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チラズアートのゲームってどれがおすすめなの?『初心者おすすめランキング&ガチレビュー』【Chilla's Art 作品一覧】


こんにちは。

皆さんは、ホラーゲームを作っている個人サークル『Chilla's Art』をご存知でしょうか?

数多の実況者や配信者、Vtuberがこれらのゲームをプレイしており、シリーズのほとんどが二時間前後でクリアできるというちょうど良いボリュームから、単発ホラーゲームとして重宝されているゲームシリーズです。

今回は、そんなチラズアートの現存のゲームを全て実況&完走したイチVtuberの自分が、これからチラズのゲームをプレイしようとしている方々に、ネタバレの含まれない程度にそれぞれのゲームの特徴をランキング形式で紹介していきたいと思います。

よろしくお願いいたします。



☆チラズアートの特徴


チラズアートのゲームの特徴としてよく上げられているのは、大きく分けて三つです。


・謎解きホラーゲームであること

・職業体験ゲームであること

・意図的かというぐらいツッコミどころが多いこと


『謎解きホラーゲーム』というジャンルは、この手のPCホラーゲームブームの火付け役となった『青鬼』や『魔女の家』や『恐怖の森』といったものをイメージしていただけるとわかりやすいでしょう。

「鍵を開けた先の部屋にアイテム、そのアイテムを使った先に鍵…」…といったように、謎を解くことでゲームが進行していきます。

ですがシリーズの中には「カラスに焼き芋を食べさせる」「南京錠を硫酸で溶かす」など難解なものもあり、柔軟な発想が必要となってきます。


職業体験ゲームというのも大きな特徴で、ある時は警備員、ある時はコンビニ店員、ある時は探偵などなど、ゲームによって主人公のバリエーションが極めて豊富です。

しかし『ホラゲ』として買うと、ホラーそっちのけで業務をやらされるため、ここは賛否の分かれるところ。

あくまで純粋なホラーを求めている人には、そもそもあまりおすすめできない作品シリーズかもしれません。


また、意図的なのではないかと思うほどツッコミどころが多いのも特徴です。

初期~中期に出された作品は特にこの傾向が強く、突っ込んではいけない点かもしれませんが、登場人物の顔グラや声優の演技などが非常に独特です。

ストーリーも、言っては悪いですがツッコミ所が満載です。

作者の天然か、あるいはわざとなのかはわかりませんが、ボケだと思ってツッコミを入れながらやることで凌ぐしかありません。

制作者達がゲーム配信や実況を観ることが好きらしいので、あえてツッコミどころを作っている説を自分は提唱しています。


それでは以下、ランキングに入ります!!



1位:パラソーシャル


ストーリー:★★★★★
恐怖演出:★★★☆☆
難易度:★★★☆☆
独自性:★★★★☆
操作性:★★★★★
おすすめ度:★★★★★


プレイしてきたチラズアートの中では特に完成度が高いと思った一作。

珍しくガッツリ現代設定になっており、主人公やその周辺の設定の作り込みもしっかりされており、過去作をプレイしている人へのファンサービスポイントが随所にある。

主人公がVtuberで、配信をするとチャプターが終了するという独自性も面白い。

恐怖演出らしい恐怖演出も控えめで、かなり初心者向け。

エンディングの分岐も秀逸で、他エンドも見たくなるほどのめり込める。

良い意味での突っ込みどころもたくさんあって、実況する上でも困らない。

操作性も特に不満点はなく、快適に遊べる。

コンビニのお菓子にスペサンの皆さんへのメッセージが割とガッツリ書かれているが、まるでSNSの書き込みのようにフランクな口調で記されているため、プレイ中に制作の裏事情が判明して興が削がれる可能性もあるので、初見は見ないこと推奨。



