自分らしく働くために選んだフリーランスという道のり#オンラインキャリアセミナーイベントレポ
皆さん、ごきげんよう。
2020年4月1日からオンラインキャリアセミナーが始まりました。
気が向くままにそのイベントのレポを書こうと思います。
働くを楽しんでいる大人にフォーカスを当て進むこのイベントは毎日オンラインで学生向けに実施されています。
今回は青木まりなさん。
現在はフリーランス5年目を迎える方。
もともとは新卒でWebマーケティング会社に入り、コンサルタントとして勤務。その後、マーケティングの部署に移りました。そこでコンテンツづくりにハマり、当時禁止されていた副業を手を…笑
徐々に副業がメインになり、業務委託として転職をきっかけにフリーランスとして働くことを始めました。
今でこそ、フリーランスや副業は当たり前になってきましたが、5年前はまだ稀。そんな時代にぬるっとフリーランスになったというなかなかユニークなキャリアを歩んできた人です。
余談ですが、途中ファシリテーターの吉川さんが確定申告や源泉徴収の話を持っていきましたが、…テーマから外れるため、ココでは割愛笑
こういう生の話を聞きたいのは社会人も同じですね…笑
そもそも業務委託、フリーランスとは?
どちらもメリット、デメリットがあると言います。
一見すると自由度も高く、ノマド的なイメージもあるフリーランスも仕事の受け方は様々。青木さんは紹介から様々な仕事をされています。
これは…本当にすごいこと。ざっくりと流れはこんな感じ。
報酬面はその人によりけりで、記事一本で◯円としているケースもあるし、時間工数に対していくらとするケースもある。
それも含めて企業とフリーランスの交渉次第。
なかなかに痺れる仕事の仕方がある意味フリーランスなのかもしれません。
『たまたま』なったフリーランスは人生の手綱を握るための仕事に
彼女は笑いながら『たまたま』業務委託で受けたのがメインになったので、このようなキャリアになったと語ります。
副業はしたい、でも毎朝毎晩通勤はちょっとしんどい。
副業も続けられるし、出社もしなくても良い。
だったらフリーランスになれば良い。失敗したら正社員に戻れば良い。
くらいのトーンで始めたとのこと。
いや、なかなかこんな考えできへんって…
(思わず関西弁になりましたが…笑)
とはいえ、フリーランスの仕事の楽しみは、
『どの仕事を選ぶか』
『誰と一緒にするか』
このように自分で意思決定をしている感覚が強いと彼女は言う。
一方で、世間がフリーランス偏重がすぎる部分もあることに、青木さんはフラットだと言います。
「もちろん、事業会社の楽しみもあった。周りが勝手に負荷をかけてくれる、そして成長を支えてくれる、同期のつながりは本当に大切に感じる。
これは会社の良さだった」
最初の会社も合わずに辞めたわけではない。
シンプルにやりたい仕事を優先させると違う働き方だったと…
今でこそフリーランス歴5年の青木さんも就活は一般的な学生だった。
就活時は『何をやるか』よりも『誰とやるか』を重視して、一社目の会社を選んだと彼女は語る。
さらに、意外にも青木さんは当時、就活始める前は大手を志望していた。
幸せな家庭生活を目指して福利厚生の整った大手企業を中心に見ていたと。
そんな中でOB訪問や説明会に行ったときに偶然、ベンチャー企業に会う。
そのときに感化されてどんどんベンチャーを調べていった。
産休育休も自分が休んでも戻ってこれる環境を作れば良いと考えて就職活動を行っていったと話してくれた。
実は、このあと青木さんから何をするかも大事という大人の意見も聞かれが…笑
今のフリーランスの働き方、『どの仕事を選ぶのか』という軸にもつながっていることがわかる。
フリーランスの向き不向きと意思決定
<フリーランスに向いている人>
・自分のペースで仕事をしたい人
・自己決定をしていきたい
新卒については少し違う言い方をする。
新卒フリーランスは明確に反対と…
5年もフリーランスをしていながら、新卒フリーランスをすることには反対という…その心は…?
その理由は意外なものだった。
『どんなに優秀な人でもどこかで一度鼻を折られる経験をする。それが人の魅力につながる』
このへし折られる経験は本当に大事だと。
フリーランスになると自分の成長のために指摘をする人は少なくなる。
育ててくれる環境がフリーランスの場合はない。これが本当に大変。
もちろんビジネススキルの観点でもあるので教育研修があるほうが効率よいと。
ドライに言うと、指摘をする前に契約を打ち切られるケースが多いからだと思う。
ただ、将来フリーランスになりたいのであれば『代理店』などで切り出しやすいスキルを得れば独立はしやすくはなるという。
具体的にはエンジニアリング、ライター、デザインなど外注しやすいスキルを身につけることは大事。
事業会社だと異動が多くどうしても専門スキルは付きづらい。
日本は一般的に正社員はやめさせづらく、逆にフリーランスの契約を止めることは簡単。
だからこそ、フリーランスも企業も対等な関係だと言う。
毎回お互いに選んで働くということを選んでいることが一番おもしろいと
小さな許可を取る必要はなくなり、自由度は大きい。
自分のマネジメント下においておけば、旅行も自由に行けるし、リモートワークも容易になる。
もちろん、良いことばかりではない。
収入の安定はしなくなる。
定期で入る仕事出ない限り、不安定になる。
仕事の値付けや交渉など考えることが会社員に比べて多くなるとデメリットについても触れてくれた。
究極の暇つぶしが働く意味で
学生からの質問の中で印象的だったのが…なぜ働くのか?働く意味は?という質問。
彼女は、少し考えてこう答えてくれた。
『暇つぶし』
仕事をしていると一生懸命したことに感謝をされてお金ももらえる。
自分の幸せは人の役に立っているとき。
好きな趣味などが特にないからこそ、ここが感じられる仕事は最高の暇つぶしであると。
もちろん、この考えは最近になって考えられるようになったという。
もともと青木さんも早く成長したい、ライフステージが変わっても戻ってこれる環境を作りたいという焦りがあったという。
苦しみながらスキルをつけるのであれば、楽しみながらマイペースで仕事をしていきたいと思うようになった。
私は私なりに一歩ずつ成長していけば良いという想いに変わっていった。
自分で意思決定を続けてきた先に、このような働き方があるのではないか。そんなことを考えさせられる話だった。
所感
様々な価値観や考えが世の中にあるからこそ、面白いと思っている。
青さん(普段こう呼んでいるので)はマイペースに自分なりにキャリアを積んでご機嫌に働く方なんだなと思った。
ただ、笑顔の裏にはちゃんと意思決定の連続をしてきたことが垣間見えた。
フリーランスは『たまたま』という表現を使われていたが、そこに至るまではたくさんの葛藤や迷いをしてきたのだろうと思う。
そして意思決定のたびに覚悟をしてきたんだろうなと思っている。
『産休育休があっても自分で戻ってこれる環境を作れば良い』
『フリーランスは企業と個人が対等の関係だからこそ、どちらも続けるかどうかを毎回意思決定ができる』
このような発言にはほとばしる想いと覚悟感が裏にはあるんだなと思った。
一見するときれいでキラキラしている人でも実はちゃんと泥臭い苦労があって、今の居場所にいるんだなと思うと、素直に凄みを感じた。
たくさんの意思決定と覚悟が人をすごいところまで連れて行ってくれる。
そんなことを体現してくれる人だと感じた。
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