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レクって再創造だったんだ



“介護”に関心を持った仲間が集うオンラインコミュニティSPACEへ介護施設の「レク」ってなんだ!?投稿をしたところ時間をもらって開いた第二回目のzoom。今回は4人で話した内容をnoteに書きます。

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ご参加頂いた、みなさんありがとうございます。

※はじめに「レクをやる」このことについてどうかというより「そもそもレクってなんだ?」と働いていて思い自分になりに調べ自分なりに考え、動いたことを書いています。個人的な見解です。レクを否定する。レクをしている介護職員、介護施設を否定しているわけではありません。

書く流れ
1.みんなのレクのイメージって?
2.会話することがレク
3.こんなレクあっても良いよね
4.レクって再創造だったんだ

こんな人に読んでもらいたい

・介護施設で働いている介護職員、施設関係者
・介護施設のレクレーションに疑問を思っている人

結論

レクって再創造だったんだ

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1.みんなのレクのイメージって?

・男性利用者へどうレクをしたら良いのか…バタバタしていてそれどころじゃない。

・集団の(20〜30人)のレクって難しくない?

・会話することがレク

2.会話することがレク

どうしても「レク=職員が時間で何かを利用者にしてあげること」の構図になっていたのですが、「会話することがレク」だと思うよ。って言われた時に自分の中に何かストンと心地よいものが体の真ん中に落ちていった。

会話って上とか下がない生活の一部だな〜と…もちろん年上、年下はあるけどもひとつの話題に対して人は平等であって意見は自由。「あーでしょ」「こーでしょ」が当たり前に起きている。そこからその人のやりたいことを広げて行くことがレクなのではとフツフツと考えそれを声にすることによってどんどん思っていたことと違う話になった。(最高でした)

3.こんなレクあっても良いよね

男性利用者へどうレクをしたらいいのか、わからない。よくよく聞くとコロナ前は拓けた施設で地域の人が来ては話を聞いたり様子を見たりしていた施設だったのだが面会が厳しくなり話す相手がいなくなってしまった。そこでポツンとしているおじいちゃん。その人が好いている話は「政治と野球」・・・介護職員はその話についていけるだけ知識がない。「あんたの意見はどうだ?」と意見を求められても言えない。そして何よりそこまで時間が取らない(ないしとりづらい)

話を聞いていて以前(会話することがレク)の前だったら「んーですよね。聞く時間がないですよね」って業務のせいにしてた。静観 is bestだと思っていた。けどパッと浮かんだ「地元大学生や、コロナ前に来てくれたボランティアの人とオンラインでやりとりするのもレクですよね〜」「あ、何ならスケッターに登録して募集すれば全国から集まるかも!!」と凝り固まった発想からヌルッと抜け出しスラスラ話せた。

業務とレクのバランスって介護職員が勝手に作ったものであって集団でやるのがレク、時間を決めてやるのがレク、ではない。その人が思っていることを形にするのがレクでやっていた形を変えて最適を探すのがレクなんだ。


「レク=再創造」だったんだ。

4.レクって再創造だったんだ

そこからは「オンライン」というキーワードも加わりこんなレクあっても良いよねって盛り上がった。

秋田のじいちゃんと静岡のじいちゃんをオンランでつないで「政治や野球を一緒に見る」とか「こちとら楽天ファンだべー!」「こっちは中日じゃ!!」とお互いの球団愛を語るかも知れないし「おたくの選手良いよね〜うちの選手とトレードしよ」と監督気分で選手采配をするかも知れない(ここにeスポーツとか入ると、わやで最高)

こんな話も出た
秋田のばあちゃんと井上とSPACEメンバーで「オンライン座談会」。ばあちゃんへ質問を募ったり、ばあちゃんの今気になっている話とかをみんなで聞いたりする、とてもゆるい集まりとか面白い。ばあちゃんは知らない人にものを話すからきっと背筋伸ばしてシャンとするだろうし何喋ろうかなと脳みそ回転させるから脳の活性化にもなる。SPACEメンバーは自分が普段触れることのない地域にいる高齢者の話が聞けて、気づきや学びになる。
しかも話はさらに勝手に進み「そんなばあちゃんがいたら、文通する」と言ってくれた。文通してくれたらお返事を書かないと!施設では握ることがなかった筆を持ちちょこっと季節の花なんて書いて文字をスラスラと…そのためにはまずは練習。練習であれよあれよで指先、手、腕が動くようになり、さらにさらにその文通を見てるとなりのばあちゃんも「ん?なんだがそれ?あいーオラにもこねったか!?よしオラもその人さ手紙出すー!!」となるかも(これは妄想です…だけど形になりえる妄想です)


1年前は15時なると集まって体操、カラオケだったのがあっちではiPadで違う地域の人と野球観戦。こっちのiPadでは戦争についてを大学生に話、そっちのiPadでは家族とLINE電話。ここのiPadはSPACEメンバーの質問コーナーに難なく答えるばあちゃん。(これはiPad持参しての入所の時代になるな…汗)


決まった時間にやるのがレクではない。
余暇、娯楽をどう作り出すかそれがレクなんだ。
そのために介護職員は時間と知恵と学びを総動員して一緒に動く。

「レク=再創造」だったんだ。

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なんかめっちゃスッキリした〜!
けど、次の課題が出てきた。
「この感覚をどう施設にいる職員に共有するか」
強要ではなく、共有。

この課題が突破でき従来のレクの殻を破った時どんな光景が待っているのだろう。おそらくそんな光景を自分は見たいし、関わりたい。

まずはSPACEメンバーと理解あるうちの利用者とをオンラインでつないでみる。そしてそのやった結果を共有する。

ありがとうございます! おいしいものを食べて、エネルギーにします!!