2位:夜間警備


ストーリー:★★★★☆
恐怖演出:★★★★★
難易度:★★★☆☆
独自性:★★★☆☆
操作性:★★★★★
おすすめ度:★★★★★


プレイした中では、恐怖演出がぶっちぎりでトップだと思った。

ビルの警備をし、同じ間取りの階を上がっていき、その度に何かが起こるというジワジワさが売り。

ストーリー面も、最後に急にこれまでの伏線を一気に回収して畳み掛けてくるため、本編中の細かい要素も見逃せない。

怖いチラズがやりたい人は夜間警備、ストーリーのあるチラズがやりたいならパラソーシャル、まったりするチラズがやりたいなら後述の閉店事件をやれば、まず間違いない。

その階でやるべきことを全てを終えるとアラートが鳴るなど、やることがわからなくなって迷子になることもほとんどなく、特殊な操作性もないためかなり快適。



3位:閉店事件


ストーリー:★★★☆☆
恐怖演出:★★☆☆☆
難易度:★★★★☆
独自性:★★★★★
操作性:★★★★★
おすすめ度:★★★★☆


チラズアートの職業体験ゲームとしての面で見れば、問答無用のナンバーワン。

カフェのアルバイトをしていき、スタバ体験ができる。

問題点としては、ホラーゲームとしてプレイするとホラーポイントがほとんど怖くなく、いつ怖くなるのかと身構え続けて、結果拍子抜けしてしまう恐れがある点。

「チラズアートっていうホラゲを作ってるサークルがあるらしい」という入り口でこれをプレイすると、少々期待外れになってしまうかもしれない。



4位:夜勤事件


ストーリー:★★★☆☆
恐怖演出:★★★★★
難易度:★★★★☆
独自性:★☆☆☆☆
操作性:★★★★★
おすすめ度:★★★★★


個人的にチラズアートの代表作と言えばこれ。

チラズの伝統芸が全て詰まっているど真ん中作品。

テクスチャ貼り付け顔、意味深発言を連発するモブ達、職業ロールプレイ、唐突に始まるパズル、怖いところはキッチリ押さえてくる恐怖演出、棒読みボイスの主人公…全てがど真ん中。

そのため、良い意味で他と比べて独自性がない。

散々ネタにされているが、家からコンビニまでの道中の迷路が難解すぎてゲームが始まらないところが不評。



5位:赤マント


ストーリー:★☆☆☆☆
恐怖演出:★★☆☆☆
難易度:★★★★★★★★
独自性:★☆☆☆☆
操作性:★★★☆☆
おすすめ度:★★☆☆☆


逃げゲー四部作の一作目にして、チラズアート全制覇の壁。

内容としては正に恐怖の森や、3D版青鬼といった所。

廃校に巣食う怪異『赤マント』から逃げながら、探索をしつつ脱出を目標とする逃げホラーゲーム。

そのあまりの難易度の高さから、チラズアート内の他のゲームでも「クリアできないクソゲー」と、劇中で度々ネタにされている。

それ故、クリアできた時の達成感はひとしお。

とはいえ決して面白くないわけではなく、単純に高難易度逃げホラゲとしての完成度はかなり高い。

赤マントの弱点を教えてくれる謎の井戸魔神や、脱出を手伝ってくれる正体不明の謎の女の子が現れるが、気にしてはいけない。

しかしストーリー面の重要ファクターであるボイスレコーダーを調べている間に、時間が止まらずに殺される点だけは不満を感じざるを得ない。

カメラが魚眼レンズのように空間が歪んで見えるため、慣れるまでは少し厳しいかもしれない。



6位:雪女


ストーリー:★★☆☆☆
恐怖演出:★★☆☆☆
難易度:★★★★★★★
独自性:★☆☆☆☆
操作性:★★★★☆
おすすめ度:★★★☆☆


逃げゲー四部作の二作目。

難易度としては「赤マントが難しすぎたので調整しました」といった所。

赤マントに絶望してからこっちをプレイすると、優しく感じるところがあるかもしれない。

ゲーム性は赤マントとほとんど同じだが、瓶に隠れると無敵になれたり、ストーリー要素の手紙アイテムを読んでる時にちゃんと時が止まるなど、赤マントでストレスに感じたポイントがきちんと改善されていて好印象。

