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隊員インタビュー!【髙井 一馬さん】〜湯沢に馬がいる福祉施設を作る!株式会社ウマノバを設立〜

皆さん、こんにちは!

今回は、隊員インタビュー!ということで、湯沢町起業型地域おこし協力隊の髙井一馬さんに、お話を伺ってきました!

先日行われた中間報告会では、隊員5名が1年間の活動をプレゼンテーション形式で発表しました。
当日の中間報告会レポートはこちらの記事をお読みください!!

こちらのインタビュー記事では、隊員1名ずつ、計5名のインタビュー記事を順々に投稿していきます。

このような方にぜひ読んでいただけたら嬉しいです!
・湯沢町在住の方
・地域おこし協力隊に興味をお持ちの方
・移住を検討している方
・湯沢町の魅力を知りたい方

ではまず、隊員の紹介から!

氏名:髙井 一馬(たかい かずま)
着任日:2023年4月
出身:新潟県湯沢町
好きなこと・もの:馬(動物全般が大好き)、テレビ(テレビっ子です!)

■経歴について教えてください。

新潟県湯沢町生まれです。小さい頃は虫取りが好きで、将来は動物や生き物に関する仕事がしたいと思うようになりました。大学進学で山梨県へ。大学は帝京科学大学のアニマルサイエンス学科で、動物のことを4年間学んでいました。動物行動学や動物園、微生物のことなどを学べますが、私はどちらかというと、動物看護師になるための勉強をしながら、微生物に関する勉強、メインは動物の感染症の研究をしていました。ちなみに、今でこそ馬好きですが、大学では、犬や猫、モルモットなどの小動物などを飼う活動をしていたんですよ。馬との出会いはもう少し後になります。大学卒業後は、新潟県内の保健所で食中毒検査をする仕事に就きます。それからしばらくして、ホースセラピーの福祉の仕事に転職しました。岐阜県の放課後等デイサービスで発達障害のある子供達にホースセラピーをしていました。7年間勤務しましたが、その間で、馬の持つ力と、馬と触れ合う子供達が変化していく姿を目の当たりにしてきました。

馬パーカーを着こなす髙井隊員

■湯沢町起業型地域おこし協力隊に応募したきっかけは?

地元の湯沢町に帰りたいという想いがずっとありました。小さな頃、思い描いていた将来の暮らしのイメージには、湯沢町の風景が広がっていました。家族や親戚のために、という気持ちもあり、帰ってこようと考えていました。でも、戻るとしたら、多分もう動物の仕事は諦めるしかないだろうと思っていました。
Uターンについて色々調べていた時、きら星のWebサイトで移住相談窓口を見つけて、担当の方とお話しをする機会がありました。その際、動物の仕事をしたいこと、ホースセラピーの福祉の仕事をしていたことを伝えたところ、「起業型地域おこし協力隊」の制度があることを教えていただきました。

■移住して、隊員になることに迷いや、不安はありませんでしたか?

湯沢町は地元なので、町での暮らし方については知っていたため、その辺りは心配していませんでした。ですが、町を離れて随分経つので知り合いがあまりいないこと、同級生も少なくなっているので、人との繋がりをどう作っていくのかというのが少し不安でした。あとは、生活が安定するか、協力隊の任期を終えた後も仕事が上手くいくのかというところですね。
実際に移住してみたら、活動の中でも沢山の出会いがありました。それと、きら星のコワーキングスペースに行けば人と交流ができますし、会いたい人がいた時は代表の伊藤綾さんが繋いでくれるということもあり、不安はなくなりました。仕事のことについては、意見もいただきながら、事業計画書を作成したり、周りの方の協力を得ながら進めていける環境があります。現在は当時より、ある程度はリアルに考えられるようにはなってきましたが、実際にやってみないことには分からないこともあり、日々活動に取り組んでいます。

■どんな活動をしていますか?

湯沢町に「観光」と「福祉」を組み合わせた牧場を作り、夏場の観光を盛り上げるための活動をしています。
冬場はスキー客で賑わうスキー場が夏場に活用されていないところに着目し、夏場のインパクトのある観光コンテンツとしても位置付けられるようにと考えています。春〜秋は、緑のスキー場をのんびり登り、子供も一緒に楽しめるような乗馬体験、冬は、スキー場の一画をお借りできたら、馬に引っ張ってもらえるソリ体験のようなものをやりたいと考えています。
福祉の観点からは、湯沢町には就労継続支援B型事業所が1か所ありますが、福祉施設の数が少ないという課題があります。個々の希望に添って職場の選択肢を広げられるように、就労移行支援所の運営を目指しています。馬のお世話をしながら、生活リズムを整えたり、体力をつけたり、馬との触れ合う中で、コミュニケーション力を養っていくことができます。同時に、就職に有利になるようなマナー、スキルや資格を取ってもらい、一般就労を目指してもらえる場所を作りたいと考えています。
飼育している馬は2頭います。ポニーの「おこめ」ちゃんと、道産子の「ざらめ」ちゃんです。
地域協力活動として、児童発達支援 放課後等デイサービスのここいろスペースでも活動しています。

