (きずな出版)

私は20代の半ばに自分自身をブランド化することを思いついた。最初から不安や緊張を解消する目的で始めた訳ではない。社交性に欠ける自分が、周囲から市民権を得やすくするために始めたのだ。

森岡 毅. 苦しかったときの話をしようか

形容の仕方は少し異なるが、2つの本で同じことを述べている。
人間は立場や肩書きに弱いというのは普段生活していると感じる場面も多いと思う。
東京大学出身やらどこどこ大手企業の役員やら言われると、萎縮してしまって、「俺なんて、、、その日暮らしだ、、。」なんて自己嫌悪に陥ったり、羨む気持ちが出てくるのだから。

ただ、両者ともに共通しているのは、あくまで”コミュニケーション”を円滑にするために、自分という人間を言語化しておくという準備としておこうねということ。

別に大層な肩書きなんてなくていい、どこに所属している人間でこんなことを日々取り組んでいます、何と言っても強みはここです、この部分は弱いんですけど、、みたいなことをすらすら言って理解してもらうことが目的。
あなたが東大出身者に思う、萎縮しちゃう、、、なんてプレッシャーを与える必要なんてないのだ。

  • 転職したい会社向けの、今までの自分の仕事ぶりを簡潔まとめたスライド

  • アーティストなら好きな音楽と自分が作った曲、歌った曲

  • 好きなクワガタリストとどこがかっこいいかのまとめ資料

くらいでいいのだ。

ただし、肩書だけでは信用は得られません。ここで大事になってくるのは「実績」です。その肩書を持って、どのような成果を得ているのか、どのくらい結果を生み出しているのか。実績が伴ってはじめて、まったく知らない人に自分という存在を信用してもらうことができるようになります。

なりたい自分”になる技術 「好きなこと」×「理想の姿」を両立できる人の考え方 (きずな出版)

趣味の世界だったら、これが好きなんです、へえーくらいでいいだろう。
ただ、これがお金をもらうことに派生するとそうはいかない。

どれだけ資格を持っていても、どれだけ学歴があっても、親がものすごく資産家でも、結局あなたって何ができるの?に対する裏付けがないと信用を勝ち取るのは難しい。

信用が肩書きを後から作ることはあっても、肩書きがそのまま信用に必ずしもなることはない。


もしあなたがビジネスパーソンであれば森岡毅さんの「MyBrand」という考え方は参考になるかもしれない。
これは転職する人にとってはもちろん重要だが、社内での地位を上げていきたいと考える人にも有効だ。
(ググったら出てきます、、、)


得意なことで勝負する

もしかしたら耳にタコができるくらい聞き慣れた言葉かもしれないが、得意分野で勝負しないと人間なかなか苦労する。
ワンピースのウソップが武器なしタイマンでサンジには勝てないように(武器使っても勝てないかもしれないが、いい勝負はするはず、、、!)、資本主義という勝負の世界では自分が有利な立ち位置で力を発揮することが、評価に最も繋がりやすいことだと思う。

そんな得意分野はどうやって見つけるんだろう。
森岡さんが本でこんな分類の仕方と得意なことの見つけ方を書いている。

最低50個、できれば100個くらいの好きな行動を動詞で書き出してみる。それを1つ1枚のポストイットに書いて机や棚や壁にでもペタペタ貼っていく。

森岡 毅. 苦しかったときの話をしようか

ほうほう、なるほど。

さて、そろそろ書き出した動詞の集約と仕分けをしていこう。
どの職能においても重要なビジネスパーソンとしてのコンピテンシー(基礎能力)として分類した。
それは、Tの人(Thinking)、Cの人(Communication)、Lの人(Leadership)の3分類だ。

森岡 毅. 苦しかったときの話をしようか

自分の好きな動詞、例えば、

  • ボードゲームが好き

  • 数字や計算することが好き

  • 朝までクラブでパーティーするのが好き

  • 大勢の飲み会の幹事をするのが好き

  • 寝るのと食べるのが至高

と言った感じ。これを先ほどの3分類(当てはまらない場合は、その他としておく)に分類してみる。

  • 戦略系のボードゲームが好き→Tの分類

  • 数字や計算することが好き→Tの分類

  • 朝までクラブでパーティーするのが好き→Cの分類

  • 大勢の飲み会の幹事をするのが好き→Lの分類

  • 寝るのと食べるのが至高→その他

これで一番多く分類されたカテゴリが自分の得意分野というわけだ。
(最近セカオワの曲で人間は分類したがるどうちゃらみたいな曲があったな、、)

これを行うことで、自分が勝負すべき領域がわかるのはもちろん、例えば一緒に仕事している部下がどのタイプか見極めることでその人の得意を伸ばしたり、コミュニケーションの仕方を少し変えてみたりすることができる。

自己分析だけでなく、他人の分析も併せて行えるっていう代物らしい。

ちなみに参考までだが、それぞれの型で向いている職能としては以下。

T型
活きる職能:ファイナンス、コンサル、研究職、アナリスト、マーケティング、企画系などの知的労働の難易度と濃度が強い職能
C型
活きる職能:プロデューサー業、営業職全般、PR、広告代理店の企画職、ジャーナリストなど
L型
活きる職能:管理職、経営幹部、経営者

森岡 毅. 苦しかったときの話をしようか

まとめ

5冊も読んだのに学んだこと2つだけかよ、という見方もあるが、2つも発信したいと思えるようなことを吸収できただけでいいじゃないかと思い始めてる。

一度しかない人生を「どう生きるか」がわかる100年カレンダーという本はワーク色が強かったので、ここでは紹介しなかったが、時間があってもう少し未来の見立てを立てたい人にはおすすめ。

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