雪山に変温動物の爬虫類がいたりと相変わらず意味不明なポイントが多いが、やはり気にしてはいけない。



7位:例外配達


ストーリー:★★★☆☆
恐怖演出:★★★★★
難易度:★★★☆☆
独自性:★★☆☆☆
操作性:★★★★★
おすすめ度:★★★★★


配達員シミュレーションゲーム。

とにかく性格の悪いマンションの住人達にたらい回しにされながら、荷物を配達していくゲーム。

ホラー要素が多くあり、ストーリーやエンディングの考察のしがいもちゃんとあることから、初めてのチラズとしてのおすすめ度は非常に高い。

画面が終始暗く、ゲームの流れが単調な所が少しもったいないところ。

良い意味でツッコミどころが少なく、『ホラーゲーム』としての面で見ると完成度はかなり上位。



8位:深夜放送


ストーリー:★★★★☆
恐怖演出:★★★★★
難易度:★★★★☆
独自性:★★★★★★
操作性:★★★☆☆
おすすめ度:★★★★☆


良いところと悪いところが多すぎて評価が難しい問題作。

ラジオ視聴によるフルボイスパートがあったり、車を運転するパートがあったり、当然これまで同様謎解き要素もあり、とにかくボリュームが多い。

ラジオパーソナリティーをしている行方不明の兄弟を探すというストーリーから始まるが、車のエンジン音がうるさすぎるのと、運転の難易度の高さのせいで全てが吹き飛ぶ。

ラジオ部分やホラー要素の完成度は極めて高く、ラジオを聞くだけでも十分ホラーとして楽しめる。尚、ラジオは車のエンジン同様爆音過ぎて鼓膜が破壊されるため、注意が必要。

しかしラジオのボイスの完成度が高いことによって、逆に男主人公の声優の演技の癖の強さが浮き彫りになってしまっているのが難しい所。



9位:花子さん


ストーリー:★★★★☆
恐怖演出:★★★★★
難易度:★★★★★★★★★★
独自性:★★★★★
操作性:★★★★★
おすすめ度:★☆☆☆☆


逃げゲー四部作の現状の最終作にして、チラズアートのラスボス。

個人的、シリーズ最高難易度にして最高傑作。

赤マント同様、深夜に学校に忍び込んだ女の子が怪異と遭遇し、学校から脱出するゲーム。

あまりにも不評だった前作『怨霊』(後述)からかなりの反省と研究が成されており、『怪異と戦える逃げホラゲー』として、コンセプトがしっかり完成されている。

チャプター毎に大ボスが待ち構えており、バイオハザードやゼルダの伝説シリーズのような感覚で遊べる。

しかしセーブに回数制限があり、ステージが暗くてわかりにくく、謎解きがことごとく難解で、戦闘も難しいことから、初心者には絶対におすすめできない。

赤マントをクリアして耐性をつけることで、ようやくスタート地点といったところ。

ストーリーは面白く、操作性も優しくモデルやオブジェクトの気合いも入っていることから、遊んでいて不快に感じるところはほとんどない。

チュートリアルも丁寧過ぎず不親切過ぎずといったところで、プレイヤーの目線に立って作られているのがよくわかる。



10位:誘拐事件


ストーリー:★★★★★
恐怖演出:★☆☆☆☆
難易度:★★★☆☆
独自性:★★☆☆☆
操作性:★★★★★
おすすめ度:★★★★★


ザ・近代のチラズという内容。

ボイスや3Dモデルにはかなりの気合いが入っており、製作サイドの新たな試みを強く感じる。

育児放棄や女の子の洗脳&誘拐、遊び感覚で万引きをする小学生達等といったアレな要素が多分に含まれるため、苦手な人は注意が必要。

また登場する大人のほとんどがクズであり、その声優達の演技がとにかく不快。あえてそうした可能性もあるが、没入できず擁護できない不快さがある。

キャラクターによってボイスの音量がまちまちで聞き取りづらい所もマイナスポイントで、声優起用の良い点と問題点が多数浮き彫りになってしまっているが、ボイスを無視すれば良作。

