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【アートな散歩#2】モネ 連作の情景展
第1回印象派展が開かれて150周年。
それもあって色々な場所で開催されているモネ関連の展示だけど東京ばかりだし且つ人も多いであろうモネの展覧会は中々ハードルが高い。
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「モネ 連作の情景」@中之島美術館。
迷ったけど計画を立ててとある平日に。
それでもすごい人だった。
日本人はモネやゴッホが好きですね。
かくいう私もその一人。
100%モネ!のキャッチコピーがそそる今回。全部モネ、っていうのは単純にとても分かりやすいし観やすい。
始まりは印象派と呼ばれる前の初期の作品から。印象派以降のイメージが強い私にとってはここが新鮮で面白かった。
例えば人物の描き方。
睡蓮や自然の風景がイメージが多いモネの人物画。
後にはあまり使われない「黒」で描かれた人物の服それがすっごくうまかった。黒服の光沢感や素材のシワ感。細かな筆使いに当たり前だけど「やっぱりうまいんだなぁ」なんて。
あとは水面の描き方。
モネは川や池、水のモチーフが多い。それは初期から比較的描いていたよう。「ザーン川の岸辺の家々」という作品がかなり好みだった。この1枚は一緒にいった旦那さんとも意見一致。
「印象日の出」につながっていくのかな?とも思える明るい色味。だけどもっとしっかりめの筆使いで描かれた水面。リアルだけど写真に近いというわけではない。どこまでも絵になってる。
そしてうまれた印象派時代。
「柔らかく明るい色彩と斑点のような筆致をお楽しみください。」
解説に書かれた一言。
ほんとうにこのまんま。
悪意なく楽しみながら観れた気がする。
後半だと「プールヴィルの断崖」なんかがよかった。どうやら私は淡い色味よりはっきりした色味の作品が気に入ったよう。
ここで話は最初に戻る。全部モネだから、どれもモネなんだけどもちろん一つ一つの作品それぞれに違う。個性があるとでもいった方がいいかな。
その違いを純粋に楽しんでいるとなんだかモネの気持ちに入っていくみたいだった。
モネはアトリエ舟にのって水面を研究していたそう。
でもきっと水の流れや水面は刻々と変わるもの。野外のリアルでありながらモネによって描かれた夢の瞬間だと思う。
なんだかモネの夢を一緒に観ているようだった。
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私の大好きな作家、原田マハさんがモネ展に向けてショートストーリーを2つ書き下ろしてくださっていた。
一つの絵画をピックアップして、それぞれに作られた物語。
2つのうち1つは絵画に対してのイメージが違ったのでそこの違和感はあれどどちらも親子のお話で心にじんとくるものがあった。
とっても心地よい気持ちで。
写真を撮れる作品も多かった。さすが人でごった返している。
あんまり観ないでおこうと思いながらも、人のスマホに写っている作品たちがみえてしまい驚く。
本物との色味が全然違う。
おそらくカメラレンズの特性だろう。
もちろん私も記念には撮るんだけど。
やっぱり本物を超えるものはないね。
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