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ゆずの新卒VCの10週間目。〜あのバカ本と、"今"を残そうっていう話〜

今村柚巴、新卒でVCとしての勤めてます。週報という形で自分にとっての学びなぞを描いていきたいと思います。(あのバカ本は金曜日に言及してます、、!)

6月3日(月) 62日目

この日はX Tech Venturesの代表パートナー、手嶋さんがnext baseにいらしてくださっていまして、時間を頂いてお話をさせていただくことに。

やはり個人的にも気になる、VCを始めたばかりの時の動き方について。今全然知識も実績も足りていない中で何ができるかを聞いてみたところ

「それは当然だし、僕の時代と今村さんの時代は時代感も違う。起業したいという人の持っているリテラシーも上がっているし、細分化されている。他のVCのやり方を模倣したくても時代に合わなくなっていくわけだから、自分のやり方を貫いていくしかない」

とのアドバイスを頂きました。

最近、もはや自分は悩んでいても仕方がないので。とにかくできることをやり続けたいし動きが止まらないことがアイデンティティですらあったのですが。

改めて俯瞰すると自分の強みなんてものはもはや意識するものではなく、脳を一度殺して高速角度でどんどん前に動いていくしかないんだな。と(N度目ですが)思う。

VCなんて、まだまだ進み方が立案されてないものだからとにかく前に動いていくしかない。メソッドなんてあってないものだし。

なので、一度強みとかはなしで、ひたすら動き!ます!(後から見直せればいいのだが)

6月4日(火) 63日目

ふと思い立ったのですが、

 「IVSのサイドイベントで寺イベントがやりたい、、」

やりたくてやりたくて震えるの図

IVSというのは、Headline AsiaというVCが主催する1万人規模のスタートアップイベント。であり、昨年、スタートアップになんら関わりがなかった今村がVCに入るきっかけになったイベント。

このブログをSVの代表、木下さんが読んだことから始まりました

このイベントにはサイドイベントという概念があり、メインカンファレンスの横でいろんな副音声番組を発生させられる文化があるのですが。

どーーーーしても、なんか特殊なことがやりたい。。京都だし寺でイベントがやりたい、、

と、その時四季報写経をしていたことから発信した以下ツイート↓

そしたら思わずDMで「貸し出せる寺、あるかもしれません!」と連絡がきまして。

色々試行を揉んでみた結果、VC10社程度のキャピタリストとともに壁打ちをしまくれるイベントを企画することに。

迷わずZVC(LINE Yahoo!グループのCVC)のコミュマネ、高橋さんに連絡したところ

とても前向き(にっこり)

そんなこんなでmtgが巻き起こり

とんとん拍子で

寺イベント、爆誕、、!

7月5日(金)の朝7:30~9:00で京都のお寺で起業家とVC壁打ちができるイベントです!是非是非皆さん参加してください!!

↑のリンクよりお待ちしております

6月5日(水) 64日目

久しぶりに、チケミー代表、チケ男を含む起業家と飲みました。

エンタメ系の起業家とまとまってみたのですが、それぞれ推し活やSpotify等の音楽サブスク、アドテク等に知見が本当に深く、すげえなと感嘆。

トップアーティスト層(1万人以上採用されている人など)の音楽のサブスクリプションアプリ経由での売り上げって、年間200~300万円程度ならしく。

おそらく1再生あたり0.5円で、毎日ファンが平均して10曲程度聞く、それが30日なので全部をかけて150万円(この辺、概算なのであってるかわかりませんが)

サブスクリプションサービスが本当に世界的に主流になっている中、実は全然儲け頭ではなくて。広げるためのきっかけなんですよねー。

なんでこんなに広がってるように見えるのに儲けづらい構造になってるんだろう?とふと考えたのですが、おそらく理由は海外アーティストと日本アーティストのレベル感の差。

日本アーティストは1M再生なんて全然ないし、国の人口も少なければファンの数も少ない。これが一番の違い。

よく、スタートアップのアイデアで海外アイデアの日本輸入があると思うけど、そもそもの人口含む前提条件が違すぎるから、どうローカライズできるのかを考えた上で実現可能性を考えるべきなんだろうなと。

やはり日々起業家から学ばされてるな、、と実感しました。

6月6日(木) 65日目

毎週の朝活、今週はメルコインCEOの中村さん。

普段は起業家を呼ぶことが多いのですが、今回は新卒から入って代表になったような中村さんをゲストに。

入社から数年で子会社代表にまで至るスーパーキャリアの中村さんなのですが、彼のような強エンジニアの方が集まりがちな会社(リクルート、サイバーエージェント、DeNAなど)がなんでそうなのだろう?と思っていたのですが。

