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LOEWE-ミラノサローネ2022

スペインの革製品ブランド、ロエベは2年ぶり、6年目のサローネ参加。Weave, Restore, Renewをタイトルに、歴史的なイタリア建築の中庭を借り切ったインスタレーションを展開していました。ビビッドな赤、青、黄色が差し込まれた木枠の展示台に、無数のバスケット。スペイン・ガレシア地方の藁編みに着想を得たバスケット・バッグ、韓国の紙編み職人、ヤンソン・リーによるチスン(紙縄)技法を用いた手編みのバスケットなど、伝統的なクラフトマンシップを感じさせる作品を展示していました。
 



バスケットは世界中から集められたもので、壊れた部分を革でリペアしています。それぞれのバスケットには、どこからやってきたものか、寸法、リペアにかかった時間、がわかるタグがついていまこの壊れた部分だけを、別の素材で修復する、という方法は日本の金継ぎからインスパイアされたもののようです。本来であれば捨てられてしまうものを修理(Resotre)するだけでなく、新しく価値のあるものにする(Renew)。物の歴史を引き継いで価値を刷新していく、という物作りの姿勢があるように感じました。



広場の中央に置かれた民族的な雰囲気を感じさせるトルソーも結構パンチが強く。国や時間を超えた歴史や伝統が集う、印象的な空間となっていました。
 



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