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=読書感想文= 日本一の大投資家・竹田和平が語る旦那的投資哲学 花のタネは真夏に播くな (文春文庫) 水澤 潤


竹田和平さんは、もともと好きで、「人とお金に好かれる「貯徳」体質になる」を6年ほど前に読んでいましたが、再び投資の本でやってくるとは思っていませんでした。私のイメージは、投資家というより、たまごボーロの工場ラインで、最後に「ありがとう」を流して吹きかける?をやっているというイメージが強いです。この人の本を読んでから、とにかくありがとうありがとうというようにしていました。

その後、息子ができて、娘ができて、子供達はみんな些細なことでありがとうと言ってくれます。水筒洗って渡したらありがとう。着替えの服を渡したらありがとう。私は、小さい頃、母親からしてもらうことは、当たり前だと思っていたので、そんなこと言ったことないと思います。でも、些細なことでもありがとうって言ってもらえるととっても嬉しいのです。嬉しいことをしてくれる人には、何かしたくなるのです。

「ありがとう」の習慣は、将来とっても役に立つと思います。

さて、投資に戻ります。竹田和平さんは、日本一の個人投資家と言われ、日本一大株主欄に個人名が乗った人のようで、和製バフェットと呼ばれたりしています。
ただ、正直に感想を言えば、バブル崩壊、リーマンなど、フリーフォール的な節目で、タイミングよく買うことができたということだと思います。

もちろんそれには、バブルに踊らされることなく、堅実に貯蓄をし、ここぞという時に動ける、健全で強い精神力と忍耐力(経済、人間的に)が必要です。

何しろ、みんなが、「わー買えば買うほど儲かるよー」「昨日は、霜降り牛BBQだよー」「新しいベンツ最高ー」と言っているところに、「おやつは、きゅうりと味噌だ」「自転車があればどこでもいける」(竹田さんはこうは言っていません、想像)「今は買い時ではない」と買いたい欲を抑え耐える、そして、暴落、みんなが悲観にくれるなか買いまくる。そうそうできることではないです。

和平さんはこう言います。そして、私は思います。どうして人間はすぐこれを忘れるのだと。

「株式相場で何度も何度も経験した出来事。相場が崩れるのは、ある日突然だということを。まったく何の前触れも予感もなく、昨日まであれほど強かった相場がヘナヘナと崩落する。その不思議さと恐ろしさと勢いを。」

そして、「株の買い方そのものは、日本一の大旦那となった今とまったく同じである。割安になってきたところを狙い、下値に指値注文を入れたあとは、何カ月でもジーッと待ち続けるという手法です。」

とにかく高配当の優良銘柄が、割安になるのをじっと待つ。もう、これ以外に選択なし!というくらいにシンプルな作戦。そして、買ったらもう売らない。配当を目当てとする。

本当に潔いですね。

和平さんの投資哲学的な本は、何冊か見ましたが、似たようなことが書いてあるのが多いので、どれでも1冊読めばいいかと思います。

一番重要なことは、「どうすれば相手の人に喜んでもらえるかということをいつも考える習慣が、お金持ちになるための一番のキーワードなんだ。」

これです。自分がその視点で動くのはもちろん、高配当銘柄がいいのは、株主に還元して喜んでもらおうという精神がある会社という視点。そして、日々の生活の原理原則。

まとめは、勤勉勤労、貯蓄、そして、常にチャンスに備えいつでも Ready 状態、そしてここぞというところで、勝負に出ましょう。

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