左:ざらめ 中:髙井隊員 右:おこめ

2024年2月に株式会社ウマノバを設立しました!法人化して、よりスピード感を持って地域の活性化に貢献していきます。

【株式会社ウマノバについて】
法人名:株式会社ウマノバ
代表者:代表取締役 髙井一馬
設立年月日:2024年2月13日
本社所在地:〒949-6102 新潟県南魚沼郡湯沢町大字神立1744番地5
事業内容:観光牧場の経営、ホースセラピー等福祉との連携、就労移行支援事業所の運営等
問い合わせ先:mail@umanoba.com

■ホースセラピー・馬の魅力を教えてください!

馬と関わる時の目線は、同じくらいか少し上になります。大型の動物で、ある程度人間と対等な関係というか、犬や猫などとは違った関係性を築くことができます。私自身、大人にも当てはまりますが、子供たちにも良い影響を与えていて、エサをあげたり、お掃除をしたり、自分のカラダより大きい動物をお世話する中で、自信が生まれ自己肯定感が高まっていきます。エサをあげられたこと、また馬が寄ってきてくれることで、必要とされていることを実感することができます。普段子供たちは大人から見下ろされていますが、馬に乗ったら、大人よりも目線が高くなって、大人を見下ろすことになり、今までとはまた違った世界が見えるようになります。また、馬の持つ癒し効果は、人と人とのコミュニケーションも促し、良好な関係性を築く手助けにもなります。

■今後の展望

まず観光事業として、観光乗馬体験やエサやり体験をしていきます。その後、福祉事業として、ホースセラピーを取り入れた福祉施設の運営を目指します。福祉施設の種類については、ニーズ調査をしながら詰めていき決定します。馬が持つポテンシャルを最大限に生かし、人にも、馬にも、地域にも、貢献できる事業にしていきます。
また、馬の新しい居場所を作りたいです。馬は、昔から人と一緒に仕事をしてきました。昔は、田んぼを耕したり、荷物を運んだり、人を乗せたり、馬は生活の中にいました。馬に乗ることは、自分の命を預けるということです。それを人がずっとしてきたということは、それだけ人にとっても良い動物であったということだと思います。また、馬の臭いが気になることは少なく、身近な場所で飼いやすい動物でもあります。性格ものんびりしているんですよ。ですが、現代社会では、馬の役割が機械に代替され、活躍の場が限られてきています。日本だと年間約1万頭生まれ、寿命30年程の馬の活躍の場を、「馬」×「観光」「福祉」というように、「馬」×「◯◯」を増やしていって、どんどん広げていきたいです。馬がいる場所には、人も必要だから、人がいる場所にもなり、地域に必要とされる場所を作っていきたいです。

■湯沢町のいいところは?

四季がはっきりしていることですね。自然も豊かですし、ご飯も美味しいです。
私の飼っている馬「おこめ」「ざらめ」がいるので、湯沢町に寄った際は、ぜひ会いにきてください。

会いにきてね!(ざらめ)

■現在困っていることや、皆さんへのお願いはありますか?

湯沢町で事業の拠点となる馬の飼育場所を探しています。地域の皆様には、拠点として適した場所をご存知でしたら、ぜひ情報をお寄せいただきたいと思います!
連絡先:mail@umanoba.com

「髙井 一馬(たかい かずま)」までお気軽にご連絡ください!
よろしくお願いいたします。

■活動について

【エサやり体験】
5月(ゴールデンウィーク) 会場:エンゼルリゾート中里(予定)

■リンク

note記事 「湯沢で馬を飼います!!」


「湯沢町地域おこし協力隊」を検討されている方は複数制度がございますので、まずはお気軽にご相談ください!

以下のような制度があります。
・2泊3日〜2週間 おためし地域おこし協力隊(体験費・滞在費無料)
・2週間〜3ヶ月 地域おこし協力隊インターン(日額最大7,000円報酬あり)

ご相談の予約は、新潟県 転職・移住サポート ロカキャリ(https://locacary.com/yuzawa/)のWebサイトから可能です。
※移住・仕事等と同じ相談窓口から受け付けています。

以上、今回は、隊員・髙井一馬さんのインタビューをお届けしました!!
(聞き手・書き手・写真:朝平美南子

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