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📖もしあと1年で人生が終わるとしたら? |小澤竹俊

書かなかったことを悔やむのだ。交換日記を早々と止めて、SNSもたいして投稿してこなかった私が。私だからこそ。

養老孟司氏が、「会話で悩んだ人は書くことへと向かう」といった類のお話をなさったのはどの動画だったろうか。書くことは好きだ。言葉遊びも。口から言葉でうまく排泄できないぶん、四六時中脳内をうごめいている。これらをしたためればよいのだと考えると、いくらでも筆が進む気すらしてくる。若い頃「手からも吐露できるのだ」ということに気付いていたら、私はいくらか救われただろうか。

言葉を脳味噌から取り出して可視化すると、一旦うごめくのをやめてくれて心地良い。誰かに私のもがいた痕跡を見つめてほしいような、承認欲求めいたものも確かにある。

人より早く、人生を賭そうとしてきた仕事への及第点を出してしまった。まだまだ働いて娯楽を謳歌すべき年齢なのに、空想の死と対峙したときに特別やり残したことと言ったら孝行くらい。

自分を昇華してあげられるのも、親に贈ることができるのも、言葉なのだろう。ひとり指先から文字を連ねては、一体これは何になるのだろうと虚ろにたたずむ。それでも、「書くこと」で自分を認めてからいなくなれる予感はする。


memo
Chapter1 もしあと1年で人生が終わるとしたら?
・人生を豊かに後悔しないために大切なこと自分で自分を否定しないこと
・いくつになっても新しい一歩を踏み出すこと
・家族や大切な人に心からの愛情を示すこと今日一日を大切に過ごすこと
Chapter2 人間関係や家族について
05 ひとりで頑張りすぎていませんか?
・限界を迎えてこれ以上一人で抱えるのは無理だと心から思ったとき人は初めて人に委ねることができるようになる
・やり残した後悔は人に委ねることで消えていく
・遠慮我慢のしすぎでもう少し楽に生きたいと思っているなら日常の小さな選択の仕方を変える 少しずつ自分のための時間を増やすとよい
選択の集合体がその人らしさ
・本当の幸せとは何か
一人称の幸せには限界がある
・人の命に関わる仕事
Chapter 4
14 つらい悩み息苦しさはありますか?
・人は苦しみから必ず何かを学ぶ


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