湯沢市移住生活〜幸せカスタマイズ〜

秋田県湯沢市移住公式アカウントです。冬は市街地でも1mくらいの雪が積もる豪雪地帯。米、…

湯沢市移住生活〜幸せカスタマイズ〜

秋田県湯沢市移住公式アカウントです。冬は市街地でも1mくらいの雪が積もる豪雪地帯。米、さくらんぼ、りんごなどの農産物の他に、稲庭うどん、川連漆器、日本酒などの特産品もたくさん。そんな伝統が息づく湯沢のローカルライフをご紹介します。

最近の記事

漆器店に並ぶ1000体以上のこけしたち

こけし好きのみなさんは「目が合った」こけしを購入するそうですね。 川連漆器のお店なのに趣味で集めているこけしが人気で こけしも販売している阿部始漆器店さんを訪ねました。 こけしの審査員でもある阿部さん曰く、 こけしを選ぶ基準は「顔がいいかどうか」 形や模様は二の次。顔が同じくらいであれば模様や形で選ぶそうです。 そして同じ工人(こけしを作る人を工人と呼びます)でも いい時と悪い時があってこけしにも可愛い顔、キツい顔と様々あるそうです。 様々なこけしが佇む様子は圧巻です

    • 犬っこまつりをしんこ細工から考える(後)

      犬っこまつりをしんこ細工から考える(前) https://note.com/yuzawamirai/n/nf8e8d935e56a の続きです。 5.昭和初期(戦前)の小正月の様子湯沢の小正月の過ごし方 ・雪屋(※1)に餅やお菓子を持ち込んでこどもだけで過ごしていた(かまくら) ・こどもは他の家に行ってごちそうをねだっていた(鳥追い) ・町内の広場に皆で拝むお堂を作り、各家でも玄関先にお堂を作っていた  その中にしんこ細工の犬っことロウソクを立てていた (厄除け) (※1

      • 犬っこまつりをしんこ細工から考える(前)

        0.初めに 犬っこまつりとは秋田県湯沢市で毎年2月の第2日曜日とその前日に行われている雪まつりです。 雪で作ったお堂と犬が会場に並びます。 http://akitayuzawa.jp/event-w-04.html この雪のお堂の中には犬や鶴、亀のしんこ細工が供えられます。 今では雪像の方が主役となっていて、 しんこ細工の方がオマケのようになっていますが、 まつりのはじまりはしんこ細工と言われています。 1.しんこ細工とはしん粉(うるち米を粉にしたもの)を水で混ぜて蒸し、

        • もう数人しか作っていないかもしれない「かんなもち」 4.受け伝える

          削る作業は力がいる湯沢市の駒形地域で作られている「かんなもち」 もしかしたらすでに数軒しか作る家庭がないかもしれない郷土料理です。 減ってしまった理由の1つは 作る過程に力仕事があり男手が必要なことだと推測します。 見学させていただいたご家庭は   前半のお餅をついて色をつける → 女性   固まったお餅をカンナで削る  → 男性 と役割を分けていました。 女性1人で最初から最後までをこなすのは難儀です。 (難儀:秋田弁で大変という意味) ご夫婦のどちらかが体調を崩したり亡

        漆器店に並ぶ1000体以上のこけしたち

          もう数人しか作っていないかもしれない「かんなもち」 3.道具

          かんなもちの道具も興味深いかんなもちを作る工程はもちろん面白かったのですが、 同じくらい興味深かったのが道具です。 まずはお餅を入れる木枠。 元は養蚕に用いた木枠だったそうです。 養蚕が盛んだったころ、画像のような木枠がたくさんあり、 この形がかんなもちを整えるのにちょうど良く、今でも使っているそうです。 養蚕で使っていたから仕切りがあるとおっしゃっていました。 そしてこの仕切りが便利で 2升のお餅は仕切りまで、3升の場合は仕切りを外すとピッタリ入るそうです。 お餅を固め

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          かんなもち 削る編

          固まったお餅を削る様子です。 専用カンナで薄く削っていきます。

          もう数人しか作っていないかもしれない「かんなもち」 2.かんなもちを削る〜食べる

          1.色付けする の続きです 専用カンナで削るお餅が固まるまで数日置いたら、名前にもある“カンナ“で削ります。 固めるために入れていた木枠を上手く使います。 別記事の動画をご覧ください! 乾燥させるカンナで削り、切りそろえたら約2週間乾燥させます。 途中反ってくるので、ひっくり返しながら パキッと折れるくらいまで乾燥します。 完成すると少し透明感と艶が出てくる気がします。 かんなもちの食べ方1.昔からの食べ方は油で揚げる調理。 揚げるのが難しく、少し目を離すとすぐに茶色く

          もう数人しか作っていないかもしれない「かんなもち」 2.かんなもちを削る〜食べる

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          かんなもち色付け編

          かんなもちはこのように色を付けます。 赤と緑の2色が基本です。

          もう数人しか作っていないかもしれない「かんなもち」 1.色をつける

          雪国の寒い時期にだけ作る湯沢市内の駒形地域で作られている「かんなもち」 名前の通りカンナで削って作ります。 とても綺麗な色なのでお祝いごとに作るのかなと思いましたが、 そういうことではないそう。 何より作る時期が重要で、 お餅が固まるように豪雪地帯の湯沢のいちばん寒い時期にしか作りません。 (例年1月後半から遅くても3月くらいまで) 暖かいとお餅がしっかり固まらず、カンナで削れないためです。 材料はシンプル《材料》 もち米2升 砂糖1kg 食紅(赤・緑) ま

