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【仕事のこと】④議会のながれ

 こんばんは。こんな時間の投稿になりましたが・・・今日は、公務員に関心のある人向けです。

これまでの記事はこちらのマガジンをご覧ください。
https://note.com/yuza1024/m/m5ec1d1e5214e

 現在、わたしの勤務先であるとある地方自治体では、議会が開催されております。議会は、以前の記事
https://note.com/yuza1024/n/n48d435a55e5f
でもご紹介したのですが、公務員の仕事の一大イベントの一つです。住民の代表たる議員同士、あるいは議員と行政側が政策や予算に関する議論を行う場として重要な位置づけにあります。

 議会って、何やっているか、よくわからないですよね・・・多分。そこで今回は、わたしのいる自治体を例に、議会のながれを簡単にご紹介してみようと思います。

【議会のおおよそのスケジュール】

 議会は開会中、提出されている議案などに対して、おおよそ次のような順番で議論を進めていき、最後に議案に対する採決をとって閉会となります。

・開会(会期の決定、議案の上程なども行う)
・代表質問
・一般質問
・委員会
・採決、閉会

この中で特に議論の場となるのは代表質問、一般質問、委員会です。それぞれつぎのようなものです。

○代表質問
 議会を構成する主要会派(複数)から、行政課題全般にわたる大きな方針について質問をします。主要会派からは1名が会派を代表して質問する形なので、選ばれた議員はかなり気合が入るようです。質問内容も行政課題全般にわたるため、教育、福祉、産業、労働、観光、医療、財政など幅広い内容となります。行政側は知事や、担当する部局長(あわせて理事者とも言います)が答えます。わたしのいる自治体では、会派あたり1日で3会派、合計3日間かけて行われます。

○一般質問
 代表質問のあとは一般質問に移ります。一般質問では、行政課題のより詳細について方針や進め方などを議論するものです。質問時間は議員1名あたり30分ぐらい。質問内容は行政課題全般にわたりますが、内容は特定の課題をより深堀りしたものになります。行政側は担当部局長が答えることがほとんどですが、一部知事が答えることもあるようです。わたしのいる自治体では、一般質問に立つ議員数は、会派ごとに獲得議席数に応じて配分されているようです。こちらも3日間ぐらいかけて行われます。

○委員会
 委員会は、教育、福祉、産業、労働、観光、医療、財政など分野ごとに設置され、議員はそれぞれどこかの委員会に所属するようです。質問内容も分野ごとのより細かい内容になり、特性の施策の目的や実績、進め方などを議論していきます。行政側は担当部局長だけでなく、施策担当課長も答える形になりますが、議員の希望により別途、知事からの答えを求める場合もあります。こちらは委員会ごとに2日ずつ+知事への質問用に1日かけて行われます。

 これらの議論を経て、最後に全体での意見交換を経て、採決されます。いま開催している議会では、4月からの予算案もあわせて審議されることが多いので、ここでの議決結果で4月から実施する施策が決まることになります。

 議会は傍聴できるほか、自治体によって議会の様子をネット中継、後日ネット配信しているところもあります。(いまは傍聴を制限し、ネット中継と後日配信のみにしているところもあります)出席している議員は、私を含め、みなさんが選挙で選んだ、自分たちの代表です。どんな議論をしているのか、一度覗いてみてもいいかもしれません。



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