ノマド女子大生日記10 福井に行く。なんの目的もなく。ヒッチハイカーも添えて。
このnoteは…
オンラインで大学に通いながら休学しないで日本をうろうろし人生にうろうろするノマド女子大生、ゆずの日々の日記です。
朝、こんなツイートをいたしました。
ワイ、二週間前に行ったネパール料理屋に忘れ物をしていたことが今発覚。
— ゆず＠ノマド女子大生 (@yuzu_milk_ice) April 30, 2021
私って。ほんとに始まりの瞬間が物語のような人です。
世はゴールデンウィークの初日。スーツケースをがらがらし、バックパックを背負いながら、いそいそと高円寺に降り立ちました。
さて、今日は私の福井への出発日でもあります。
この記事でも書きましたが、私はオンライン授業を生かし、関東と地方を多拠点生活をするノマド女子大生として生きています。
以前日本一周を行った時はその一つの地にいることができたのはほんのちょっとだった。でも、大学生活のあり方が自由になりつつある今、場所に縛られる必要性はないのではないかと思いました。だから、自分の体を使って、休学することなく、地方と東京で旅をするような暮らしを作るという実証実験を行っています。
今回の舞台は福井県。5月1日から18日まで、ざっくり二週間半います。
昨年日本一周した際に訪れ玉村屋というゲストハウスのオーナー、ショーさんに誘って頂き話がとんとん拍子に決まりました。
何をするの？と言われるとうーん、息をしに行く！が近いのですが、今回はちょっとお仕事がちゃんとあります。
ショーさんの相方、のっちさんの花農家のお手伝い！
いわゆる農業バイトですね。お花を育てに行ってきたいと思います。
そんな度の初めはコロナでほとんどシャッターを下ろした高円寺ストリート。
そういえば、昨年のゴールデンウィークもこんな感じだっただろうか。
今思えばちょうどこんな時、そんな去年の閉塞的な瞬間をどうにか好転させようと、オンラインで日本一周という企画を始めたような気がします。
そんな2020年からまる一年。時が過ぎても何一つ変化しない2021GWのシャッターを通り過ぎつつ、駒込へと向かいます。
しかし高円寺から駒込へ向かうのに真反対の電車に乗車し、遅刻しかけて課金。早えよ問題。
本当は昨日の夜、一人で夜行バスでいそいそと向かおうと思っていたのですが、たまたまTwitterで福井に行くーと発信したところ同じく福井方面に向かう(帰っていたそうです)森さんが
？？？？？？
まさかのとんとん拍子で車に同乗。びっくりですよこの偶然。
聞くと、マジで共通の友人であるカズキタ氏への返信だけで私を乗せると決め垂らしい。ありがとうカズキタさん。リプくれて。
なんかもはや最近知り合いだけでどこへでもいける気がしてきてる。誰かしら友達どっかの地方行くんじゃね。。？
森さんは福井県は鯖江でフリーランサーとしてほんとに、ほんとにいろーんなことをしてる人。
まちづくりのことをしたり、フリーランス養成講座を行ったり、大規模なイベントをしたり、地域おこし協力隊にもなってたり。はっきり説明するのが難しい、でもとっても素敵で面白い世界観の持ち主。
うっっっすら知ってはいたのですがお互いに絡んだことはなくて、まさかの今回初絡み！！
え、なんでのっけてくれたんですか…？
ときくと
「え？なんか福井行くってゆーし、みんなで行った方が面白いじゃん！」
そんな理屈。
たまたまこちらも三茶のシェアハウスに住んでるなつきちさんと、森さんのお友達のゆりかちさんもこの連休で福井に行く予定だったからと乗っけていただいたのです！
なんで偶然。ラッキーすぎる。
あまりにも
嬉し過ぎて
サンドイッチ作っちゃったよ！！！
この顔である
このなんともいえないゴールデンウィーク感を閉じ込める方法として、フルーツサンドを選んでしまいましたゆずさん。
サンドイッチの形にするだけでパンと果物は素敵な絵本のようになる。
このイチゴは、栃木の旅で出会った泉田さんが贈ってくれたものです。ありがとう、泉田さん、、！
みんなで待ち合わせしようと用賀のマックに車を止めていると
「ん！！！ちょっとヒッチハイカー連れてきていい！？」
と、森さんが車を飛び出し
ヒッチハイカーをつれてきた。。！
元々ヒッチハイクも何度かしたことある森さん。見つけたら絶対に拾うというかむしろこっちからヒッチハイカーを探すハンターです。
用賀のマックはヒッチハイカーの聖地。森さんの初めてのヒッチハイクもスタートはここだったそう。
やばい、GW。旅。ドライブ。ヒッチハイカー。サンドイッチ。
旅先に必要なものが何個も何個も揃い過ぎている…！お、恐ろしい…！
ヒッチハイカーはふみさん。名古屋の実家に帰るために初ヒッチハイク！したもののプラカードを掲げてものの5分で拾われたそう。
