ちょいと変わったノンさん～お泊り会編3～
おれ、るい。
「るいるい・・・・・・。」
こっちはノンさん。ノンさんは青ざめた表情をしていた。
「大丈夫か⁉」
とおれは大きな声で言った。
「お泊り会を開いていいと思う？」
とノンさんは聞いた。おれは
「え？いいと思うけど・・・・・・。どうした？」
と答えた。ノンさんは
「じゃあ決まりね！メンバー集めてくる！」
と言って去っていった。
「許せない・・・・・・。許せない。なんでおれじゃなくてるいなんだ？るいよりもおれの方がいいはずだぞ？」
と後ろから殺気のこもった視線(?)が・・・・・・。
「団か？」
とおれは予想していった。
「そうだが。招待してくれよ、お泊り会にさ～。」
と団はお願い！というように手をパチンッと合わせて頭を下げた。
「ノンさんに聞いたら？」
とおれは言った。団は
「ノンさんに⁉その手があったか（最初に気付いていればこいつなんかと話
さなくて済んだのに）！じゃあな、るい。」
と言ってノンさんに話しかけに言った。でも、ノンさんのいる方向とは全く違う方向へ走って行ってしまった。
「そっちじゃないぞ～団！」
とおれは止めたが、
「大丈夫大丈夫（さてはおれとノンさんの仲を引き裂くつもりだな）！」
と言って去ってしまった。
「おれもお泊り会に参加していいか？」
と団はノンさんに聞いた。
「第四回の時だったらいいよ。今が第三回目だから。」
とノンさん。
「第四回？」
と団は驚いたように大声を出した後、かたまってしまった。
「だからごめんね。じゃあ行くから。」
とノンさんは言って、団を置いて行った。
「なんでおれは招待されなかったんだ？」
と団は一人、ポツンと言った。
ノンさんに妹⁉
おれがノンさんちのチャイムを鳴らすと、出てきたのはノンさんじゃなくて、ノンさんより3つほど小さそうな女の子だった。
「誰？」
と思わずおれは言った。女の子は
「ノン姉～！彼氏が！彼氏が来たよ～。」
と言った。ノン姉？もしかして妹？でも、この前泊まりに行った時はいなかったぞ？それよりもツッコむところがあった。
「彼氏⁉違うよ！」
彼氏じゃないって。
「ねえマイマイ。ノン姉は何時来るの？」
と女の子。
「ソウデスネ。トリアエズ、ルイルイヲ、ヘヤニ入れてアゲテクダサイトイウ、レンラクガキマシタ。ニナサマ、部屋にイレテアゲテクダサイ！」
とマイ。女の子はニナというようだ。
「あ、るいるい！」
とノンさんが玄関から出て来た。
「ノ、ノンさん・・・・・・？妹が居たの？」
とおれ。ノンさんは
「違う違う！私の従妹！ニナは私の従妹だから！あ、でも、流羽とは関係ないよ？」
と否定した。従妹かぁ。
「ノン姉、彼氏じゃないの？あ、私はニナ～！ニナって呼んで～。」
とニナ。
「彼氏じゃありません！ニナ、早く着替えてきたら？」
とノンさん。確かに言われてみれば、パジャマっぽいかも・・・・・・。
「そうだね。着替えてくる！」
とニナは言ってノンさんちに帰っていった。
「普段はアメリカで生活しているんだけど、ニナのお母さんとお父さんが仕事で他の場所、日本じゃないところに行くことになって、でもニナを連れていけないからうちで預かっているの。」
とノンさん。
「そうなんだ。でさ、みんなどこにいるの？」
とおれは言った。ノンさんは言いにくそうに言った。
「あの・・・・・・。ナッツとひよかだけしかこれない。他の人は予定があるか、夏風邪を引いたか。」
ナッツとひよかだけかあ。まあ、二人きりじゃないのは安心。
「あの、そろそろ部屋に入ろう？」
とノンさんは言った。
「そうだね。じゃあ入らせてもらうよ。」
とおれは言って玄関から入った。
「え？待たないの？ひよかとナッツ。」
とノンさん。
「え？そろそろ部屋に入ろうってノンさん言わなかったっけ？」
とおれは言った。
「え、あ。そうだったね。ごめんね？」