そんな問題点の数に対して、金額が唯一千円を超えており、他のゲームよりも値段が高い点は不満。



11位:幽霊列車


ストーリー:★★★★★
恐怖演出:★★★☆☆
難易度:★★★☆☆
独自性:★★★★☆
操作性:★★★☆☆
おすすめ度:★★★☆☆


ストーリーに全振りしたチラズ、実際ちゃんと面白い。

謎解きホラゲとしての要素もしっかり用意されており、初心者でも安心。

しかし主人公のおっさんに毎回排便をさせてあげなければチャプターが始まらず、フルスクリーンでしか遊べないという点が足を引っ張りまくっている。

またグッドエンドの条件が非常に難解で、二週遊ぶことを推奨している点も難しい。

ストーリーに考察のしがいがかなりあり、グッドエンドの内容も良いだけにそこがもったいない。

他のチラズを経由してから遊ぶと、違いが感じられてより異質さがわかるゲーム。

チラズ恒例の唐突に現れる事情通の霊能力者もおり、相変わらず突っ込みどころも満載。

スペサンの人達が電車内の広告になっており、それを見ているだけでも飽きずに楽しめる。恐らく最も上手にスペサンを活かせているのはこの作品。

しかし他の活動者がデカデカと画面に写り続けるため、配信などで扱う際はコメント欄がその話題で持ちきりになってしまう恐れがあるため注意。



12位:事故物件


ストーリー:★★★☆☆
恐怖演出:★★★★☆
難易度:★★★☆☆
独自性:★☆☆☆☆
操作性:★★★★★
おすすめ度:★★★★☆


最初期ということもあり色々と粗があるが、広く見てみるとなんだかんだ良作。

謎解き探索をしつつ、行方不明になった幼馴染みの家で、その痕跡を探すゲーム。

棒読み主人公ちゃんのアドリブがとにかく凄まじく、字幕とセリフのほとんどが一致しない。

しかしそこが味になっており、近代の『ザ・新人声優』や『声優の卵』といった感じではなく、完全なド素人がやっている感が一周回って逆に良い。

恐怖演出については、開発初期ということもあり色々と物申したくなるが、あるにはある。



13位:終焉介護


ストーリー:★★★☆☆
恐怖演出:★★★☆☆
難易度:★★★☆☆
独自性:★★★☆☆
操作性:★★★★★
おすすめ度:★★★☆☆


ヘルパーシミュレーション。

介護対象のお爺ちゃんの家で介護をしつつ謎解き探索をするが、その謎解きがどれも破天荒すぎてツッコミどころが満載。

更に終盤にはホラーという名のギャグゲーが始まるので、ツッコミを入れることが好きな人にはおすすめ。

ストーリーは正直、チラズ屈指の意味不明さでかなりハチャメチャ。

ホラーではなくツッコミ訓練ゲームとしてプレイすると、とても楽しめる。



14位:犬鳴トンネル


ストーリー:★☆☆☆☆
恐怖演出:★☆☆☆☆
難易度:★★★★☆
独自性:★★★☆☆
操作性:★★★★★
おすすめ度:★★☆☆☆


謎解きに振り切ったチラズ。

心霊映像を撮りたい若者が、心霊スポットに肝試しに行く話。

初期の作品ということもあり、良くも悪くも堅実な作りとなっていて、ツッコミどころがあまりない。

カメラを通した顔認証機能で探索が進むが、雰囲気のみでホラー要素はかなり少ない。



15位:ヒトカラ


ストーリー:★★★★☆
恐怖演出:★☆☆☆☆
難易度:★★☆☆☆
独自性:★★★★★
操作性:★★★☆☆
おすすめ度:★★★★☆


カラオケで音ゲーをやらされるゲーム。

性犯罪要素があり、プチ炎上をした問題作。

かつてない程のマルチエンディングの数や、音ゲーにハマっている最中に異常が起こるなど、新たな試みも感じる良作とは思う。

しかし音ゲーのキー配置が酷く、リズムと譜面が全く合っていないのは大きなマイナス点。

問題は、学校からカラオケに行くまでの道中の自転車。なぜここまでリアルに作り込んでしまったのか、開幕10分で画面酔いが起こり交通事故が多発し、カラオケどころではなかった。