しかも私たちが行くのは福井で、名古屋はガッツリ通り道。
す、すげえ…運の良さ…！
私も私で福井まで連れてってくれる人がいるってのはすごい運が良かったけど、ふみさんもふみさんでこの引きの良さよ…
話を色々聞いてみると、彼はもともと自動車部品の仕事についていたものの、数年前にプログラマーを夢見て、会社を退社。プログラミングの勉強や留学を経てプログラマーになったそう。
ゆ、夢叶えてる。。！
ヒッチハイクの面白いところは、見ず知らずの人の夢や生き様を知ることができること。
ゲストハウスや飲み屋さんのような、同じきっかけとかではないのですがその分全く違うようなバックグラウンドを知っていくことができる。それはすごいなぁと、素敵だなぁと思ったり。してました。
ゆるゆると走り続けること約２時間半。いや２時間半ノンストップで走り続ける森さんもすげえなって感じではありますが、ひとまず第一目標点の名古屋は守山パーキングへ。
ここでふみさんとはお別れ。いや、まさかの名古屋までのヒッチハイク、五分で終了。一本で終了というミラクルプレイ。
果たしてラッキーと言えるのかアンラッキーなのか。めちゃめちゃ嬉しいけどお、おう…なのか。
途中
「え、もうこれは運がいいし福井行くしかなくない？」
という勧誘が聞こえましたが華麗にスルーでした。ミス…！
そうそう、ちょっとお腹もすいたねということでパーキングでラーメンを食べたのですが
四人で食ってんのに、孤食…！
この店のオススメと向き合いながらご飯を食べました。
人気NO１は台湾ラーメンセットですが、売上No１は旨辛スタミナセットならしいです。どっちや。それがローカル感あって良き。けど。
そういえば、私は地理が大の苦手。今日もやりましたが電車のミスは日常茶飯事です。よく反対側乗っちゃう。
てめーよく日本一周できたな
と、いう話ししたら森さんが
「え、俺さ、地理まああああああじで！得意！だよ」
いやまあ何を隠そう
東京大学で地理学を専攻していたわけですから。
パワーワードすぎる。今村柚巴の対義語って森さんなんじゃねえか？
元々まちづくりに興味があった森さんは、大学での専攻を、その地の地形や歴史など色々色々を研究する地理学という学問を取得していました。
「３歳の時の夢が世界大統領だからね」
でっけえ、、
画像はイメージです
そんな彼は東京でのファーストキャリアを退職した後、不意に訪れた福井県鯖江に惚れ込み、次の内定を蹴って移住。
今、ここで活動を行なっているそう。
素敵だなって思ったのが、その鯖江にきた始まりががっつりしたプログラム参加で、とかじゃなくて、ゆるい移住という、きて、とりあえず住んで、でも「何もしなくてもいい。移住しなくてもいい」
というプログラム？プロジェクト？企画？のこと。
それこそ始まりなんてものは全てご縁で、それはだれかに意図的に作られたものじゃなくて、今やってみたいという感情に任せる。別に地方に行ったりなんだりにプレッシャーなんていらない。というのがすごく、去年日本一周したのちあてもなくフラフラさせていただいてる自分としてはすごく共感したんです。
そう思ってると、今日泊めてくれるという森さんの管理するシェアハウス、森ハウスに到着。
早速住民さんが6、7人くらい集って飲み会をしてました。GWだしね！花の休日だしね！
と思うと
「あー、まあ休日とかないよね、ニートだし…」
？？？
「ここの環境さ、ゆりかち（森さんのご友人）以外全員ニート経験者じゃね？」
私も頭数に入れられているのがいささか謎だが、そうなんです。まさかのこの森ハウスはそれ即ちニートハウスなんじゃねえか？ってくらいニート経験者すうが多い。日本社会の闇なのか。ここは闇なのでしょうか。
あ、このまま終えるとやべえ場所みたいになるのですがそんなことはないです。みんないい人たち。
元々森さんが住んでたゆるい移住のシェアハウスもニート率が高かったんですって。それはみんな「今何をほんとは自分はしたいんだろう？」を問うた結果のことで、心の健康的にしたいことをするのに一つのハードルである社会的な側面やお金とかを取っ払っても生きていて大丈夫だろうという安心感があるからなんじゃないか、と思います。
先の事への不安もわかるけど、ここにいたら何と無く大丈夫そう、という場をきっとそのゆるい移住も、森さんも作り出しているんだなあと。
だからこれだけひとも集まってきて、鯖江という街に魅力を見出すひとも多いんじゃないかな。背伸びしなくてもいいんじゃない？的な
まあ、初日から色々考えて、フワーってなったので
とりあえず飲みました。酒うめえ。うん、まあご飯が美味しいから今日も生きていける！
続く！
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