とノンさん。おれは
「ノンさん、なんかおかしくなっていない？」
と質問した。
「ちょっと寝不足なだけだよ。じゃあ、サンドイッチ昨日マイがつくってくれたから、ひよかとナッツが来たら食べよう。」
と簡単に答えた後、昼ご飯の話に誤魔化した。
「ノン姉、お腹空いた～。」
と着替え終わって玄関の前の大広間にやってきたニナが言った。ノンさんが答えようとすると、
””ピンポーン””
と玄関のチャイムが鳴った。ノンさんは玄関から出て、ひよかとナッツを出迎えた。
「あ、二人、一緒に来たんだね～。」
とノンさんが玄関で言った。ひよかとナッツはノンさんの家に入ってきた。ナッツは、
「たまたま曲がり角で会ったんだ。」
と言った。曲がり角か。なんか少女漫画っぽい展開だな(?)。
「お腹空いた～。ノン姉。」
とニナが言った。ノンさんは
「わかった。用意するから。」
と言ってサンドイッチをテーブルに置き始めた。そして、
「できたよ～！」
と言っておれたちを椅子に座らした。
「チーズ入りサンドイッチ美味し～！」
とナッツ。
「欲張りサンドも美味しいけど？」
とニナ。
「絶対チーズ入りサンドイッチの方が美味しいって！」
とひよか。
「え？ちょっと待ってよナッツ、ニナ、ひよか。卵サンドは？私の作った卵サンドは？」
とノンさんが言った。おれは
「卵サンド、美味しいよ。」
と言った。おれは””この””卵サンドが好きだ。
「・・・・・・ホント⁉ありがとう！」
とノンさんは言う。少し間が開いたのは何でだろう？ニナが
「私卵嫌～い。」
と言った。
「好き嫌いはダメでしょ、ニナ。」
とノンさんはお姉さんっぽく言う。おれは半分本気で半分冗談のつもりで言った。
「ノンさん、梅干し食べれないじゃん！」
ノンさんはプクッと頬を膨らませて、怒ったように
「何時の話？」
と言った。ナッツが
「林間の時じゃね～の？」
と口をはさんだ。
「そのと～り！」
とおれが言ったらノンさんは
「もう！二人してからかわないでよ！」
と怒ってしまった。
「ごめん。」
「すまん！」
とおれとナッツの声が重なった。そしてまたゲラゲラとおれは、クスクスとノンさんとひよかとニナは、クククッとナッツは笑った。
「まあいいけどさぁ。神経衰弱しない？」
とノンさんは言った。
「いいよ～！」
とニナは言う。そして神経衰弱が始まった。
神経衰弱
ニナが最初に引いた。出たのは・・・・・・出たのは・・・・・・
は？
おれの頭の中が？で埋め尽くされる。嘘だろ？
「「3と3～！」」
とおれとナッツの声が重なった。凄いな。ノンさんは
「スゴッ！ニナ強すぎ～。」
と言った。ニナはもう一回引いた。
「は？8と8？ズルしてないか？」
とナッツは言った。
「してないよ～？」
とニナはゆっくり言った。そうしてニナは全部のカードを間違えることなく引いて行った。運良すぎだろ。ノンさんは思い出したように言った。
「あ～。そうだった。ニナは・・・・・・。」
ニナは？ごくんとおれは唾を飲み込んだ。ノンさんが続けて言った。
「今日の運勢がめっちゃいいんだった～。」
・・・・・・は？ノンさんってそういうの信じる系？まあ、幽霊もいるから、占いとかも当たるのかもしれないけど。ひよかは
「ノンちゃん、ホントのことを言おうよ～。」
と言った。ノンさんは
「うん。今のは嘘。イカサマをしたんだ。黙っててごめん！」
と手を合わせて謝った。
「どうやって？」
とおれが言うと、ノンさんとひよかは
「こうやって。」
と言ってカードを並べた。
「あっ！同じ数字が隣合わせになるようになってる！」
とおれは言った。ナッツは
「ひよかも共犯だったのか？」
と聞いた。おれは
「確かに。種を知ってたってことは共犯だったのか？」
と言った。
「うん！」
とうなずくひよか。
「やられた～！」
とおれ。
夜ご飯
そして色々あり（その色々を書かないの？）、夜ご飯の時間になった。
