コロナで問われる、恋人との絆 / Sumi
コロナコロナコロナ。毎日コロナ。もう色々、しんどい。私も彼氏に2ヶ月会えてない。寂しすぎて、そろそろ禿げそう。生活や健康が危ぶまれていないだけ幸せ者だけど、でも本音をいえば寂しくて寂しくて禿げ散らかりそう。
かと思えば、コロナをきっかけに別れるカップル・夫婦も多いそう。「コロナ離婚」も今年の流行語大賞にノミネートされるのかなー。まぁ、いいや。
それだけコロナは私たちの健康だけでなく人間関係を左右するほど多大な影響力を持っているわけだけど、私としてはこのコロナによって生まれた人との絆が、本来自分が求めている人だったのではないかなと思う。無論、恋愛に限らず。
|「大丈夫」の一言
緊急事態宣言延長を知った、4月末日。G.Wが明けた後に会えるかもしれないという一縷の望みをかけていた私はこの日、安倍さんを呪った。いや、正しい判断だと思う。異論はない。ただ、なんていうか小学生の時にものすごく楽しみにしていた遠足が当日雨で中止になったくらいのガッカリ感。(その程度と思うかもしれないが、子どもの頃のあの楽しみはそれはもうビッグよ?)仕方のないことに対して「バカー!!!」と大人気なく叫び出したい気分だった。
がっくりすぎて、彼に思わず「また1ヶ月会えないわ。耐えらんないす」とLINE。既読つけて30分後くらいに返ってきたのは「大丈夫」のたった一言だった。
え。なにが?
と一瞬思ったし、いや「俺も寂しい」とか言えよコノヤロウとも思ったけれど多分色々考えた上での「大丈夫」だったんだと思う。それはすぐに分かった。
そう、別に会えなくても大丈夫。会えなくて寂しいけれど、お互いの関係がそれで変わることはないんだし。という意味だ。それは「大丈夫」という名の信頼だった。
|会えないから、会った時の幸せを思って頑張れる
遠距離恋愛をしたことがなかったから、あまりこういう気持ちにならなかったが会えないと逆に次会う時は、付き合いたての頃のような新鮮さを伴うのだろうなと思う。だって今会えることを想像するだけでものっそいドキドキするもん。
会えないから、いつもより素直に気持ちを表現しようとも思える。別に同じだけの愛情を返してくれなくたって構わない。「大丈夫」といってくれたのだから。
何事もそうだが、当たり前に慣れると大切なものを手放してしまう。会えることが当たり前だと、自分の不平不満を相手にぶつけてしまいがちになるように。会えることが当たり前じゃないから、繋がっていられる時間を大切にしようと思う。
会えることが重要なんじゃない。
会えなくても信頼しあえることが重要なんだ。
|終始一緒にいるのが当たり前になったら?
とはいえ、これは住んでいる場所が違うカップル限定の話。夫婦や同棲カップルはまた少し感じ方が違うのだろう。適正な距離感でいられた二人が、終始24時間ずっと一緒にいるという日常になってしまった。
それは時にストレスにもなるし、今まで見えなかった相手の嫌な部分を見ざるを得ない状況にもなるだろう。こんな場合は環境の変化によって、二人が築いてきた心地よい距離感が崩れてしまったことで起こる“ひずみ”なのかもしれない。
私は今、恋人と一緒に住んでいないからこそ深く理解することは難しいが、こういう時は今の日常にあった形で二人にとって適正な距離を整えていく必要があるのかなとも思う。
例えば一人になる時間を設ける。食事を別々にしてみる。一緒に寝ない。今まで一緒にしていたことを離してみるなど、精神的距離を少し置くのも良いのかも。こればっかりは想像でしかないから、わからないけれど。離れすぎたら近づく努力を、近づきすぎたら離れる努力をする。二人のできる範囲の中で帳尻を合わせていくことも大切なのだろう。
|コロナによって気づかされた絆の在り方
コロナなんて早く終息してくれと思うよ。
でも、好きな人と一緒にいる時間をもっと大切にしたいと思うようになった。好きという気持ちを惜しみなく伝えたいと思った。好きだから、離れる時間も大切だと思った。でも、離れたからといって心の距離が離れることはないんだとも思えた。
本当にとんでもない災厄だけれど。それを乗り越えた後は、ちょっとやそっとじゃ揺るがない、いい感じの二人になっていたらいいなと思う。
.....なーんていってあっさり別れたらそれはそれってことで。そうなったらしれっとこの記事を削除しようと思うのであとは察してください。現場からは以上です。
written by Sumi
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ライター・スタイリスト すみ
anan web、 女子SPA!などの女性向けWEBメディアにて記事を寄稿しながら、オンラインチャットスタイリングのスタイリストとして活動中。最近、自分がアイドル好きだと気づき、夜な夜なyoutubeでお気に入りアイドルの動画再生回数爆上げしている。お気に入りは中森明菜と松浦亜弥。
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