          もう数人しか作っていないかもしれない「かんなもち」 1.色をつける

          甘酒を一年中楽しむ暮らし

          冷蔵庫に甘酒がある秋田の冷蔵庫にはりんごジュースが入っていると言われます。 (こどものいる家庭はさらに確率高め) りんごジュースよりは少ないですが、 甘酒も入っていることが多い気がします。 それこそ甘酒だけでなく、 塩麹とか酒粕とか都会の冷蔵庫にはないものがたくさん。 湯沢に来たときばかりのころは、 野菜室や冷凍庫に入っているこの白いものはなんだろうと 不思議に思っていました。 甘酒を作るとき甘酒が好きな人はたぶん飲みたいときにいつでも作ります。 米麹と時間さえあれば作

          米麹の甘酒をストレートで飲めるようになるまで

          甘酒といえば「酒粕」しか知らなかった小さいころから毎年行く初詣。 参拝後に父が飲む温かい甘酒。 甘酒といえば今でもこの情景が思い浮かびます。 関東で生まれ育ったから甘酒といえば酒粕。 アルコールの香りと甘さが馴染めず、 大人になっても美味しさがわかりませんでした。 湯沢では甘酒といえば米麹で作る湯沢に住むようになって何回か飲む機会がありつつも飲まず嫌い。 口にするまで約半年はかかったと思います。 初めて飲んでみたら米麹の香りは酒粕に比べてたら気にならない程度。 そしてとて

          米麹の甘酒をストレートで飲めるようになるまで

          特別豪雪地帯であることを実感したこの数日

          ずっと湯沢に住んでいる人達が 「こんなに急に雪が降ったことはない」という大雪。 20日は前日より60cmも雪が増え、 湯沢での観測史上1位を記録しました 道路は麻痺し歩道も確保できず、 小学校は今日も休校です。

          特別豪雪地帯であることを実感したこの数日

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          ドン菓子の作り方

          懐かしい人も、初めての人も一度見てほしい、駄菓子「にんじん」を作る様子です。 お菓子は優しい甘い味なのに作り方は割と衝撃的 ポン菓子、湯沢ではドン菓子と呼ぶお米でできたお菓子 子どものころに食べた人も多いと思います 湯沢のある地域には今でも 年に1回くらい移動式の機械を積んだ車が来て、 ドン菓子を作ってくれるという話を聞き、 ぜひ見たい!と思っていたら ちょうど先日行われたイベントで見ることができました 湯沢には 江戸時代から続くお店とか ずっと残っている蔵や道具もあります ドン菓子の機械も 20代の人が「子どもの頃見た」と言っていたので、 歴史の厚み、時間の流れが都会とやっぱり違って面白いです

          \湯沢のイロイロお届けします/もう少しで締め切り!オンライン講座ゆざわローカルアカデミーの受講生を募集中です!

          オンラインで湯沢を感じる講座 「ゆざわローカルアカデミー」 今年のテーマ“発酵“を中心に様々なものを選びました。 りんごが多いのは湯沢は今がりんごの季節だから! ちなみに湯沢の人たちは「りんご」とあまり言いません。 ふじ、紅玉、シナノスイート等、 全部味が異なるので品種で伝えます ということで、ジュースは品種が違うものを飲み比べして欲しいと思っています 画像のものはひとまず選んだアイテムなので、 1回で全てのものをお届けするわけではありませんが、 (画像にないアイテムも

          \湯沢のイロイロお届けします/もう少しで締め切り!オンライン講座ゆざわローカルアカデミーの受講生を募集中です!

          日本三大野湯の川原毛大湯滝、もうすぐ最短ルートは通行止め!

          天然露天風呂の好きな方!秘湯好きの方! とても珍しい滝壺温泉への最短ルートが11月10日午前9時に閉鎖されます。 もう今年はラストチャンス! そもそも大湯滝は、 上流の川原毛地獄で湧いた温泉が沢水と一緒に流れ落ちて、 滝壺がちょうど人の入れる温度になっているという、 全国でも珍しい野性味たっぷりの温泉です。 なので温度調整は自然まかせ。 今の時期に行くと凍えながらの入浴になります。 ですが湯沢に来る機会があればぜひ行ってほしい場所です。 ちなみに 閉鎖されるのは最短ルー

          日本三大野湯の川原毛大湯滝、もうすぐ最短ルートは通行止め!

          思いついて30分後に胡桃を拾う日

          湯沢のフルーツでスイーツを作る予定のイベントで それならクルミがあるといいかも!とふと思い、 クルミを拾える場所を聞き、 市役所隣りの公園で拾えることがわかり、 実際に採るまで約30分 都会に住んでいると想像もできないこの距離感 胡桃が3つ写っています。慣れると見つけるのが早くなりました この後、干して乾かして殻を剥きます 「殻を剥くのが硬くて大変」と みなさん言うので大変さも体験してみようと思います

          思いついて30分後に胡桃を拾う日