~第一章二話~
私はゆずまる!かくかくしかじかで、悪魔になっちゃった。
しかも、ニンゲンに戻るには94人に、死の配達をしなくちゃ行けなくて。
ニンゲンに戻れるかな?
死の配達
私はパートナーの藍と一緒に、死の配達に向かった。
「あっ、居た~!」
と私は言った。
今日、配達をしにいくのはフェイアさん。フェイアさんは、でかい図書館で、呪い殺されるんだね。・・・・・・言ってて怖くなるんだけど⁉
何?呪い殺されるって。何、図書館に呪いの本とかあるの?
とりあえず、フェイアさんに告げよう。
「汝は、図書館に行くと呪ひ殺さる。」
なんかわかんないけど、気分で古文を喋れるんだよね~。
「あ?なんで見ず知らずの子供に言われなきゃいけないんだ。」
とフェイアさん。フェイアさんは思ってたよりも、乱暴。書類、合ってた!あっ、書類って言うのはフェイアさんに関するもの。私は
「あの、近所の斎藤さんちの子供です。」
と嘘吐いた。フェイアさんは
「誰だよ斎藤さん。」
といった。え?隣の県の人。
「それを近所だとは言わね~よ!速く帰れ!」
とフェイアさんに追い返されてしまった。私はガーン。。。となった。
「早くいくぞ。」
藍に言われて私は意識を取り戻した。私は
「は~い。」
と従った。
フェイアさんを見る
「さっ、フェイアさんの様子を見よ~。」
と私は言って鏡の前に立った。鏡に私の姿は映らない。代わりに、フェイアさんの姿が映った。
「おぉ、図書館に行ってる~!」
と私はニヤリと笑う。悪魔の笑みの意味が分かった。私が爆笑することだったんだ(違います)
「ったく、何だったんだあの斎藤さんの子供。そういや、図書館で死ぬとか言われたような・・・・・・。
ま、そんなことないだろう。」
と舐めたことを言うフェイアさん。今に見てなさい、ホントの事なんだから。フェイアさんは図書館で本を借り終わり、エレベーターを待っていた。その時だった。私の堪忍袋の緒が切れたのは。
「早く呪い発動せいや!」
と私は言った。もう帰るのだ。早くないか?
そうだ、呪いの札を使って本当の事にすればいいんだ。私は呪いの札を触った。そして、
「フェイアさんに、起こるべきことを。」
と呟いた。その途端、呪いの札が光り始めた。そして、ガタガタと震え、七色の光にパッカ~ンとなって、呪いの札が私の手元から消えた。
私はフェイアさんに注目した。エレベーターを待っているフェイアさんの背中に、その呪いの札が貼られていた。
フェイアさんが怯え始めた。私は耳をすませた。
””トン トン トン トン””
規則正しいリズムで、足音が鳴るのだ。
死の秒のカウントダウンみたい。
フェイアさんは怯えたように周りを見るが、誰も居ない。そしてフェイアさんは来るのが遅かったエレベーターに逆切れしながら乗った。
エレベーターが3階から2階に下りる途中、フェイアさんは見てしまった。不気味な女の人のような顔を。フェイアさんの耳元で、
「キャー!」
という、恨めし気な女の人の悲鳴が聞こえた。フェイアさんはバタッと倒れた。
次の日の新聞には、このようなことが書いてあった。
””原因は不明。図書館のエレベーターで、フェイアさんが死亡””
だって~。私はニヤリとした。悪いとも思うけど、そういう運命なんだよ、運命は変えられないの。どう頑張ったって。。。ね。
藍のパートナー?
「おはよ~、藍。」
フェイアさんが天に召されてから二日後、私は藍に挨拶をした。藍は見えない何かをボンヤリと見つめていた。
「あ~い!」
と私はもう一度言う。それでも反応が無かったので、
「藍藍藍藍藍!」
と私は連呼した。藍はやっと私を見た。
「何?ゆず野郎。やってることあるんだよ。忙しいの!だから、話しかけないで!」
え~。悲しい。藍は
「あ、死神様が呼んでる!」
と言って私を引っ張って行った。
””本日より、藍のパートナーをマリアに変更する””
え?死神様の言ったことが、理解できなかった。マリア?誰それ。
「あぁ。言っていなかったか。マリアは私の孫にあたるものだ。」
は、はぁ。悪魔に家族がいるの?って話なんだけど。
「私の下位互換だ。いずれは私の死神様の仕事を継ぐであろう。マリア、挨拶しなさい。」
マリアなんて設定、創ってないんだけど・・・・・・?もしかして、ルリノではない?マリアは
「わたくしはマリア。」
とめんどくさそうにケータイをいじりながら言った。え?ここってケータイ使用していいんだ。(そこかいな!)私は
「えっと、、、マリア、よろしくね。」
といった。マリアは
「マリア様、よ。全く最近の悪魔は礼儀がなってないわね。」
といった。あ、すみません・・・・・・?謝る意味が解らん。マリアは
「後ね、私とあんたみたいな低級悪魔は関わらないから。」
といった。あ、藍のパートナーがマリアになるのか。
ってえぇ?私のパートナーはどうするの?
「あんたのパートナーはねぇ。」
と意地悪くマリアは笑った。
「居ないのよ。」
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