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世界を救う、魔法使い~番外編~

ミルキー

紹介

あたしは、ミルキー。ヴァンパイア。出身地は縁霧街で、8歳。この前、上級貴族の学校に転校した。あたしの家はビンボーなんだけど、前通っていた学校のシンガーソング先生が推薦してくれて、上級貴族の学校に入れたの。何で2年生からなのか。それは、先生があたしの才能に目をつけてくれて、推薦された。

学校

学校では、悲しいことにこき使われていた。毎日クタクタになるほど。でも、逆らえない。先生たちも、上級貴族が怖いから、あたしの味方になってくれなかった。でも、上級貴族の学校で1つ楽しいことがあった。それは、授業だ。戦いの授業で、自分の力を最大まで引き出して、こき使ってきた奴らをあっと驚かせる。それは、毎日毎日こき使われてきたあたしにとっては最高の時間だった。こき使っていた奴らはあたしにひれ伏してくるし、どうせ、弱いだろって勝負を挑んでくる馬鹿を倒せばカッコイイって言われる。戦いの授業で懲りない奴らは、こき使ってくるけど。

アルゼリートを探せ?

ある時、アルゼリートを探せと懲りない男子に言われた。面倒くさいけど、うるさいから、探すことになった。とはいえ、ヴァンパイアのバリアを破るわけにもいかないから、正規ルートを通るしかない。でも、どうすれば通して貰えるのだろう。そうだ、あたしにはシンガーソング先生がいる。シンガソング先生の妹が、ヴァンパイアのバリアの正規ルートを通ってもいいことになっているから、一緒に行ったら、通れるかも!希望を持って先生の家の前で待っていると、先生が出てきた。先生はあたしがいたのにびっくりしていた。そして、あたしが事情を説明すると先生が妹に電話して、お願いしてくれた。
「ミルキー。良かったな。一緒に行っていいらしいぞ。」
やったああああああああああああああああ。どのくらい喜んだのか。気づいた時には夜になっていた。ていうか、何であたしがこんなに喜んでいるのだろう。アルゼリートなんて好きじゃないのに。今の時代、いるのだろうか。魔女名簿を見て探すと、いた。アルゼリート・コトブレー・ユズハ。

そして、アルゼリート・コトブレー・ユズハの家を見つけた。アルゼリートは、てっきり大人だと思っていたから、緊張していた。窓の前にひらりと目の前に現れた。そしたら、その子はまだ子供で傷ついているような目をしていた。あたしは思った。この子、あたしと同じで苦しんでいる。友達になって支えてあげたい。苦しみを分けてもらいたい。あたしとこの子は傷ついている者同士、心の友になれる。


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