「ハンバーグだよ～！」
とノンさん。ニナは
「私、ウインナー食べたい～！」
と言った。
「ウインナーもあるから！」
とノンさん。
「やった～！」
とニナ。
風呂
「男子組、食べ終わったんだ～。お風呂入ってきたら？」
とノンさん。
「あ、そうだね。行ってくる・・・・・・。」
とおれ。
””ジャー””
とナッツがおれにシャワーを向けて来た。目が開けなくなっちゃう！おれは、ナッツの持っているシャワーを奪って、ナッツにシャワーを向けた。くだらない戦いをしている。そして、おれが泊まらせてもらう部屋に帰った。
姉ロボット
誰かがやってきた。扉の向こうから声が聞こえる。
「るいか？」
誰だ？女の子っぽい声だけど。
「話は聞かせてもらった。」
何の⁉
「ノンは渡さないぞ！」
は？
「あの、誰ですか？」
とおれが言った。
「私はノンの姉のリンだ。」
ノンさん、お姉ちゃんが居たの⁉ていうか中に入らないの？
「あ、リン姉！探したんだから！倉庫に戻って！」
とノンさんの声。リン(?)は
「ノンがそういうなら。」
と言って去っていった。そして扉が開いた。
「ノンさん？」
とおれ。
「あ～ごめん。あ～あれ？お姉ちゃんロボのリン。私が造った子。るいるいはドア越しで会話しただけだからわからないかもだけど、可愛いよ。」
とノンさんは言って写真を見せてくれた。
「か、可愛いね・・・・・・？マイと一緒？」
とおれはとりあえず言った。ノンさんは
「でしょでしょ～！外見はニナが考えてね、中身は私とパパで考えたんだ！マイと一緒だよ～！」
と自慢げに言った。
「ノンさんのパパって？」
とおれが気になって聞くと、ノンさんは
「発明家。時々しか家に帰ってこないけどね。」
と寂しそうに言った。ノンさんも女の子だもんな、悲しい時もあるよな。
「ノンさんのお母さんは・・・・・・？」
とおれは恐る恐る聞いてみた。ノンさんは
「お母さんはね、作家だね。いつも部屋に閉じこもってて、出て来た時の一言が、「お昼ごはんってある？」なんだよ。毎回一カ月に一回くらいに出てきて、お昼ごはんってある？って聞いて冷蔵庫に入っているものを全部取っていくの。お母さんの部屋ってどうなってるんだろ～。」
と寂しさを紛らわすように言った。
「私が幼稚園の頃はそんなんじゃなかったんだけどね。」
とノンさん。少し気まずいふいんきが流れる。
「ごめん、思い出させちゃって。」
とおれは謝った。ノンさんは
「大丈夫大丈夫！おかげで(?)ロボットに囲まれて生活しているし。」
と言った。
「は？マイとリン以外にもロボットが居るのか？」
とおれは聞いた。
「ま～ね～。お姉ちゃんロボは結構いるよ～。男のロボットはいないけど～。」
とノンさんは淡々と言った。
「あっそう・・・・・・。」
とおれはノンさんから離れながら言った。リンみたいなロボットがいっぱいいるってことは、ノンさんと話してたら怒られるってことだろ？
「ロボットにもね、心があるの。この前、ミラって人が古いロボットを天国に連れて行って新しいロボットを渡してくれたよ。」
とノンさん。・・・・・・ノンさん、そういうの信じるタイプなんだ。
「その人と一緒に写真を撮りたかった（なんで撮りたいのかな？）けど、無理って言われたから、その人のソロ（ソロの使い方あってる？）の写真を貰った。見て～！」
とノンさんは言って、写真を見せて来た。
「えっと・・・・・・ここどこ？」
とおれは聞いた。ノンさんは
「わかんない。自撮りしてくる（撮ってくれるんだ、優しい）って言われてカメラを渡したらどっかに行って撮ってきたみたい。」
と首をかしげて言った。どこだよ！
ロボットパラダイス
「妹よ～！」
と扉の向こうから声が聞こえた。
「リンが倉庫の鍵を閉め忘れたんじゃ⁉」
とノンさんは慌てて言った。そして、
「るいるい！逃げるよ！」
