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結月美妃
2017年11月21日 19:06
今は着物が特別なものになってしまって、街でも着物姿を見ることはほとんどありません。あったとしても、わたしの目から見て、着こなしているなと思えるひとは滅多にいません。 では、着物を着こなすとはどういうことか? 実はそれは着付けをバッチリと仕上げることではないのです。 昔、宇野千代という作家がいて、彼女は着物のことが好きで自分で着物のデザインもし、銀座に着物の店もオープンし、着物雑誌まで刊行
2017年11月10日 22:09
着物は不思議なもので、着るひとの内面、生活水準、教養の具合、育ち、生い立ち、そういったものすべてをあからさまにしてしまいます。 「馬子にも衣装」という言葉がありますが、着物はそうはいきません。中身がないひとに極上の友禅を着せたところで、むしろ着物のほうが勝ってしまって、着るひとをみっともなく見せるものです。 着付け師にいくらきれいに着せてもらっても、その浮かれた表情でこれまた芯のない女に
2017年11月5日 13:56
着物というのは、着る物であって、定義するには広すぎるし、洋服ではない日本の衣装が着物と言われています。 大昔は服と言えば着物しかなかったので、着物を着ることが普通であり、そんな気張るものでなかったはずです。 昭和初期など洋装をするほうが珍しく、モダンボウイ、モダンガールなどと呼ばれていたようですから、やはり着物のほうが日本人にとっては当たり前だったと言えます。 それが今は洋服のほうが