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【5分で読める】初級編part2 現場監督・施工管理者経験3-4年目向け 「職人さんが自然と寄ってきて、様々な情報を提供してもらえる人間力 -質より量をこなし、業務の意味を考える!-」

初級編part2 現場監督・施工管理者経験3-4年目向け
「職人さんが自然と寄ってきて、様々な情報を提供してもらえる人間力 -量より質をこなし、業務の意味を考える!-」


閲覧ありがとうございます。
今回も施工管理者経験3-4年目向けの初級編としまして、「職人さんが自然と寄ってきて、様々な情報を提供してもらえる人間力 -質より量をこなし、業務の意味を考える!-」ことについて解説します。

前回でも記述しましたが、私の持論では
現場監督の能力値は

人間力×技術力 技術力=経験×知識×センス

上記で求められると考えています。
技術力の向上には主に経験が必要となり、成果に繋がるまでに長い時間を要しますが、人間力は明日からでもすぐに向上させることができます。
part1では -質より量をこなす- ことを中心に解説しましたが、今回は -業務の意味を考える- 重要性について解説します。


任された業務の完成形をイメージする

前回の記事で -質より量をこなす- 大切さを学んだ貴方は、意欲に満ちて猪突猛進の言葉通りに業務に取り組んでいるでしょう。即行動に移すことはとても素晴らしいです。是非継続してください。
さらにここで大事なことを加えてほしいです。それは -業務の意味を考える- ことです。つまり、言われたことを言われた通りに行うのではなく、貴方自身で何のために業務を行うのか意味を考え、理解し、どのような姿が目指す姿なのかイメージしながら業務を進めることです。これができないと周りの評価は、仕事に意欲的で悪くは無いけど、仕事が遅い人になるでしょう。非常に惜しい人材です。

「そんなこと言われても経験が浅く、知識も少ない私にはすぐに完成形なんてイメージできない!」
「そんな綺麗な言葉を並べられても具体的にどうすれば良いのかよくわからない!」

という声が聞こえてきそうです。
そうです。すぐにできなくて当たり前です。わからなくて当然です。
学生時代では明確な完成形なんて無くても特に困らずに生活ができるため、このような能力を身につけている人はそう多くいません。さらに、経験も知識も無いわけですから最初はできません。
私も最初からできたわけではありません。
社会人1-2年目の頃は言われたことを言われた通りにするだけで精一杯だったため、何かを深く考える余裕が全然なかったですし、そもそも -業務の意味を考える- という思考に全く至りませんでした。どんな業務に取り組んでも考えが浅いと言われ、書類であれば何度も修正を行い、現場であれば何度も段取り替えをしてしまいました。当時一緒に仕事をしていた職人さんにはとてもご迷惑をおかけしたと思います。

話が少し脱線しましたが、私はどのようにすれば完成形のイメージができるようになるのか、試行錯誤を繰り返しました。できない理由は探そうと思えばいくらでも探せます。そうではなく前回の記事で解説した「失敗は成功のもと」と同じようにまずは試行してみる。失敗したなら原因を考え、改善する。こうすることで成功に繋がります。回数を重ね、訓練するしかありません

完成形のイメージをより鮮明に解像度を上げる方法を1つご紹介します。それは業務を与えてくれる人(上司や職人さん)から完成形のイメージを共有させてもらうことです。業務を与える人の頭の中には完成形があるため、業務内容の説明を受けている時にまずは完成形を教えてもらいましょう。そして、完成形から逆算してどのようにすれば最短距離で業務を完了できるか、貴方が考え、貴方の言葉で問いかけることまでできれば大きなミスは起きません。もし業務説明の後で疑問が浮かべば、電話でも良いので質問して解決するようにしましょう。

このように任された業務の完成形をイメージすることができれば、たとえ大量の業務に取り組んでいても速く正確に完了させることができます。くれぐれも何のために業務を行っているのかを理解するようにしてください。そうでないと、似たような業務を任された時に0から考え直すような無駄なことをしがちです。まずは、雑務を完璧にできるようになり、土台を作ってください。ここまでの内容を理解し、実践できれば、貴方の周りに職人さんが集まり、貴方に言えば何とかしてくれると思って色々とお願い事されたり情報を持ってきてくれます


仕事の時は役者になる

ここまで色々と書きましたが、私に対してどのような印象を持たれているでしょうか。完璧主義者でしょうか。神経質や生真面目でしょうか。半分正解で半分不正解です。プライベートではだらだらしますし、自宅で飼っている猫と戯れもします。常に気を張っているわけではありません。そんなことをしていては精神が崩壊しかねません。寝る前や湯船に浸かっている時に、現場のことを考える程度です。
しかし、仕事中はパチっと気持ちを切り替えます。立場上、言いたくないようなことを言わざるを得ないですし、したくないようなことをしなければいけないこともあります。この時、自分の感情を優先させると現場は良い方向に進みません。みんなが不満を言い始め、収拾が付かなくなります。
よくある事例は、施工管理者の優しい性格が優先し、各協力会社に良い顔をして八方美人になってしまい、現場が上手く前に進まないというものです。
優しい性格を否定するつもりはありません。ただし、現場を上手く進めるためには、時には心を鬼にする必要があることを理解してください。現場は前工程と後工程があるため、誰もが自分の都合で仕事をできる場所ではありません。職人さんは気持ち良く仕事ができる時があれば、苦しいけど耐えないといけない時もあることを知っています。職人さんも人なので、苦しいことをしないために、お金を稼ぐために様々なことを発言します。しかし、施工管理者はその発言に左右されていてはいけません。役者になったつもりで、「苦しくて嫌なのはわかるけど、堪えてやってほしい」と言わないといけません。これを言えるようになれば、貴方は感情優先ではなく、如何に現場を前に進めるかを優先できるようになっています。周りからは、言う時は言える、誰かを贔屓しない施工管理者として信頼されます。加えて、やってほしいことの根拠を数字を用いて示すことができれば1人前ですが、それは中級編で解説します。


まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。今回は任された業務の完成形をイメージすることという言葉を用いて現場監督・施工管理者3-4年目の内に -業務の意味を考える- ことの重要性を重点的にお伝えしました。質より量をこなすことも大切ですが、業務の意味がわからないまま取り組んでも得られるものは少ないです。私はこの両方を兼ね揃えてようやく施工管理者としてのスタートラインに立てると考えます。若手施工管理者はどちらかができていない人が数多くいるため、実践を繰り返せば周りから一目置かれます。さらに仕事の時は役者になることができればなお良い評価を得られます。コツを掴めば、訓練、鍛錬次第で貴方はどこまでも成長できるでしょう。私は、頑張る貴方の応援者であり味方です
記事は以上になります。
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初級編はpart4まで投稿予定です。ぜひ最後までお付き合い願います。


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