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規格外の投手 #4

世界最高峰の投手、New York MetsのJacob deGrom投手について今週も語ります。

2021年戦績アップデート
4月23日 9回 109球 被安打 2 四死球 0 奪三振 15 自責点 0 

史上初の開幕4試合で50奪三振以上の快挙を成し遂げると同時に、史上3人目の3試合連続14奪三振以上の快投を、今シーズン初の完封で飾った。
ここまで簡単に抑えると、誰かがパワプロでコマンドしてるとしか思えない。
打ってもタイムリーを含む2安打と、大谷翔平顔負けの二刀流ぶりを披露した。
ここまで、4試合で11打数6安打。打率 .545
打線も6得点を奪い、投打が絡み合った試合展開となった。

2021年スタッツ
4試合 防御率 0.31 2 勝 1 敗 29.0 回 四死球 3 奪三振 50 自責点 1 WHIP 0.55
平均援護点 [1] 3.0 救援防御率 [2] 12.60(5.0 回 自責点 7)

[1] 投げている間に取った味方の点数 / 登板数
[2] 降板後のリリーフ投手全体の防御率

それにしても、リリーフ全盛の時代で4試合のリリーフ合計イニング数が5回だけというのは、驚異的である。

球種 / 割合
【4シーム / 63.7 % 】
平均 98.9 MPH(159.2 km/h)被打率 .164 Whiff [3] 37.6 %
【スライダー / 26.6 %】
平均 91.4 MPH(147.2 km/h)被打率 .100 Whiff 52.3 %
【チェンジアップ / 9.7 %】
平均 91.3 MPH(147.0 km/h)被打率 .083 Whiff 54.5 %

[3] 空振り率

(出典:Baseball Savant)

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(出典:Baseball Savant)

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(出典:Baseball Savant)

相変わらず、どの球種も隙が見当たらない。
すべての球種で被打率が .200未満、変化球に至っては被打率 .100以下、半分以上は空振りを奪っている。
2021 Pitch Distributionを見ると、どの球種も高速帯かつほぼ正規分布(平均値に集約)であることがわかる。
また、ヒートマップを見ると、精密機械のごとく4シームは高めに、変化球は低めに集められている。
加えて、ほとんどコントロールミスが見当たらない。
驚異的な数値がこれらのデータから読み取ることができる。

引き続き、アップデートいたします。

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