「『起業』というやり方に固執せず、楽しいことができればいい」的なニーズを持っている超強い人は一定数いるもので。そんな人が集まれる場が、上記の企業なんじゃないかなと。

メルカリに関してはものすごい数の新規プロジェクトが立ち上がっていて。(外部に出すものもあればそこまでに至らないものもあるが)

楽しいことがしたいエネルギー値がある人を抱えられるほどの優良な議題と強強な仲間を集められているからこんなにすごい人が集まっているんだと思う。

スタートアップに優秀な人を集める一つの大きな手段として、「今、ここがめちゃ上がりそう」的な雰囲気を醸すという方法があると最近やはり思う。

昨日飲んだチケ男が何度も言ってる、事業でも日常でも関わる人を「相手の目で選ぶ」という考え方。

ものすごく再現性が高くなさそうだし、割と訳わかんないと思っていたけど、結果ポジティブエネルギー値が高そうなところに人は集まっていく。

それってやっぱり数値化してどうこうできるものじゃないんだろうな。しんどい時も笑っている感こそがその真髄なんだと思う。

6月7日(金) 66日目

90年代の起業家の右葉曲節が描かれた伝説の本、「ネット起業!あのバカにやらせてみよう」の再版版を読了しました。

今やKLabの代表となった真田さんが、当時行っていた起業〜iモードスタートまでの失敗や成功、また彼を中心とした当時を彩る起業家を追ったノンフィクション物語。

主人公の真田さんは大学時代からクラブに入りこんで学生チケットを開発して販売したり、合宿免許を生み出したり、いわゆるカリスマ大学生をしていて。その先でインターネット起業をして一度は失敗をするのだが、その第一の起業の会社、「株式会社リョーマ」のメンバーは今ではGMOの代表等が集まる関西の伝説会社。(マイネットなども類似で劇強集団だったりする)

もはやPayPalマフィアじゃんって思って作った画像

改めて絵面を見ると本当に強い。強い人の周りに強くておもろい人が集まって、それがどんどん大きくなっていく。

この本そのものは真田さんが一度失敗して、再度立ち上がっていく、、という時に描かれた本なので、到底このメンバーがここまでの成功を収めるかなんてまだわかっていない。

一度絶版して、2024年に再版になるにあたり、特別付録として登場人物の今の時点でのインタビューも掲載されていたのだけど、あまりにドリームチームすぎているんだよなぁ。(グロービスの堀さんやドワンゴ/KADOKAWAの夏野 剛も出てきてるけど、今ほどレジェンドになる前の存在として語られている)

ツイートしなかったけど、登場人物版も作ったんだ()

とりあえず全スタートアップの方には読んで欲しいんだけど、この本を読んでた時の臨場感が半端じゃなかった。どんどんチームが進んでいく高揚感、中盤でビルゲイツと起業家が対峙するときの背筋が凍る感覚、一気に失敗への道を走り始める恐ろしさ。全部が目の前に写ってくるような感覚だった。

でもこれは、2000年創刊じゃないとなし得なかった本なんだと思う。

確かに今、登場していた人たちはみんな大物になって、自伝もインタビューもされまくる対象だから、集めれば当時の話を語ってくれるとは思う。

しかし、この本が出版されたのが2000年だったから、まだ登場人物が大成功するか破綻するかもわからない危うさがあったときだったからこそ醸せる雰囲気や描ける情景があったんだと思う。

だから今、答え合わせをして更に深みが出ている、タイムカプセルのように。

今私は毎週ブログをつけていて、これ自体は今すぐにバズるとか広がるとかはわからないし、ここに出てきた人が大成功する可能性なんて高くなくて。でも、間違いなく自分の隣の席のやつが大成功している可能性もあったりする。

だったら私はその可能性を文章に残しておきたい。20年後に何が起こるかをみてみたい。記録という動きの重要性を感じました。

まあ私がこの世で生き残らないといけないんですけどね!は〜乱世乱世!!

そんなことを思ってたらタイムリー的に本日より、Skyland Venturesの3週間のアクセラレータープログラム、荒波が始まりました

まさにプレシードの、ここから3週間で起業するかもしれない人たちが集まっている渦の中心。ここからどんなスタートアップが生み出されるかを楽しみに、記録に残していきたいなと思います。

まだギリギリ参加できるらしいので、超参加したい方がいたら連絡くださいませ!

1週間の総評

週明けに言及したんだけど、「記録を残せること」これはこれで自分の1つの強みと自分で実感できるから、ちゃんと使い倒せるようにします。

スタートアップの方!そうでなくても!今村と30分mtgしましょう。↑のURLよりお申し込みください。

SVでは毎週木曜朝8~9時に勉強会を行なっております!是非お越しください。(次回は6月6日(木)予定です)


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