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読みたい本が増えていく

「何を読んでいいかわからない」

読書が苦手だという方からは、よくそんな言葉を耳にします。

もっとも最近は、もっぱら読書系のSNS界隈をうろつく関係で、
むしろ「どれから読んでいいかわからない」という別の悲鳴をよく聞きますが。

もちろん自分も「何を」ではなく「どれを」と悩む類の一人。

これ以上、読みたい本を増やしても仕方がないのに、増えます。

なぜ増えるのか?

簡単です。

なんでも本で探すから


読書を勧める本でよく以下のような例を見かけます。

学生の検索力の実験としてレポートを書かせてみる。
大抵の子は、ネットを検索し、その内容をコピペした内容で済ませている。
しっかりとしたレポートを書ける子はネットで検索した後、必ず図書館にいく。

これはネットが便利になったから、当たり前になっているし、
実際、自分も今、仕事関係のこと調べる時はまずネットではありますが。

でも本当に知りたいことは本に行き着きます。

四半世紀も前は図書館ですら、簡単には検索出来なかったように思います。
蔵書はカード分類で、入り口付近に大きいカード棚があって、
そこからアナログ検索をし、さらに書架に行って、1冊ずつ探す。

さすがにそれを行なっていたのもだいぶ前になるので、記憶は朧げですが。
気になることを探しながら、本の森に迷い込んでいく。
それが自分の本探しの原体験です。

今は気になることへのアクセスの最初の一歩には簡単にネットが開けています。
そこからもう一歩だけ、そのことについて書いている本やその周辺の棚に行く。

直接、書店等に行ければ、それが1番かもしれませんが、
コロナ禍やそれぞれの事情で本屋や図書館に行けないことや、
そもそも近くにそんな大きな本屋なんかない(自分もです)ということも。

そんな時はむしろネットの力で取り寄せたり、
電子書籍に頼ってみるのもいいかもしれません。

実際、私自身、ITのおかげ(せい?)で格段に読みたい本が増加するように。

これがいいことなのか悪いことなのか、正直わかりません。

ただ増えていく積読に加え、まだ出会っていない読みたい本が無限にあること。
そのことに高い山を制覇していくような、奇妙な高揚感があることは確かです。

なにものにも変え難いような興奮と多幸感と征服欲とでもいうのでしょうか。
まあ、登山は、学童期の遠足くらいでしかしたことないですけどね、笑。

なぜ読みたい本が増えるのか
そこに本があるからだ

どこかで聞いたような言葉の引用ですが。

さあ、今日も本の森に迷い込んできます。


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