そして最大の問題点が加害者キャラの声優の喋り方で、いかにも「これから性犯罪します」という喋り方を最初から最後まで徹底していて、とにかく気持ち悪い。

チラズアートは声優を雇うようになってから、キャラクターの記号化がこれまで以上に極端になり、それが最も顕著に出てしまいマイナス要素になってしまったのが、このヒトカラと前述の誘拐事件のように思う。

ボイスと自転車パートと音ゲーにさえ目を潰れば、完成度はかなり上位と思う。しかし逆に言うと、問題点がそれだけ大きく、『コンセプト止まりのゲーム』になってしまっているということ。



16位:行方不明


ストーリー:★★★★★
恐怖演出:★☆☆☆☆
難易度:★★★☆☆
独自性:★☆☆☆☆
操作性:★☆☆☆☆
おすすめ度:★★☆☆☆


操作性のせいで良いところが全て台無しになっているかわいそうな作品。

場転する度に強制的にフルスクリーンになり、一人称視点が何もしてなくても勝手にフワフワと揺れ、歩くとまるで摺り足で歩いているように左右に視界が揺れる。

そんなプレイヤーの三半規管をぶち壊すカメラにさえ目を瞑れば、内容は面白い。

探偵の女性が集団家出をした女子中学生を探す内容で、エンディング条件もわかりやすく、道中の謎解きや探偵らしい聞き取り調査も面白い。

しかしチラズの中でも屈指のマップロードの多さにも関わらず、その度に毎回グラフィックの設定がリセットされるのがとにかく酷い。

恐怖演出は正直ないに等しい、ホラゲだと思って買わない方がいい。



17位:帰り道


ストーリー:★★★☆☆
恐怖演出:★★☆☆☆
難易度:★★★★☆
独自性:★★★★★
操作性:★★★★★
おすすめ度:★★☆☆☆


ワクワクでゲームを購入するとあまりの内容に絶望し、クソゲーやバカゲーと思って買うとニッコリできる、そんなゲーム。

ギャグみたいな見た目のお化けから逃げつつ、自分の家を目指すゲーム。

チラズでは唯一一人称視点ではなく、そこは新鮮で良い。

そしてストーリーも良く、考察の余地もある。

操作性も特に問題はない。

しかし、ただただゲームシステムが意味不明。

逃げゲーか探索か、どちらにも振り切らない中途半端さが残念。

何度幽霊に殴られても耐えて自然回復し、マップの端から端まで全力疾走しても息を切らさずピンピンしている主人公には、どうしても突っ込まずにはいられない。

これを逃げゲー四部作に加えたいとは思わない。



18位:新幹線0号


ストーリー:★☆☆☆☆
恐怖演出:★★☆☆☆
難易度:★★★★★
独自性:★★★★★
操作性:★★★★★
おすすめ度:★★☆☆☆


いわゆる8番ライクゲーム。

内容は、ループする新幹線の車両の中で、前の車両と違う内容を見つけるというもの。

しかしぶっちゃけそれくらいしか語ることがない。

8番出口を知っていることが前提な内容となってい過ぎているため、8番出口を知らない状態でプレイすると「なんだこのゲーム…」となる。

逆に知っていると、あまりにもパロディが多すぎてパクりと問題視されないかが心配になる。

目が合うと強制バッドエンドになるおっさんや、ルール説明のためだけに配置された正体不明のボケ老人、何故か怪奇現象の事情を知っているチュートリアルショタ、超速理解で仲間に加わる女の子など、これまでのチラズ以上に謎キャラが多い。

