国連で働くって?~川内有緒さん『パリの国連で夢を食う。』読了
入っているオンラインコミュニティのお仲間がご紹介されていて、これは面白いに違いない!とピンときて読んでみました。
日本での仕事に忙殺される中、だいぶ前にエントリーした国連職員のポストの面接に進み、見事採用されてパリへと渡った著者の川内さん。そんな川内さんの、パリでの国連の仕事、様々なバックグラウンドを持った個性豊かな同僚、一筋縄ではいかないパリの生活が、ユーモラスに軽快に綴られていて一気読みでした。
パリには卒業旅行で行ってとても楽しかったので、いつかまた訪れたいなと思ってますが、もちろん旅行と日常生活は違いますよね。家賃は高く、設備も古いアパートや部屋探しの話はへぇ~という感じでした。
まさに国連!といった、様々なバックグラウンドを持った国際色豊かな同僚の話は面白く、一方で旧態依然とした国連という組織や、正規職員と非正規の短期雇用スタッフとの絶対的な待遇の格差には厳しい現実を見せつけられ、読み応えのある内容でとても興味深かったです。
ブレイディみかこさんしかり、本作の川内さんしかり、外国の生活が垣間見られるノンフィクションって読んでいて本当に楽しいです。
パリ生活の雰囲気を味わいたい方、海外や国連という組織で働くことに興味のある方、ぜひ手にとって頂きたい1冊です!