最低限の事を最大限にする。
久々の連休に超久々の更新となります。
今年新卒で加入した18歳のルーキーが書くと決めたサッカーブログを毎日更新してるのに刺激を受けて、おじさんも久々に筆をとりました。
何を書こうか迷いましたが、数試合前にJ2通算200試合出場を達成したので、その200試合を振り返って思う事を書こうと思います。
ちなみにJ1での試合を含めてのJ通算200試合は昨年達成して、ホームスタジアムで家族で素敵なセレモニーをして頂きました。
なので今回はJ2通算200試合。
決して順風満帆ではなかった僕のキャリアで200試合に出場した事、その結果自体は1つの節目として素直に嬉しいですし、多くの選手が100試合も出れずに数年で引退していく厳しい世界である事を考えると、少しは自分を誇らしく思うし、心から僕は周りの方々に恵まれたなと感じます。
でも僕はその200試合で何が出来たか。かなり前向きに振り返ってみても、自分のプレーや残した結果(ゴール、アシスト)とかチームへの直接的な貢献度に関しては大した自信もなければ、誇れる部分も多くありません。
じゃあ僕は200試合出場っていう記録のどこに自信を持って、何を誇れば良いのか。大した結果も出してない僕がどうやってここまで辿り着けたのか。
僕が誇れるのは200試合に出た"結果"ではなく、
200試合分の"プロセス"にベストを尽くした事です。
1試合、1回の練習に向かう姿勢や態度、そこでベストを尽くす為に最大限の準備をすること。ここにはこだわり続けました。
僕が自信を持って言えるのは、こういう地道な"プロセス"を出れなかった試合も含めた200試合以上分、地道に繰り返した事です。
でも、これはプロの選手にとっては当たり前の事です。間違いないです。
好きなサッカーでお金貰ってるんだから、一生懸命準備して、一生懸命取り組むなんて当たり前だし、最低限の仕事だろって。その通りです。
でも大好きなサッカーだからこそ、突き放された時は苦しいんです。
いくら準備して頑張ってもピッチに立つ権利さえ得られなかったり、やっと立ったピッチで情け無いプレーでチームに迷惑をかけたり、怪我をして長期間ボールを蹴れない日々が続いたりすると、その当たり前の取り組みを続ける事が本当に辛くなるし、大好きだからこそ嫌になったり、ヤケクソになったり、才能のある奴に嫉妬もするし、ロクな取り組みをしてない奴が結果を出したりすると必死に準備する事が馬鹿馬鹿しくなることもあるんです。
僕は幸い大きな怪我の経験こそありませんが、試合に出れない時期や出てもチームに貢献出来ない試合の方が今でも多いし、何なら契約満了という選手としてのドン底も1度味わっています。
そんな中でも僕がこの"プロセス"にこだわり続けて、200試合という1つの結果を出せた事、プロとして当たり前の事を当たり前に続けてきた事に関しては自信と誇りを持てるかなと思いました。
"プロセス" つまり、結果ではなくてそこに至るまでの態度や姿勢。
ここにこだわり続けることしか自分にはコントロール出来ないし、結局は"プロセス"を突き詰める事が長期的に結果を出す為の近道になるのかなと改めて感じました。
プロセスを蔑ろにしてもたまには良い結果が出るんです。だからこそ突き詰めることには相当苦労します。でも過去も含めて僕の周りでプロセスを蔑ろにして、長期的に結果を出し”続けている”選手はいないと断言出来ます。
だから僕は今後も日々の積み重ねだけにフォーカスして、過去の結果に囚われず、未来の結果に怯えず、ただ自分が積み重ねるプロセスにベストを尽くそうと思います。
300試合を目指すのではなく、まずは次の1試合、次の練習に向けた準備やそこに臨む姿勢にこだわり続けます。
最後ですが、最近自分のスマホのメモを振り返っていて見つけた言葉で今回の話に合ってるなと思ったものがあったので紹介します。残念ながら何の記事で見たのかは思い出せませんが。笑
「最低限の事を最大限にする」
これは2015/16シーズンのプレミアリーグで岡崎慎司選手が在籍していたレスターが優勝した時のラニエリ監督の言葉で、僕の不確かなメモによると彼がチームに求めていた事のようです。
当時のレスターは正直見ていてワクワクするような楽しいサッカーではありませんでしたが、レスターの選手が1プレー1プレーにベストを尽くしている事は画面越しから伝わってきたし、シーズン終盤の方は試合を見ていて心が震えたのを今でも覚えています。1つのプレスとか球際とか、誰にもでも出来るような事を誰一人手を抜かずに愚直にやり続けるチームでした。
プレーの中身もそうですが、日々のTRに取り組む姿勢とかその為の準備とか、誰にでも出来るような最低限やるべきと思われるような事を、1日たりとも手を抜かず、誰にも負けないように最大限やり続ける事が大きな事を成し遂げるための1番の近道なのかなと。
僕はこの言葉をそう捉えました。
明日からの自分の取り組みにプレッシャーがかかりました。笑
言行一致。頑張ります。
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