襲いかかってくる幽霊もあまりにも中途半端で、これまでのキレッキレなチラズはどこへ行ってしまったのかと心配になるレベル。

極めつけはエンディングで現れる、どう考えても酔っぱらいのような喋り方をするふざけたお医者さんと、悲しいぐらいに声量のない棒読みの乗務員さん。

主要人物達の声優のレベルが高かったにも関わらずエンディングでふざけられると、達成感を感じる前に冷めてしまう。

今後のチラズの課題はボイス周りだと、どうしても思わずにはいられない。

声優は断じて天上の職業ではない、制作側にはどうか勇気を出して声優側にリテイクを出してもらいたい。



19位:おかえり


ストーリー:★☆☆☆☆
恐怖演出:★☆☆☆☆
難易度:★☆☆☆☆
独自性:★☆☆☆☆
操作性:★★★★★
おすすめ度:★☆☆☆☆


チラズブランドの最初の一本、味のしないガム。

しかし逆に言うと、特にマイナス面もない。

ストーリーも、恐怖演出も、突っ込みどころも、エンディングの考察の余地もない、ただただ虚無。

お節介視点揺らしなどがない分、操作性は悪くない。



20位:怨霊


ストーリー:★☆☆☆☆
恐怖演出:★★☆☆☆
難易度:★★★★★★★★★
独自性:★★★★★
操作性:★☆☆☆☆
おすすめ度:★☆☆☆☆


逃げゲー四部作の三作目、赤マントと雪女から何を学んだのか不思議なレベルの超駄作。

チラズのゲーム史上最もクソと呼ばれており、良いところがほとんどなく、悪いところしかない。

あまりにも難易度が高すぎて、制作側がセーブ機能の追加などのテコ入れを図ったという伝説もある。

カメラを使って幽霊を徐霊するゲームだが、そのシステムが完全に息をしておらず、一部の敵はそもそもカメラが効かず、霊を倒しても何のメリットもなく、幽霊達はただただ探索の邪魔をしてくるだけで、コンセプトがそもそも崩壊している。

また赤マントで言う『赤マント』ポジションの幽霊のグラフィックが、何故か半裸のおっさんであり、笑いどころなのか驚きどころなのかもわからない。

主人公の女の子はフルボイスだが、ミュートにした方が良いレベルで声量が小さく安定の棒読み。夜勤事件や事故物件は『可愛い』で許されたが、今回はシリアスのため酷さが際立つ。

尚、ミュート機能はない。

スペサンの方のアイコンを必須アイテムに入れ、ダイレクトマーケティングしてしまっているところも問題。  

更にラスボスの動きが高頻度でフリーズし、進行不能になってゲームリセットを余儀なくされる点も本当にクソ。

また、プレイ中にPC内の他のウィンドウを触るとフリーズする。

そして行方不明の謎の視界の揺れと摺り足揺れが残っており、今回のメインにもなっているカメラに至っては、手振れを表現するお節介により、とにかく揺れまくる。

それはもう、主人公がその場でダンスでも踊っているんじゃないかというぐらい視界が揺れまくる。お前カメラマンのくせにそんな手振れするんか?

死にゲーにも関わらず、リトライする度に明るさや画質といった環境設定がリセットされる。当然、毎回強制的にフルスクリーンになる。

謎解きやパズル要素も「は?」と思う謎解きが多く、本当にいいところが一つもない真のクソゲー。

グッドエンドの最後のオチも本当に謎過ぎて、意味がわからなくてクソ。

しかしこれらの反省から逃げゲー四部作の大将である『花子さん』が生まれたと考えると、チラズの歴史を語る上では避けては通れない一本。



21位:自撮


ストーリー:★☆☆☆☆
恐怖演出:★☆☆☆☆
難易度:★★★★☆
独自性:★☆☆☆☆
操作性:★☆☆☆☆
おすすめ度:★☆☆☆☆


さすがに怨霊を越えるクソゲーは二度と作られないだろうと思っていたら生まれてしまった、クソの中のクソ。

映像制作会社のしたっぱが、廃墟の日本家屋に幽霊を撮りに行くゲーム。

怨霊と言い、日本家屋とカメラが合わさるとクソゲーが生まれるジンクスでもあるのだろうか。

行方不明や怨霊で不評だった最悪の視点操作がここに来て何故か復活したことに加えて、画面を動かすと無駄な慣性が生じるため、三半規管が一瞬で持っていかれる。当然その慣性をオフにすることはできない。

