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ただの体質に診断名がついた日


起立性調節障害、神経調節性失神。
それが私の体質の正体だった。

私は今、これを原因の一部として会社を休職している。


起立性調節障害。

下肢の血液を上へ持ち上げられず脳などへの血流が滞ることが原因で、ふらつきや吐き気が起こる。

急に立つと鼻の奥がツンとなり、視界が周りから黒くなっていき、気持ち悪くて座り込んでしまう。立ち上がったときだけでなく、長時間立ちっぱなしのときに起こることもあった。

座り込まないよう我慢すると酷くなり、過呼吸になって倒れ込むこともあった。
上を向いて腕を伸ばして電球を取り替えていると、急にその発作が来ることもあった。



神経調節性失神。

上がりまくった交感神経と副交感神経が限界を迎えて交感神経だけ急降下、副交感神経だけ最高潮という状態が急にできあがることが原因で体の活動が急に止まってしまう。

仕事中、あちらこちらへ大急ぎで歩き回って、ふと気を抜いた瞬間に異常なほどの眠気が来る。立っていられないような。
我慢すると吐き気が来る。
酷いと本当に失神するらしい。


中学はテニス部、大学では武道をやっていた。体を動かすのは好きで、仕事もわりと体を使う(一日中歩き回ったり重いものを持ち運ぶ)ようなことをやっていた。
運動は昔から得意な方だ。

起立性調節障害の症状は中学時代から出始めた。朝起き上がると視界が暗くなり頭がズンと重い。立ち上がると吐き気が来るので頭を低く保ったまま洗面所まで行った。
立つのもままならないときはとにかく二度寝防止のため床に転げ落ちて回復を待ったこともある。

この症状が出るのは主に午前中のため、部活の始まる夕方にはすっかり元気だが、休日の朝練は辛かった。


大学時代、躰道(たいどう。沖縄発祥の武道)をやっていた頃は不思議と症状が出にくかった。武道は体の内外両面の鍛錬をするものなので、自律神経も知らず知らず鍛えられていたのかもしれない。


社会人になり、最初の1年は特に問題なかった。2年目、棒立ちで作業中に吐き気がして初めて早退した。午前中だった。

2年目の終わり頃、かなり神経を使うエリアで修行をした。週に2回程座り込んで休憩しなければならないようになった。早退はなるべくしないようにしていた。自律神経はストレスで乱れるから、まあ、そういうことだろう。

3年目の10月、急に症状の出る回数が増えた。
繁忙期が9〜翌2月。9月は乗り切ったがすぐに限界が来た。
早退、欠勤を月に1,2回。繁忙期の社員としてあり得ないことだ。座り込むことも多かった。そのうち、いつも近くに椅子を置いておくというライフハックを身につけた。

2月になるとまともに動ける日の方が少なかった。そんな動ける日が来ると嬉しくてあれもこれも抱え込んで動き回って……そして神経調節性失神でオチるのだ。本当に強制シャットダウンという感じ。



ここでさすがに体がおかしいと思い、まず胃腸の検査。とてもきれいでした!
心臓。柔らかくよく動き良い心臓です!
はて困って訪れた循環器内科で言われたのが、「起立性調節障害」「神経調節性失神」という診断名だった。

対策としては、ストレスを溜めないこと。朝食を食べること。と伝えられた。
しかしストレスは溜まる一方(繁忙期なので)、朝食は食べても特に変化はなく、悪化しているような気さえした。


10月頃から抑うつ症状もかなり出ていたこともあり、心身ともにかなり参っていた。

天秤にかけたのは責任感、反対側には体と心と会社からの微妙な対応に対する苛立ち。

答えは明白だった!


2月末ラストスパートの夜勤が終わったあと数時間の仮眠を取って心療内科に向かい、適応障害の診断書をもらって翌日会社に届け出た。
電光石火の休職をキメたのである。
(心療内科の先生にもふたつの障害のこのことは伝えた)


この体の障害は明確な治療法がない。
漢方で様子を見る病院がほとんどで、私も今は半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)を飲んでいる。効果はどれほどか、まだわからない。



あとの対策といったら生活リズム良く、朝食を摂り、運動をし、朝日を浴び、よく眠る……くらいのもので、
正直私はまともな生活を送っている方なのにこんな状態で、適当に暮らしていても元気な人はいるし、世の不条理を感じざるを得ない。


とにかく今は、せっかくの休職楽しんで。のんびりと。運動もして。勉強もして。ストレス溜めずに。といった感じで、良い生活を送るべく進んでおります。
ひとまず復職はするつもりだけど、近いうちに転職かな。どうかな。その辺は考え中です。



休職や、適応障害の進行と治療についてもいずれnoteにまとめたいと思っておりますので、気になる方は是非チェックしてください!

読んでくれてありがとうございました。


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