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【地域おこし協力隊】「湯沢に入り、湯沢で動く」

地域おこし協力隊 増永さん・荻原さん・岩間さん、の3名にインタビューを行いました!

湯沢市で地域おこし協力隊として活動されている皆さんに、これまでの経験と今後の展開についてお話を伺いました。

(左から、増永さん・荻原さん・岩間さん)

【岩間さん】

出身は愛媛です。増永さんと同じく2014年4月から湯沢市に協力隊に来たので、丸2年になります。前職は大企業向けの人事給与ソフトを作っている会社でSEとして4年働いていました。会社の社風に共感してその会社に入ったんですが、結果が出せず、向いていないなと感じるようになっていました。

そんな中、青森県にモニターツアーに行く機会があったんです。交通費や宿泊費、アクティビティまでついて破格の値段だったんです。広告費用も含めると大きな費用がかかっていました。同じ予算があったら、もっと違う、沢山の人に効果があることって出来るんじゃないかな、これは何か辛い、と思ったんです。何か自分に出来ることがないのかと考えていったときに、地域おこし協力隊を見つけました。

実際に友人と組んで湯沢でツアーを企画しました。ディスカウントしなくても人が来るということを示したかったんです。地元のおじいちゃん、おばあちゃんと繋ぐとか、何が魅力になるのかということを考えることが重要だと思います。

協力隊の任期は残り1年ですが、今後どのように動いていくか見定める期間だと思っています。プリザーブドフラワーを作ろうかなと思っていて、協力してくれそうな人もいるし、やらないかと言われてその気になっているところなんです。小さくテスト的に作ってみて、それが売れるものかどうか試してみようかなと思っています。起業するときには補助金もありますが、その前にチャレンジする機会は何かないのかなと、感じているところです

【荻原さん】

出身は秋田市です。前職は東京でSEとして3年働いていましたが、秋田の大学院に通うために秋田に帰ってきました。秋田に帰ってきてから、同年代でお店をやっていたりイベントを主催していたりする方がいて、私も秋田で何かしたいなと思うようになり、協力隊を見つけました。

1年目はみんなと同じように道の駅で観光案内を中心に活動していましたが、最近ではこまち女酒会の活動等を行っていて、日本酒を楽しむ女性を増やしたいと思っています。

湯沢には伝統工芸の川連漆器もあり、日本酒だけではなくて他の産業とも絡める土地だと思います。これが可愛い、これが欲しいよねというものを作りたいなと思って、私達が欲しい酒器を作ってアンケートを取ってみるとか、こういう柄はどうかと提案する事業を今後行っていこうかと、みんなで話し合っています。作り手さんが、そうか女子はこういう柄が好きなのか、と知って貰うきっかけにもなれば嬉しいです。

現在はリノベーションに興味があって、スクールやイベントに行ったりしています。今後も湯沢に関わっていきたいと思っているので、その拠点となるような場所を作りたいなと考えています。その他にも、空き家をリノベーションし、時間貸しの仕組みにすることでハンドメイドの商品を提供する人たちが集まる場にしていきたいなとか。どの場所が適切なのか、協力してくれそうな大家さんがいるか、家賃はどうするか等、いま頭の中でグルグル考えています。

【増永さん】

出身は東京都町田市です。神奈川で約5年保育士として働いていました。子供達と接する中で、自分で環境を変えたら、子供達のようにいろんなことを吸収したりできるのではないか、いろんな人にも会えたりするのではないか、とぼんやり思っていました。30歳前の年齢だったので、変えるなら今だ、自分ももっと成長したいと思った時「地域おこし協力隊」を見つけたんです。

協力隊としてきて、岩間さんや荻原さんと話す中で「仕事が出来る」という表現が出てきたんです。前職ではそのような会話をしたことがなくて、仕事が合う合わないっていうのはそれぞれあると思うんですけど、仕事が出来る出来ないと言われても、その違いがよく分からなかったんです。岩間さんと荻原さんはSEとして、PC操作や纏める作業が上手くて、勉強になりました。

2年目からは、地域にどういう人がいて、どういういいものがあるかということを捜したり、地域のお祭りのお手伝いに行ったりしています。そんな時に商店街のマルサンカバン店の山菜リュックを見つけて、愛用しています。その他にも、冬の時期の女性の過ごしかたも面白くて、小物作りや子供への伝統料理を教える活動等、県外へのPRも大事ですけど、市内の人に知って貰うことも大事だと思うようになりました。

協力隊の任期後についてはまだ未定です。今は外に出ていろいろな方を訪問して繋がっていきたいです。こういう活動があるよと情報を聞き地域の方々と色んなことを一緒にやっていきたいです。その結果、地域の方が新たな発見やきっかけを見つけることに繋がれば、と願っています。

編集後記

話が盛り上がり、長い時間頂戴してしまいました。

すっかり湯沢に馴染んでいるように見える3人ですが、前職の経験や女性の視点から様々な角度から湯沢の物事を捉えていて、客観的な意見もどんどん出てきます。地域を変えるのは、ワカモノ・ヨソモノ・バカモノとよく言われますが、彼女たち3人がじわじわと湯沢を変えているのかもしれませんね。(断じてバカモノとは思っておりません)

これからの益々の活躍に期待です!

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