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学生の頃の恐怖体験【知らない番号】

6年程前、まだ私が学生だった頃の話。

ある朝学校へ通学していた。
プルルルルルッ!
知らない番号から電話がかかって来た。
市外局番からの電話で、画面には『福島県福島市』と表示されていた。

「もしもし?」
「ザー…ザーザー…。」
ノイズの様な音だけ聞こえる。
「もしもーし?」
「ザー…ザーザー…。」
30秒程で電話が切れた。
間違い電話だろうか?
その時はあまり気に止めず学校へ向かった。

しばらくして携帯を見ると、2件の不在着信と1件の留守電が入っていた。
留守電を聞いてみると、

「ザー…ザーザー…。」
またしても同じ音だ。
たまにはこんな事もあるのかと思い、その日は気にせず過ごした。

次の日朝通学していると、
プルルルルルッ!
同じ番号だ。
「もしもし?多分間違えてますよ?」
「ザー…ザーザー…。」
「おーい?聞こえてる?」
「ザー…ザーザー…。」

返答が無いのでこちらから電話を切った。
しばらくして携帯を見ると、3件の不在着信と1件の留守電が入っていた。
留守電を聞いてみると、

「ザー…ザーザー…。」
10秒程で切れた。
腹が立ったのでこちらから電話をかけた。
しかし、電話は繋がらなかった。

次の日朝通学していると、
プルルルルルッ!
同じ番号だ。
苛つきながら私は電話に出た。
「ザー!ザーザー!」
いつもより大きな音だった。
私は腹が立ち、
「おい誰やねん⁉︎イタズラけ⁉︎」
怒鳴りながら言った。
すると、電話はすぐに切れた。
腹の虫が治らない私は、すぐにその番号に電話を掛け直した。

「おかけになった電話番号は現在使われておりません。」
自動音声が流れた。

私はこの事を友達に話した。
「こういう事があってんけど、ごっつ気持ち悪無い?」
すると友達が、
「市外局番ならある程度の地域まで分かるし、調べてみよや。」
衛星写真で見ると、ごく普通の地域だった。
「全く心当たり無いわ。福島に行った事ないし、知り合いもおらん。ただのイタズラか。」
私が呆れていると、調べていた友達の顔が青ざめて来る。
「この番号…確かに今使われてないわ。…だってこの番号。5年前の震災で…流されま地域の番号やもん。」

それ以来その番号からは、電話がかかって来なくなった。
あの時私に何かを伝えようとしていたのだろうか…。









いや!俺『君の名は』的な事起こったのに助けれへんかった人か!!

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