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1年前エンジニアからPMになって役に立ったスキル、足りなかったスキル

この記事は プロダクトマネージャー Advent Calendar 2020 9日目の記事となります🎄

簡単に自己紹介

2017年4月にDMM.comに新卒のエンジニアとして入社し、主にサーバサイド(PHP)を書きながらtoC向けサービスのフロントエンドやネイティブアプリのコードなども書いていました。

現在の会社に1年前に転職をし、エンジニアからPMに職種を変え、現在はスタディサプリ ENGLISHという語学学習アプリのPMをしています。

なぜこの記事を書こうかと思ったか

自分なりの備忘録と、他にエンジニアからPMになる人や逆にエンジニアではない人がPMになる時に少しでもお役に立てればという気持ちからこの記事を書いています。本題に入ります。


***

エンジニアの経験が役に立ったこと

1. 要件定義や仕様を考える時

DBの構造やWebの技術や仕組みを知っていると、要件を考える上でこのカテゴリ分けはデータベースのすでにあるこのカラムを使うといいかもや、ダイアログを2回出すのは普通やらないからこのB案はなしだなと、仕様を考える時に幅が広がるのと消去法で案を消すことができたり、エンジニアの人にも話が通じやすく相談しやすくなったりします。

以前こんな記事を書いたこともあるので、興味のある方は読んでいただけると嬉しいです。

2. 工数を考える時

例えば営業さんから「メール文言変更したいのですが、変えてもらえませんか?」と言われた時に

・この部分が静的文言であればすぐやってもらえそう
・出しわけがいるパターンだと意外と時間かかりそうだし、無理かもしれない

など自分の以前の経験から工数を考える時の判断軸にもなります。詳細の開発工数やわからない場合はエンジニアと相談しています。

3. データを見る時・データを理解する時

SQLを知っていたことや書いていたこともあり、ここの機能を改善したいけど、どういう風にデータが入っているのかといったことや、実際に表示されてるロジック(そのまま表示なのか、裏で計算されているのか)などをデータを知っていることで理解しやすくなると思います。

また、実際にやるべきかの判断軸として過去のデータを取得してから推測し、結論を出す時にも役立ちます!(ex.ユーザーのデバイス比率など)

4. 施策や改善案の優先順位決め

初回課金率や継続率が上がっている・下がっているなどもデータから見ることができるので、実際の機能の案出しや優先順位の参考になると思います。

改善しなきゃいけないものが多い場合も、どこがインパクトが大きいか工数が少ないかなど、優先順位を定量的な指標から判断することも可能です。

5. 技術周りのお問い合わせ対応

サービスの仕様を知っていたり、SQLやデータ構造が理解しやすかったこともあり、問い合わせでくるような技術仕様の多くはエンジニアに聞かなくてもPMで対応できるのも、テストや実際動かすことで仕様が身につくのもいいことだなと思います。


逆に自分が足りないなと思ったこと

1. ファシリテーション能力

エンジニア時代に自分が主催や進行する会議がほぼなかったので、最初は時間内に収まりきらなかったり、逆に伝わらなかったり、アジェンダを考え切れておらず最初は結論が出ないまま会議が終わっていたりしました。

さすがにまずいと思い、アジェンダをしっかりと作ったり、会議の中で議事録を残したり、担当やネクストをしっかり決めることで改善されました!

2. プレゼンテーション能力

全体の会議の場で自分の提案や相談などの決議を取りたい時に、相手にうまく伝わらなかったり、逆に事実が足りなかったりなどして検討できないなんてこともありました。

・何を伝えたいのか(何の決議を取りたいのか)
・論点やメリットデメリットの洗い出し
・上記の補足資料(データや図、WFなど)
・自分の意見や推し案をきちんと考えてくる

で、まだまだなところはありますが、だいぶ伝わるようになったり決議が取れるようになりました。

3. ロジカルシンキング

私自身が結構アイデアベースで改善案を考えがちなところがあり、課題を深ぼって分解してから解決策を複数考え、コストや効果を見極めて結論を出すことが苦手でした。

会社の研修や他のPMの方にアドバイスをもらったり、レビュー会などで他職種の方から意見をもらうことでそのような視点も身につきつつあります。

4. ビジネスサイドの視点

ビジネスコストがどのくらいあるのか、収益計画、新しい商品の市場規模、競合比較、次のプロダクト戦略など、ビジネスサイドの方の動きや考え、まとめた資料などを見ていて自分はまだまだこの辺り全然知らないのと、考えたことがなかったなとなりました。機会があれば考えてみたいなと思っています。

5.  高度なデータ分析からの改善・効果測定

SQLはかけるものの高度な分析はまだまだできません。データアナリストやデータチームがいる会社であればそこの人と協力してといったこともあるかもしれませんが、私が目指したいPMは自分で数字分析もしながら、課題があるところに適切な改善案や施策を打ち、きちんと数字込みで結果を出せる人です。そのためにもまだまだ分析観点や効果測定というスキルは弱いので伸ばしていきたいです。


まとめ

プロダクトマネジメントトライアングル

(引用: https://tumada.medium.com/product-management-triangle-job-description-d18d1855ef65

有名なこちらのプロダクトマネジメントトライアングルの図を用いてまとめると、

エンジニアの経験が役に立ったこと(青枠部分)
・カスタマー / 技術サポート(前職がtoC向けサービスだった点も加味して)
・プロジェクトマネジメント

そこそこ役立ったが足りないなと思った&後からついてきたもの(黄枠部分)
・データ分析(SQLは書けるが高度な分析はしたことがない)
・デザイン(知識ぐらいはあるが本職でないため)
・プロダクト仕様(最初は仕様がわからないことも多いため)
・社内外調整 / 資源獲得 (事業会社のエンジニアだったのであまり社外の人とコミュニケーションしたり、社内調整も少なかったため)

全然足りないなと思ったこと(赤枠部分)
マーケティング(用語を知っているぐらいです)
・パートナーシップ
・ビジネスデベロップメント(収益計画とか新しい戦略の打ち立てなど)


これを全部やるべきかと言われると、所属している組織や職種にもよると話思うのと、私自身サービスがよくなるのであれば、まだ自分は何でもやるべきフェーズだと思っています。

苦手な部分を補ったり、プロダクトにとって必要なことを実務を通して勉強していきつつ、プロダクト成長のために還元できればと思います。


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読んで下さりありがとうございました!

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