石田衣良『清く貧しく美しく』読了

久々に石田衣良さんの作品を読んでみました。

清く貧しく美しく

いわゆる非正規カップルの堅志と日菜子。漠然とした不安を抱きつつも、慎ましく幸せな日常が続いています。そんな中、2人それぞれにちょっとした変化が起き始め、人生が動き出す。その先に2人が選んだものとは…？爽やかな読後感で、期待を裏切らない面白さでした。

石田衣良さんといえば、『池袋ウエストゲートパーク』シリーズでおなじみですね。都会的でさらりとした作品、ドキッとするような濃厚な性描写が続く官能小説もあります。その中でも、僕が特に好きな石田作品が3つあります。『スロー・グッドバイ』『愛がいない部屋』『1ポンドの悲しみ』です。この3冊は、スマートで都会的で洗練された、それでいてほんのり切なくて爽やかな短編集なのです。すべて文庫化されていますので、ぜひ読んでみてください。自信をもっておすすめできる3冊です！

スローグッドバイ (集英社文庫)

愛がいない部屋 (集英社文庫)

1ポンドの悲しみ (集英社文庫)