ふるさと納税のワンストップ特例申告を忘れて年末調整から5ヶ月後にe-taxで確定申告した話
はじめに
私は所謂中小企業というやつで会社員勤めをしており、3年ほど前からふるさと納税制度を利用している。
ふるさと納税がお得かどうかというのは人によるとは思うが、私は忘れた頃に返礼品がやってくるところが、自分にとってサプライズになるので自分のご機嫌が取れていいなと思って続けており、その上で税負担が減るなら一石二鳥、と思っている。
ワンストップ特例制度の申告漏れ
ワンストップ特例制度の申告というのがふるさと納税制度にはあるが、年間5つ以内の自治体へふるさと納税を行った際に利用できる制度である。
ふるさと納税を行なった場合、ワンストップ特例制度を利用すれば、確定申告の必要無く税負担軽減の措置を受けられるというかなり嬉しい制度で、一般の人はこれを使わずにふるさと納税を行うのは勿体ない。
勿論元から確定申告をするつもりの人にしてみたら、何言ってんだよという話ではありますが。
さて、私がワンストップ特例申告を忘れたのには理由がある。
ワンストップ特例に必要な申告書が届いてから、「まだ半年くらい期間あるしいいや」と後回しにしてしまったためである。
書類の所在はわかっていた。はず、なのだけど…
昨年は2つの自治体にふるさと納税を行ったのですが、一方の自治体にはすぐに返送したにもかかわらず、もう一方の自治体の書類が届いた時、忙しくて後回しにしてしまっていたのだ。
しかも、よりにもよって、その書類を破棄せずに持っていたはずなのに、遡って5年間であれば過誤納還付申請ができることを知らず、部屋の掃除をしたタイミングで「確定申告の期限も過ぎちゃったわ〜」と思って捨ててしまったのである。どうしようもない。
控除の申告漏れは5年間なら確定申告できる
上記の通り、どうしようもない失敗をしていることに気づかずゆったり過ごしていたある時、今後のお金のやりくりについて友人と話す機会があった。
iDeCoについて調べたりしながら話しているうちに、ふるさと納税ならやってるよ〜という話の流れになり、「まぁ去年の分1個申告漏れして確定申告も間に合わなかったんだけどね〜」と、友人にこぼした。
その時すかさず友人の1人が、
「え?5年間なら確定申告で遡って還付の申請できるよ?」
と言うのだ。
なんとこの友人、コスプレの時に私を誘ってくれたあの子である。コスプレのみならず、生きるための知恵までも授けてくれるとは…。
ただ、私は納税証明書を破棄してしまっているのだ。
「そうなの?!でも私申請に必要な納税証明書捨てちゃったんだ…」
友人はそこでもアドバイスをくれた。
「ふるさと納税やってるサイトで再発行とかできないかな?調べてみよ!」
本当に頭が下がる。
私がふるさと納税を行っているサイトは「さとふる」で、このサイト、納税先ひとつずつの納税証明書ではなく、過去の分についてはさとふるを通してふるさと納税を行ったものは1年分まとめて証明データを発行してくれるのだ。
めちゃくちゃ便利。
そして申告できる過去5年分はデータが出せるのだ。ありがたい…。
当事者になってみて初めて知ることですが、今後家を建てることになったら嫌でも一回は確定申告しなきゃいけなくなるのでやってみるか〜、と、重い腰を上げて確定申告を行うことに。
確定申告の準備
さて、破棄した書類は再発行ができると言うことで、確定申告の方法として書類でやるか、電子でやるかを選択することに。
書類だと郵送や税務署へ直接行かなければならないなど手間がかかるので、e-taxを利用して電子で確定申告を行うことに。
さとふるで再発行依頼をした書類については、xml形式のデータで送付され、それを電子データで添付する形になった。
私は所属する企業で年末調整済みで、その後は確定申告はしていない。年末調整では生命保険控除のみを記載しており、あとは特別な記載はしていない。
確定申告するなら、生命保険料控除証明書も必要では…?と不安になり、申告直前に尻込みし、生命保険会社に問い合わせて電子データをもらえるか確認したところ、年末調整をする年の10月から翌年4月末までしかデータのダウンロードはできないと言うことだった。(遡って5年分は紙面での再発行は可能でした。)
まぁ年末調整で生命保険料控除については申告済みだったので不要だったのだけど。いろいろ同時に調べて知っておけたので良かったと思う。
また、e-taxを使う前に、マイナンバーカードとe-taxの情報を連携させたのですが、医療費控除を受けられるほど通院はしてなかったので特に意味はありませんでした。
また、一度年末調整を行なっているので、源泉徴収票はデータとして添付しなくてよかったです。ただ、金額は入力する欄があるので、紙の源泉徴収票か画像データは必要でした。(紙の源泉徴収票があれば画像データを読み込ませることが可能。)
マイナポータルとe-taxを連携させるにあたり、e-taxに登録をしましたが、登録方法は特に難しいことはありませんでした。よくある初期登録っていう感じで、「国が作るサイトなんてクソみたいなUIデザインで何言ってるかわからん」みたいなことは全然なかったです。(勝手なイメージでした…。)
いざ確定申告
データも揃ったので、確定申告をすることに。
確定申告はiPhoneでマイナポータルからe-taxに入って行いました。
まずe-taxにログインし、確定申告の手続きへ。私は昨年末企業で年末調整を行なっており、その後確定申告は今回初めて行うので、年末調整済みで、申告するものは所得税を選択しました。控除対象についての選択肢が若干わかりづらかったのですが、年末調整で生命保険料控除を漏れなく記載していた場合は、その後の確定申告では書類の添付などは不要だということでした。なので、今回添付するのはふるさと納税の昨年度分(申告漏れしていたもの以外も含む)だけでした。ただ、「確定申告の準備」でも記載した通り、源泉徴収票の内容は入力する必要があります。iPhoneやスマホ、タブレット等で行なっている場合は、源泉徴収票の紙があればe-taxの画面上で写真を撮って読み込ませることができるので便利だと思います。私は書類無くしたのでデータをもらって手入力しましたが…。
住所や還付金受け取り口座などの確認項目を埋めて、確認メールが無事届いたところで手続き自体は終了しました。終わってみたら簡単だけど、そこまで行くのちょっと長かったなぁ〜。普通に働きながらだったらめんどくさくてもういいや、になってたと思う。
最後に
そんなこんなで書類の添付やら何やらが完了し、無事還付予定金額を確認したら、1031円でした。
なんだこの労力に見合わない金額は…。
でもまぁ、やらなければやらなかったで損をしていたので、よかったと思います。還付金で安いモーニングなら食べに行ける。
還付金は、申告から2週間後位に入金されるということで連絡がありました。おそらく、傷病手当金の申請と同じで書類到着後10営業日前後なんですね。
もし同じ様な失敗しちゃった〜、という人がいて、この記事を見て少しでも役に立てたなら嬉しいです。
手続きしてから数日経ってから書き始めたことと、最後駆け足で書いてしまったので違っている部分もあるかもしれませんが、参考になればと思います。
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