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【読書記録】長いお別れ

レイモンド・チャンドラーについては、村上春樹が好んでいる作家と言うくらいの認識しかなく、この『長いお別れ』(とても良いタイトルだと思う)もタイトルだけを知っていると言う風だった。私は推理小説やミステリー小説はほとんど読まない。でも、「シャーロック・ホームズ」や江戸川乱歩の小説を読むのは好きなので、嫌いな訳ではないのだろうと思う。単に興味があまり向かないだけだ。

とても面白く読んだし、マーロウは魅力的な人物だし、「ハードボイルド」と言うものにどうして惹かれるんだろうと、読みながらつらつらと思ったりもしたけれども、特に書くことがない。マーロウはちょっと「マッチョ」だなぁ、俳優ならハンフリー・ボガートかな、と考えていたら、実際に映画でハンフリー・ボガートがマーロウを演じていたことを知って、少しにやりと笑ってしまった。

それから、ぼくがいい人間だなんていわないでいただきたい。むしろ、卑劣な人間になりたいんです(p.202)

私もそうありたいと、いつも思っている。

レイモンド・チャンドラー 清水俊二訳 長いお別れ ハヤカワ文庫 1976

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