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会社を変えるには「経営者の時間の使い方」を変える

「今のままではこの先の成長イメージが描けない。ただ悩んでいる姿を見せると、メンバーが不安に思うだろうから、ひたすら一人で情報収集しながら考えている」

このような状態になっている経営者の方は多い。悩みも課題もあるが、何から手を付けたらいいのか分からず、闇雲にスケジュールを社内外の打ち合わせで埋め尽くしている場面をよく見る。

経営者の本当の苦悩はスケジュールを見せてもらえれば浮かんで見えてくる。経営者がどこに、どんな時間の使い方をしているのかは、本心が表れている。

「経営者の時間の使い方は、会社の器を表している」と言ってもいい。

会社を変えるには経営者がどこに時間を使ったらいいのかのアイデアを3つ紹介します。

①事業で起きている最重要な課題を解決するために時間を使う


事業を運営していると様々なレベルの課題が次々と起きる。時間軸も影響度も様々。経営者は理念や未来のありたい姿から考えて、何が最も重要な課題なのかを見出して、その課題の解決に集中して時間を使いたい。

経営者が今どこに時間を費やしているのかを行動とスケジュールで示すことで、会社が今、どんな課題に直面して、どこに向かっているのかを明確に社内に伝えることができる。

今から未来の視野での課題を共通認識で持ち、個々人がどうやって解決するのかを考え、動いている組織は強くなる。

②社外に向けた発信内容を考え、伝えることに時間を使う

会社の創業の思いや歴史、事業を立ち上げる際の思いを経営者こそ社外に発信する内容。

経営者が情熱を込めて伝えるから、社外に伝わる。今日どこに行ったとか、誰と会ったという情報も人の柔らかさが伝えられるのでいいのですが、「自分たちは何者か」「どこに向かっているのか」「どうありたいのか」という理念やビジョン、価値観に関する発信の方が、会社を変革するという点では重きが置かれるはずです。

③最高の組織を作るための仕組みづくりに時間を使う


社内の人材リソースの中で、経営者が社内外に与える影響度は最大になります。最高の組織を作るために、優秀な人材の採用を最初に考えがちになりますが、そういう経営者の方に必ず聞く問いがあります。

「仮に御社にマッチする理想の優秀な人材がいたとして、積極的に御社を選ぶ理由は何ですか?」

ほとんどの方は頭を抱えると思います。その上で

「もし社長のあなたが就職・転職先を探していたとして、御社を就業先に選びますか?」

と聞くと、こちらもほとんどの方は「選ばない」と答えます。

経営者自身が「こんな組織で働きたい」と思う組織の仕組みづくりに時間を使うのが、採用成功の王道です。

経営からマネジメント、メンバー同士が刺激を与え合いながら切磋琢磨する環境がいいのではないでしょうか?
会社として未来のありたい姿を共通してイメージしながら、自分たちが提供している事業に自信を持って、お客様に提供して最高に満足して頂いている状態がいいのではないでしょうか?

そういう会社こそ「理念から丁寧に会社づくり・組織づくり」を普段から意識して改革・改善しています。理想の会社・組織の状態にするために、最初の一手は何を打ちますか?

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