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【成果が出るオンボーディング】入社後に人が見える領域に合わせて質問をする

人の採用の難易度が上がってきている今こそ、無事に入社・参画してくれた人にはきっちりとフォローする施策を行いたい。

これまで行ってきた様々なオンボーディング施策の中で、どの会社でもできて、すぐに成果が出せる方法があるので、人材の定着・短期での即戦力化で課題を感じている経営者、人事責任者にオススメします。

■入社後に人が見える領域を掴む


人が会社に入社をすると、社内で見える領域・世界が時間の経過ごとに変わってくる。

例えば、こんな形で。

入社時:見えている領域は「自分」。まずは自分が仕事や環境に慣れることが最優先。周りを見る余裕はない。

1ヶ月後:見えている領域は「自分と隣に座っている人」。まだまだ慣れることはない。やり方、ルール、マニュアルをインプットするので精一杯。

3ヶ月後:見えている領域は「自分が所属するチーム」。仕事のやり方や流れは掴めてきている。インプットから徐々にアウトプットに変わる時期。関わる人も少しずつ増えてきている。

6ヶ月後:見えている領域は「自分の部署や会社全体」。この頃になると全体像が見えるようになってくる。合わせて課題や不満・不平も出やすくなる時期。社内で仲間と愚痴を言い合うことも起き始める。

12ヶ月後:見えている領域は「自分の今後のキャリア」。一年の節目の時期で、ここまでの自分の仕事での成長を振り返ることが多い。成長実感があれば、次の半年、一年も頑張ろうとなるが、変化がなければ仕事への取り組み姿勢がダレてくる時期。

このような流れで、時間の経過ごとに見えている領域、見ている領域は変わってくる。

特に変化が起きやすいのが入社して「半年後」の時点。全体が見えるようになったからこそ、不満が出やすくなる。

リソースが不足しているのも原因ではありますが、入社時だけオリエンテーションをするところ、やれても3ヶ月ぐらいまでフォローするという会社が多い。

半年後に起きる視点のターニングポイントを見過ごして、離脱する人が出ても対応しない仕組みになっているようにも思う。

■相手の見えている領域に合わせて質問をする

時間の経過ごとに見えている領域が違うのであれば、それに合わせて質問をすると、コンディションを把握できる。

1ヶ月後:本人のこと、入社前後のギャップ、職場環境に慣れたか

3ヶ月後:チーム内での人間関係、よくランチに一緒に行ったり、話す人はいるか

6ヶ月後:部署、会社全体を見えて、課題や不満に感じていることはあるか

12ヶ月後:一年を振り返って自分の成長を言語化する、次の半年・一年でどんな成長を言語化していきたいか

こんな形で質問をしていくと、タイミングごとの状況に合わせて的確に相手の心理的なコンディションを把握することができます。

即効性のあるオンボーディング施策として最適解だと考えています。

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