と言い、おれの手をとった。でも、手をとった事にもノンさんは動揺せずにいた。それだけ大変ってことか。・・・・・・。
「逃げるってどこに⁉」
とおれは言った。
「え？窓からでしょ！」
と当然だというように言った
「いやいや！言うけどさ。ここ、三階だよ？」
とおれは言った。絶対無理！
「そんなこと関係無いくらい緊急事態なの！」
とノンさん。え！
「死んじゃったりとかは・・・・・・。」
とおれは不安になって聞いた。
「え？運が悪くて骨折するくらいだよ？」
とノンさん。
「ダメじゃんか！」
とおれは大声で言った。ノンさんは
「静かに。姉ロボット達が突入してくる。」
と言った。達？
「一人じゃないってこと・・・・・・だよな？」
とおれは言う。ノンさんは
「そうだよ？」
と言った。おれは飛び降りたくなかった。だから、考えた。・・・・・・。
「・・・・・・？」
おれが必死に考えているところを見てノンさんは首を傾げた。何しているの？と聞きたいはずだ。でもおれが真剣に考えていたから話かけにくかったのかもしれない。
「・・・・・・あ～！」
とおれは突然叫んだ。
「ど、どうしたのるいるい。」
とノンさんは怖そうにおれを見た。そりゃあそうだよな。突然叫ぶ不審者は怖いもんな。
「いいアイデアがあるんだ！ナッツ達に助けて貰おう！」
とおれ。
「・・・・・・あ（窓から飛び降りるしか考えが無かった私が怖い）。」
とノンさんは驚いた後、かたまった。そして、
「どうやって連絡するの？」
と言った。あ。今度はおれがかたまる番だった。おれは脳をフル回転させ、ようやく思いついたのはマイだった。おれは震える声で
「ま、マイは・・・・・・。」
と言った。ノンさんは
「マイ？あ～・・・・・・あ？」
と言ってフリーズしてしまった。
「どうしよう。ニナが私と勘違いされている。」
とノンさんは言っておれにマイの視点をタブレットで見せてくれた。マイにメッセージをノンさんは送った。何気なく窓の外を見ると、マイが手を振っていた。
「ノンさん！マイがってあれ？お～いノンさん！」
ノンさんはボーとしていた。
「あ、ごめんごめん。えっとなんだったっけ？」
とノンさんは言った。
「しっかりしてくれよな。マイが窓の外でいるよ。」
とおれ。ノンさんは
「よし！飛び降りよう！」
と言った。おれは
「え？いくらマイが居るからって流石にそれは・・・・・・。」
と言ったが、ノンさんは聞く耳持たずを持たずに
「よし！飛び降りよう！」
と言った。ノンさんは飛び降りてしまった。
「あ、待って～！」
おれも飛び降りた。
「ぎゃ～！」
と叫びながら。
「え？」
とおれはぽかんとした。扉の前に居るはずのロボット達が飛び降りた庭にいたのだ。
「コンニチハ。ルイ、サン。」
とロボット達は一斉に言った。
「えっと・・・・・・？」
とおれはノンさんの方向を見た。
「・・・・・・。ごめんるいるい。ロボット達、部屋の前じゃなかった。」
飛び降りた意味は？
「無いね。ほんとごめん！というか、なんで逃げてたんだろう？」
とノンさん。
「えー⁉」
とおれは大きな声で言った。ロボット達は
「ウルサイ。ワタシタチハ大きな声ヤ、水に弱いんです。」
といった。時々漢字があるのはなぜ？
「じゃあ、おれは眠いから寝る！」
とおれは言って、部屋に戻った。
「あ、るいるい待って！」
とノンさんが言っていたのには気づかず。
就寝
部屋に帰るとナッツが居た。
「るい。一つ言いたいことがあるんだが。」
とナッツは言った。
「どうした？もしかしてひよかと付き合うことになったとか⁉」
とおれ。ナッツは、
「おれの本名覚えてる？」
といった。
「・・・・・・あ。」
とおれは言った。ナッツは涙目で、
「やっぱりおれの事なんか誰も覚えていないんだ。」
といった。えっと確か・・・・・・。
「夏目さん！」
とおれは言った。