そして主人公の目的や行動原理等が終始わからず、現在の目的等の説明も一切ない。

その割に強制的な視点移動や、先程まで通れていた扉が開けられなくなるなど、こちらの行動をひたすらにゲーム側が制限して、遠回しに「あっちに行くんやで」と案内してくるところも腹が立つ。

また、まるで夢の中のように謎のタイミングで場面がチカチカと何度も切り替わり、『ゲームに遊ばれてる感』が出てしまい、内容に全く没入できない。

恐怖演出も歴代ワーストで、ジワジワとドーンとパニックのいいとこ取りをしようとした結果、盛大に滑っている。

アイテムを何度も調べなければ取得できないというシステムも、本来なら恐怖を煽る演出のはずなのに「来るんだろ!?来るんだろ!?来るんだろ!?……おう」とリアクションしてしまうぐらい恐怖演出が微妙。

プレイ時間によってトロフィーが獲得され、ゲームと全く関係のないところでピロリと音が鳴る点も訳がわからず、トロフィーの名前も意味不明で「○分ゲームのプレイする」などの文章も出ず、本当にわからない。  

更にダッシュがないため、探索が面倒。

意図的に操作性を悪くして恐怖を煽っているという可能性もあるが、煽れるだけの恐怖演出がなく、ただただ操作性が悪いだけ。  

「このゲームはフィクションであり~」の注意書きがあるとは言え、各方面の宗教に全力で喧嘩を売っているところもまた問題点。

レビューでは上位にいるが、比較的新しめの作品故に、チラズブランド効果で高評価が押されているだけと自分は思う。

辛口な言い方だが、ブランドが育ってきたことで、完成度を置き去りにしてゲームの本数を出すためだけに作られたゲーム感が否めない。 

間違いなく絶対にやるべきではない、チラズアートワーストナンバーワンのゲーム。



番外:地獄銭湯


ストーリー:★★★★★
恐怖演出:★★★★★★
難易度:★★★☆☆
独自性:★★☆☆☆
操作性:★★★★★
おすすめ度:☆☆☆☆☆


プレイしていて一番楽しかった、イチオシの作品。

銭湯の店員のロールプレイゲームであり、恐怖演出は夜間警備と同等かそれ以上。

ストーリーの考察の余地も多く、現在の目的がわからなくなって迷子になることも少ない。

個性的な登場人物達やオブジェクトへの突っ込みどころも多く、夜勤事件と並んでチラズアート節を最もぶちかましている一本。

エンディングが意味不明なのが唯一残念だが、チラズなので仕方がない。


しかし度重なるバグの修正により何故かバグが増え続け、現在は購入することができなくなってしまっている。

制作側も泣く泣くだったのはわかるが、どうして良作ほど自らの手で握り潰してしまうのか、初期リリース版のバックアップ等を再版することはできないのか、そこが最大の突っ込みどころ。

トップ3のパラソーシャル、夜間警備、閉店事件のいいとこ取りをして、四位の夜勤事件の『チラズらしさ』を正当進化させた、正真正銘おすすめ度ナンバーワンの超傑作。

今後プレイできないというのが本当に悔やまれる。


☆各ジャンルまとめ


・とにかくホラゲがやりたい人向け

夜間警備
例外配達


・チラズ節を感じたい人向け

パラソーシャル
閉店事件
夜勤事件
深夜放送
地獄銭湯(プレイできるならここ)


・探索逃げホラゲがやりたい人向け

赤マント
雪女
花子さん


・謎解きがやりたい人向け

事故物件
犬鳴トンネル
行方不明


・二作目以降におすすめなやつ

誘拐事件
幽霊列車
終焉介護


・イロモノ

ヒトカラ
帰り道
新幹線0号


・おすすめできない

おかえり
怨霊
自撮



☆最後に


ここまで読んでいただきありがとうございました!!

これからチラズに手を出そうと思っている方の指標になれば幸いです!!



☆書いた人


柚月点蔵🌔お兄さんVtuber(@TENZO_lunalight)さん / X (twitter.com)

柚月点蔵 / Yuzuki Tenzo ch - YouTube

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