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韓国サスペンス映画メモ

『8番目の男』2019年 『金の亡者たち』2019年
『無双の鉄拳』2018年 『虐待の証明』2018年


『8番目の男』は日本でいう裁判員制度を描いた映画。韓国では日本より1年早い2008年に国民参与裁判という名称でスタートしてたのね。初の国民参与裁判として注目を集めるなか、証拠・証言もあり判決がすぐに出そうな裁判だったのに陪審員の素朴な疑問で判決のゆくえが…⁉︎ 女性裁判長も良かった👍


『無双の鉄拳』はマブリー💕ことマ・ドンソクの映画。かつては喧嘩が強くて恐れられてた男(マドンソク)。今では愛する妻と貧しいけれど平穏な日々を過ごしていたが、ある日妻が誘拐され…。
脚本がありきたり過ぎてちょっと‥‥。個人的にはもっともっともっとマドンソクの拳、鉄拳が見たかった。


『金の亡者たち』はソウルのウォール街こと漢江で、証券会社のダメダメ新人ファンドマネージャーが悪徳ブローカーとの仕事に手を染め大金を手にしていくが、やがて…。っていうお話なんだけど、これ良かった!

『グエムル-漢江の怪物』で漢江を知ってたけど、あの映画を見る限りでは草っ原に大きな川で割と長閑な場所だと思ってたけど、この映画見たら金融の要のような場所で急成長した街だということが分かった。だから怪物が生まれちゃったのねと思ったし『新感染 ファイナル・エクスプレス』でコン・ユ演じるソ・ソグがファンドマネージャーという設定である以上、彼の運命は決まってたんだなと。

なんとなくだけど、ピケティの『21世紀の資本』論の素地が映画の中にあるような気がするんだよな。
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経済成長率と資本収益率は≠であるという事に韓国の人たちは気付いてるんじゃないかな。だから『あやうく一生懸命生きるところだった』というタイトルの本もヒットしたんだと思う。

日本ではまだ多くの人が気付いてなくて中産階級あたりが「経済回さなきゃ」と言ってみたり、上流階級の寄付行為に称賛したりしてるけど、この思考回路を改めないと格差社会は是正されないし、私達はいつまで経っても将来に不安を抱えたまま生きるしかないんだよね。
話しが映画からズレたー💦


『虐待の証明』は実在の児童虐待事件をもとにした映画という事だけど、松雪泰子の元祖Mother→韓国版Mother→虐待の証明という流れがあるような…。
ドラマ版Motherへのオマージュと思われるシーンがあるので。主役のミス・ペクを演じたハン・ジミンがもの凄く良かった!

愛の不時着 社宅村主婦キム・ソニョンが、またいい脇役で出演しててそれも良かった。
虐待されている児童を助ける映画と言えば『チョコレートドーナツ』『万引き家族』とあるけど、松雪泰子さんのドラマMotherはほんとに秀逸な作品だったんだなと思う。芦田愛菜ちゃん可愛いし。虐待の証明の子役も可愛いし、三者三様みんなちゃんと演技ができてて偉い。
2010年松雪泰子のドラマ版元祖『Mother』は色んな国でリメイクされてて、トルコでは視聴率1位を獲得して35ヵ国へ海外輸出したらしいから、この児童虐待問題というのは世界中にある問題なんだなと。悲しいけど。
未来にはこんな問題無くしたい。

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