「それは苗字とかじゃ⁉まずおれの名字でもないしさ！名前を覚えているか聞いてんの。」
とナッツ。
「なんだったっけ？」
さんざん悩んでこれだ。
「夏樹。」
とナッツ。
「あ～！夏樹だ！」
とおれは思い出していった。
「何でナッツになったんだっけ？」
とおれは言った。ナッツは
「ノンさんだよ。」
といった。
「ノンさんならしそう。当時（当時？）、呼び名を決める大会っていうのがあったな。」
とおれは記憶を辿っていった。
「懐かし！よく覚えていたな。・・・・・・おれの名前は忘れてたくせに。」
とナッツ。
「それはごめんって。」
とおれは必死で謝る。
「とりあえず布団に入るか？」
とナッツ。許してくれたんだと思う。そう思いたい。おれとナッツは布団に入った。
「なあるい。ノンさんと最近どうだ？」
とナッツは聞いてきた。
「えっ。最近ねぇ。どーだろ。」
とおれ。ナッツは
「ったく。るいがそんなんだから何時まで経っても発展しないんだ。」
といった。
「え？何が発展しなI・・・・・・・・・・・・zzzzz」
とおれは言っている途中で寝てしまったようだ。
「恋愛。って、いい所だったのに寝ちまったのか。」
次の日
あ～。朝だ。
「おはようナッツ。」
とおれは言ったが、ナッツはまだ起きていなかった。その直後、コンコンと部屋のドアがノックされた。
「は～い。」
とおれは言ってドアを開けた。
「二、ニナ⁉」
ニナが居た。
「どうしたニナ。」
とおれは聞いた。
「今日で海外に戻るんだ。それでね、言いたいことがあって。」
とニナ。
「何？」
とおれは聞いた。
「ノン姉をよろしくね。ノン姉は頑張り屋さんでね、その上人の事を優先しすぎて。無理をしちゃうことがあってね。無理をしていることに気付いたら止めてあげて。後、ノン姉をいじめたらだめだからね。じゃあね。」
とニナは言うだけ言ってどこかへ行った。その後にノンさんがやってきて
「ニナが居ないの！こっちに来てない？もうすぐでニナの乗る飛行機が来るの！」
といった。
「え？さっきまでいたけど・・・・・・。」
とおれが言った途端ノンさんは
「どっちに行った？」
と食いついてきた。
「えっと・・・・・・。ノンさんの部屋の方向に。」
とおれは言った。ノンさんは
「え⁉私に黙って帰るつもり⁉行ってくる！るいるいも来る？走るけど。」
といった。
「行く！」
とおれは言った。ノンさんにおれはついて行った。
ニナとの別れ
ノンさんを追いかけていると、庭に着いた。そこには、ニナのお母さんとお父さんらしき人が居た。・・・・・・後、後ろにプライベートジェット機。何時も思うけど、ノンさん、お嬢様だなぁ。
「ニナ・・・・・・。バイバイ。また来年。」
とノンさんは言った。
「ノン姉。」
とニナは言った後、ノンさんにしか聞こえない声で何かを言った。ノンさんは顔を真っ赤にして言った。
「そんなんじゃないって。」
と。何がだろう？そんなんじゃないって。
「あのさ、ノンさん。」
とおれがノンさんに話しかけたけど、ノンさんは
「るいるいには関係ないから！」
と言ってそっぽを向いてしまった。おれが聞きたいのは、良く寝れたかなんだけどなぁ。おれはニナの方を向き、
「じゃあな、ニナ。」
と言った。ニナは
「バイバイ、るい、ノン姉、ひよ姉、ナッツ。」
と言ってプライベートジェット機に乗った。ニナのお母さんとお父さんもニナの後に乗り込んだ。ひよかとナッツも居たのか⁉おれが後ろを見ると、ちゃんと二人が居た。次にノンさんを見ると、ノンさんは
「ニナ、来年も来るよね。」
と言った後、部屋の中に入った。おれ達もノンさんに続いて部屋の中に入った。部屋に入った途端、マイの用意してくれたサンドイッチ（サンドイッチ好きすぎない？）のいい匂いがした。
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